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  • 【あなたにとって最上のくらしとは?】舟形から広がる無農薬米の輪:矢野さんの挑戦 山形仕事図鑑#136

こんにちは!最上のくらし舎です。
はじめに、このページをご覧いただきありがとうございます!

1人1人の最上(さいじょう)の暮らしを広げたく、山形県最上地域にある新庄市にて”一般社団法人 最上のくらし舎”を立ち上げ、古民家をリフォームし、喫茶と間貸「万場町 のくらし」を運営しています。

最上のくらし舎には、『モグラー』という山形県の新庄・最上地域を拠点に活動を行っているチームがあります。
一人一人の魅力を最大限引き出しながら地域の課題を解決することを目標としています。

『モグラー』は、”一般社団法人 最上のくらし舎”の賛助会員の呼称です。
「一人ひとりが欲しい未来を創る。それが最上のくらし方」だと考えています。

2018 年に設立して以来、空き家や空き店舗の再活用、飲食や観光など様々な事業、イベントやワークショップの企画などを展開し、地域の皆さんと協力しながら持続可能なまちづくりに取り組んできました。

モグラ(土竜)が自分のくらしを掘っていくように、「最上のくらし」を掘り進め、わくわくするイベントを企画したり、活動を応援したり、一緒に楽しい暮らしを生み出して、その結果、”最上(さいじょう)のくらし”を広げていこうと考えています。

あなたにとっての最上(さいじょう)の暮らしとは

さて、ここで1つ読者の方にお聞きしたいことがあります。

「あなたにとっての最上(さいじょう)の暮らしとは何でしょうか。」

いい車に乗って、豪邸に住んで、毎日美味しいものを食べる生活でしょうか。

または、自分のやりたいことに真っ直ぐ進める環境、日々の安定した何気ない日常こそが自分にとっての最上の暮らしだと考える方もいるかもしれません。

最上の暮らし舎では、自分なりの最上(さいじょう)の暮らしを模索する『モグラー』(賛助会員)をサポートしています。

多様な考え方がある中で、この新庄最上で自分なりの暮らし方を求めて、モグラのように掘っていき追究している方々にインタビューをしてみました。

この記事を通して、自分の日々の暮らしについて、新庄最上の暮らしについて考えるきっかけになっていただけると嬉しいです。

 

話を聞いた人

阿部拳太(最上のくらし舎インターン生)

武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 3 年生。山形県新庄市を拠点とした起業を行う予定。新庄最上の活動家・実業家の方々のインタビュー記事を通して、魅力発信を行なっています。

この記事を通して、自分自身の学びになることや読者の方々が何か一緒にやってみたい!と感じていただけると嬉しいです!

私の SNS もフォローお願いいたします!!→@emc__1abekenta

 

今回のモグラー:米仙人 矢野雄彦さん

矢野雄彦さんは、舟形でお米を作り続けている農家です。
舟形出身の矢野さんは、家系が農家ではあるが自分にあった職業を模索し高校を出てから各種職業を転々とした時期もありますが、特に大きなきっかけとなったのは東日本大震災だったそうです。震災時に食べ物がなくなる恐れを強く感じ、自給自足の重要性を認識したことで家の米農家を引き継ぐ事の決意を固められたそうです。

矢野さんの12年にわたる米農家の軌跡

農業への道のり

新庄農高に進学し新庄農業試験場に就職して最上郡稲作の生育調査などにたずさわる、その後自分に合った生き方を模索しさまざまな職を経験しました。建築業で独立して自営業者などを経て、最終的に農業の道に戻り、米作りに専念することを決意されたそうです。

無農薬米作りの挑戦

米作りを始めるにあたり、矢野さんはまず田んぼに重機をいれて改良に取り組みました。しかし、無農薬無肥料栽培では13年が経過しても安定した収益を得ることは容易ではありませんでした。それでも、諦めることなく、地道に努力を続けました。
矢野さんの米は無農薬無肥料で作られており、その品質は山形県の枠を超えて、広くお客様に喜ばれ全国の方々に購入してもらい発送をしております
無農薬米を作る人が増えてほしいという矢野さんの想いは、徐々に新庄最上地域で実現しつつあるそうです。現在、3人の若者が研修に来て農業を手伝っており無農薬米を作っています。その収量は慣行農業の3分の1ですが自然からとれる米本来の収量と米本来の味がします
矢野さんの米つくりに人々が自然と集まり、無農薬米を通じたコミュニケーションが生まれているともおっしゃっていました。

また、矢野さんは、ネットショップと手売りを通じて販路を開拓しました。特に東京の消費者を中心にBASEというプラットフォームを利用して販売しています。矢野さんの米は無農薬無肥料で作られており、そのこだわりが様々な地域の枠組みを超えて、多くの人々に愛されています。

天日干しの米が購入できる
矢野さんのネットショップはこちら

米仙人のお米屋さん

舟形町から広がる地域のつながり

矢野さんは、米をきっかけに地域の人々と繋がるイベントを定期的に企画されています。
特に「焚き火」イベントは人気で、山形県の人はもちろん、県外の方も参加されるそうです。このイベントは、森のようちえんの一環として行われ、子供たちに自然と触れ合う機会を提供しています。矢野さんの取り組みは、単に米を作るだけでなく、地域全体を活性化する役割も果たしていることを感じました。

矢野さんの無農薬米を通じて人々と繋がり、地域の魅力を発信し続けるこの活動は、地域に関わる多くの人々に希望を与え続けています。
矢野さんの努力と情熱は、これからも地域の農業とコミュニティの発展に寄与し続けることを応援しています。

 

 

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この記事を書いた人

最上の くらし舎

新庄市を拠点に「最上(さいじょう)の暮らし」をするきっかけを提供している一般社団法人。

新庄市万場町で「のくらし(喫茶・イベント・貸し...

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