日本人の国民食とも言えるラーメンですが、山形県がラーメン消費量日本一だというのはご存知でしょうか。「山形 ラーメン」で検索するとランキングからオススメ店の情報まで多くの名店が検索結果に上がってきます。しかし、インターネットで検索した時に口コミ等の数も少なくグルメ情報サイトにもほとんど情報が無い地元の人のみぞ知る名店がまだまだたくさんあります。そんな山形県の中でもラーメン激戦区である置賜地区の隠れた名店を生粋の置賜人である私が取材してきましたので紹介いたします。
山形のラーメンの特徴
家系二郎系豚骨等の様々なラーメンの種類がありますが、山形県で基本的に食べられているラーメンとは醤油ベースのスープに細~中太麺でストレートもしくは縮れ麺を使用し、具はチャーシュー・メンマ・ネギ・ナルトが入っています。いわゆる中華そばが山形県のラーメンの特徴です。しかし、あっさり中華そばをベースに地域の特産品や一工夫を加えたラーメンも多くあります。
1.昔ながらの中華そばを作り続ける川西町の隠れた名店 大島屋
山形県道3号線を進んで行き、閑静な細道の十字路の角にひっそりと構える酒屋、大島屋さんです。昔から酒屋を本業で営んでおり、昼のみラーメン屋をしているとの事でしたが、歴史を感じる佇まいとなっています。近くには吉島小学校があり、そこを目印にすると場所が分かりやすいかと思います。
吉島小学校の南西側の十字路角に大島屋はあります。
暖簾を出していなかったら一見何のお店か分かりませんが、地元に馴染んでいるこの感じが隠れた名店感を醸し出していて僕は大好きです。
店に入って席に着き、周りを見渡しますがメニューは存在しません。何でも頼めば作っていただけるのかもしれません。私は中華そばなら通じるだろうと思い、中華そばを注文しました。
スープは魚介と鶏の出汁を強く感じるスープです。麺は極細縮れ麺。麺量は普通くらいで、一杯500円とまた注文したくなる値段設定です。見た目通りのあっさり系でとても美味しく頂けました。
大島屋
TEL 0238-42-2617
住所 〒999-0124 山形県東置賜郡川西町大字吉田3612-3
営業時間 11:30~13:30ぐらい
定休日 不定休
2.山奥ならではの山菜をふんだんに使用した山菜ラーメン 白川食堂
飯豊町と小国町を繋ぐ県道8号線の峠道沿いを行ったところにある飯豊町の旅館白川荘
こちらの旅館内で営業している白川食堂。
イチオシと書いてあった山菜味噌ラーメンを注文しましたが、どぶろくラーメンとダムカレーもとても気になります。
スープは味噌ベースですが、関東の方に良くある濃い味噌ではなく、味噌ラーメンもとてもあっさりとした味わいとなっているのが山形の味噌ラーメンの特徴です。麺は細麺で具は地元で取れた山菜を使っており、チャーシューの代わりに鶏のもも肉を使用しています。コチラのラーメンもとてもあっさりとした味わいで地元の食材を使っていて地産地消を感じられる素晴らしい一杯でした。
白川荘の外に出ると、綺麗な景色も広がっており、お腹を満たした後に景色を見て落ち着けるのは最高ですね。
白川食堂
TEL 0238-77-2124
住所 〒999-0424 山形県西置賜郡飯豊町数馬218−1
営業時間 11:00~15:00
定休日 なし
3.鶏の飲み干す一杯やまがた地鶏おぐにラーメン 福龍軒
西置賜郡小国町の小国駅から100mほど行ったところにある福龍軒です。
見た目は完全に焼肉屋で福龍軒という名前はラーメン感のあるお店です。
オススメのやまがた地鶏おぐにラーメンを注文しました。
表面に浮いている油が綺麗に透き通っており、着丼した瞬間に地鶏がふわっと香ります。
スープはあっさり醤油ベースで焼肉屋さんだけに、牛骨から出汁を取っているとの事でした。出汁もしっかりと効いていますが、スープを口に入れた時の地鶏の香りがすごいです。表面に浮いている脂からコッテリさを感じますが、意外にあっさりとしていて、グイグイと飲み干してしまう方が多いとの事です。
福龍軒
TEL 0238-62-2169
住所 〒999-1361 山形県西置賜郡小国町栄町30番地3
営業時間 11:00~13:30
定休日 月曜
まとめ
今回、ピックアップさせて頂いた3店舗とも全体的にあっさりとしたラーメンでした。山形県ではラーメンはあっさりとしたものが多いです。毎日食べていても飽きが来ず、店舗数も豊富。こういった理由がラーメン消費量日本一となっている一因として挙げられるのではないでしょうか。今回の3店舗の他にもまだまだ地元の人しか知らない隠れた名店は必ずあると思います。雑誌等で絶賛されている有名ラーメン店に行くのも良いですが、自分自身で隠れた名店を見つけ出すのもラーメンの楽しみの一つですよね。みなさんも是非、ラーメン店新規開拓をしてみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人:「おきたま元気創造ラボ」メンバー
おきたま元気創造ラボは、置賜地域で活躍する若者と県・市町行政の若手職員で構成する官民参加型組織で平成29年4月に設立されました。若者ならではの視点で地域の魅力を発掘し磨き上げ、その魅力を広く発信することにより、置賜地域の活性化を図る活動を展開しています。(Facebookページ)