『山形大学EDGE-NEXT』
初年度の起業家育成教育プログラム
無事最終回を迎えました
【sponsored by 山形大学国際事業化研究センター】
山形発ベンチャー・学生起業家が誕生!
自分が『本当にやりたい事』って何だろう?
山形で「学生」が起業!?
そんなの無理じゃない…?そう言ってしまいそうな『夢』に、本気で取り組んでいる人達がいます!
山形からグローバルで活躍できる人を育てたい。そんな想いからスタートした起業家育成教育プログラム「山形大学EDGE-NEXT」
前期内容はこちら:「【新たな可能性と出逢う】『自分の人生をデザイン』山形からイノベーションを仕掛ける:山形大学EDGE-NEXT 」
2018年の初年度は、なんと受講生から『3組の山形発ベンチャー・起業家』が誕生!
EDGE-NEXTを通して学生・社会人の受講生にどんな変化があったのか、一年間の彼らの成長を見てみましょう!!
A-kakanai design・代表
A-kakanai design・代表 東北芸術工科大学3年
須藤 清貴(すとう・きよたか)さん
EDGE-NEXTの起業家第一号!学生と企業を繋ぐデザイン事務所『A-kakanai design』を設立。
「学生と企業をマッチング」させるデザイン事務所
制作しても展示で終わってしまう学生の作品・技術を、地方の個人商店やデザインを必要とする企業に繋ぎ、学生が地域企業の広告制作を行います。
絵は自信がなくて…という須藤さん。自分は”A-kakanai=絵描かない”けれど、絵を描ける人を必要としているところへの架け橋となるべく行動しています。
『おこめガチャ』など新しいアイディアもカタチにし、芸大の学生だからこそ見えてくる課題・地域のニーズ解決へ向けて、着実に一歩を踏み出しています!
株式会社 hyoi・代表取締役
株式会社hyoi・代表取締役 東北公益文科大学3年
渡邉 輝(わたなべ・ひかる)さん
チームメンバーは全員大学生「学生起業家」をまとめる渡邉さん。
『目線のシェアリングエコノミーサービス』
「行きたい場所・見たい景色」をリアルタイムで共有。行きたい場所がある人と、現地で景色を撮影できる人を繋ぐプラットフォームを創っています。
SPARK TOHOKU 2018 Startup Pitch・学生部門「東北総合通信局長賞」受賞。様々な場所でピッチや講演の経験を積み、日々躍進しています。
『世界を開ける、ドアになる』
東北から、世界へ羽ばたくスタートアップ企業になるべく、今日も仲間と共に挑戦中です!
東北プライド・代表兼 酒処KITAMAE店主
東北プライド代表 兼 酒処KITAMAE店主 東北公益文科大学4年
山崎侑斗(やまざき・ゆうと)さん
酒田中心市街地、人気の屋台村「酒田柳小路屋台村・北前横丁」に新しく『酒処KITAMAE』をオープンしました!
酒田の地元民や観光客が交流でき、地域の魅力を感じられる場所を創りたいと、想いを語る山崎さん。
「地元の魅力」に気付ける場所
北前船寄港地の地酒や、日本酒に合う料理を酒の肴に楽しむことができます。
酒田・東北の魅力を、日本そして世界へ発信!
そんな想いの詰まった屋台村で、酒田の夜を楽しんでみてはいかがでしょうか?
自分の興味・関心や学生ならではの視点で生まれたアイディアを、周りのサポートを得ながら形にして見事起業を果たした学生達。
それぞれ想い・志を持った若き起業家
今後も、彼らの活躍に注目です!!
EDGE NEXT 基礎編・後期の授業は?
このような学生起業家を生み出した「起業家育成プログラム・山形大学EDGE-NEXT」
後期・基礎編では、より実践に役立つ知識や、地域・日本…そして世界を知る授業が行われました。
平成30年度後期、隔週土曜日に開催された講義の一部をご紹介します!
後期・基礎編 <第3回> 起業家が知っておくべき知的財産権活用術
明倫国際法律事務所 弁護士・弁理士
田中 雅敏(たなか・まさとし)氏
東京、福岡、上海、香港、シンガポール、ベトナムにオフィスを展開する明倫国際法律事務所の代表弁護士。
知的財産、企業法務、契約関係、国際業務、労働法務等の分野を中心に幅広く活躍する。様々な分野に関して、年間に約60本前後の講義の講師を担当。
起業のアイディアをはじめ、ネーミングひとつ。そして、ベンチャーが大企業とコラボレーションする際などに重要な役割を果たす「知的財産権」
攻める知識と、守る知識
スタートアップ企業は「アイディア」という『知財』こそ財産であり、攻めるだけではなく、会社を守る知識の両方を活用したアプローチが必要です。
国際弁護士である田中氏は、日本語圏以外にも展開していくならなら世界で読めるネーミングにする(何語で商標を取るか?)ということも、大事だと語ります。
知的財産権は大切なアイディアを守り、時としてあなたの強い味方となってくれるでしょう!
後期・基礎編 <第5回> ベンチャーファイナンス
みやこキャピタル 代表取締役 パートナー、元JAFCO Ventures President & CEO
菅谷 常三郎(すがや・つねさぶろう)氏
ジャフコの執行役員、ジャフコアメリカのPresident&CEOを歴任し、2015年よりみやこキャピタルに参画。
米国シリコンバレーで6つのVCファンド(総額約1,400億円)の設立・運営に携わり、全てのファンドのゼネラル・パートナーを務め、投資先の社外取締役、ビジネスサポート、資本政策、買収提案等を行いファンドパフォーマンスを高めた。
起業家のステップアップにとって、必要不可欠な「資金調達」。アメリカで実際にベンチャー企業への投資をしてきた菅谷氏は、
日本の企業に投資して『世界一』の企業を育てたい
そんな想いから2015年みやこキャピタルに参画。講義ではベンチャーキャピタル(VC)から投資を受ける方法や、最新のビジネスが集まるシリコンバレーで起きている世界のリアルを伺いました。
『雇用を生み、外貨を稼ぐ』。これからの日本を救うのは起業家であり、ベンチャー企業です。
イノベーション創出の主役はベンチャー企業
世界に比べると、日本はまだまだ起業家が足りません。トライ&エラーを繰り返しながら、世界のマーケットに挑むチャレンジャーを待っています!
法律の専門家・投資家・起業家 etc..
ここでは様々なビジネスのプロフェッショナルから直接レクチャーを受けることができるいう点も学生にとって魅力のひとつでしょう!
EDGE-NEXTの多彩なプログラム
基礎編の内容を通して「何かを始めたい!」と思った人も、きっと多いのではないでしょうか。
でも、実際何から始めていいのかわからない…。
アイディアはあっても誰に相談したら…?
そんなあなたに、ビッグチャンスです!
EDGE-NEXTでは英語・プログラミングなどのスキルを身に着けたり、ビジネスプランをブラッシュアップ&プレゼンするなど様々な機会を展開しています。
グローバルコミュニケーション
前期・後期、小白川・米沢キャンパスで開催された「グローバルコミュニケーション」
Lily’s TranSupport
莉々 紀子(りり・のりこ)氏
大学卒業後、県立高校の英語教諭として6年間勤務。英文事務、貿易事務、社内通訳翻訳を経て「リリーズ・トランサポート」を設立。海外留学経験なしに、プロの通訳への夢を叶える。東北と関東を中心に通訳業務を行う他、企業や個人向けの英語トレーニング研修を提供している。
現役の「通訳」である講師の授業は、英語知識を教えるだけではありません。
プレゼンテーションスキルの向上や、ディスカッション・ディベートを通して英語で物事を考える力。グローバルな人材として闘える力を身に付けます。
また、英語力を鍛える合宿形式の集中講座「英会話向上トレーニングキャンプ」も開催!
参加にあたって、今の英語のレベルは問いません。重視するのは、
「能力」ではなく、やる気と根性です!
世界で仕事をしてみたい、そんな方は是非この機会にトライしてみてください。
Make Shool/プログラミングサマースクール
サンフランシスコのスタートアップ企業「Make School」。世界12の都市・年齢や国籍に限らず、幅広い人々を対象に開催されているプログラミングプロダクトスクールです。
コードが書けるというのは、あくまでプログラミング「スキル」のひとつ。
解決したい課題・アイディアがあってはじめて、開発する『デザイン』が生まれます。
それをカタチにするのがプログラミングであり、技術だけではない“課題解決の為”のクリエイティブな仕事。
プログラミングがより身近になることで多くの『夢』の実現に、また一歩近づける。
テクノロジーで、世界を面白くする
そんな世界を変える、クリエイターがたくさん現れる時代がすぐそこまで来ています!
みちのくイノベーションキャンプ
昨秋大きなインパクトを起こした東北最大規模のビジネスプランコンテスト、その名も「みちのくイノベーションキャンプ」
2018年11月2~4日の3日間。東北6県の大学生、企業や大学発ベンチャー・研究者をはじめ
・起業や創業を目指す:始動部門35チーム
・事業の新展開や企業とのマッチングを目的とする:協創部門14チーム
東北の学生・社会人が東北大学に集結し、総勢約150名がエントリーしました。
参加者全チームのピッチからスタートした、イノベーションキャンプ!
始動部門では、様々な得意分野を持つ「メンター」のアドバイスを受けながら、ビジネスアイディアをブラッシュアップさせて、予選・最終プレゼンに臨みます。
協創部門では、協創パートナーの事業紹介を聞いたのち、エントリー企業は自社の技術・事業を直接提案することができます。(※協創部門ではコンテスト審査は行いません。)
『東北を、ビジネスで盛り上げよう。』
参加者の「熱意」と「創意」に溢れた3日間は、チーム毎にドラマがあり、それもまたイノベーションキャンプの醍醐味のひとつです。
その結果、始動部門ではEDGE-NEXT受講者が1~4位を独占!
残念ながら予選落ちしたチームも、ここでの悔しさが、次へ進むステップになったはずです。
大学・企業・学生が連携を取り、地方から「イノベーション」を仕掛ける
大企業との協創を求める方は、山梨県で開催される「Mt.Fujiイノベーションキャンプ」へ挑戦してみてはいかがでしょうか。
2018.12.20. Venture Café Tokyo
毎週木曜日、虎ノ門ヒルズカフェで開催されている「Venture Café Tokyo」
Venture Caféは2009年、ボストンで設立。
起業家や投資家、研究者等、多様なイノベーターが集い、これまでにないイノベーションを社会に生み出すコミュニティとして誕生しました。
国籍・年齢も多種多様な人が集まるこの場で、なんと山形大学EDGE-NEXTチームが、ビジネスプランのピッチを披露!
山形大学 理学部・村上和隆(むらかみ・かずたか)さん
『飲酒運転ゼロ』を実現するアプリ
チーム「できる」・小口貴幸(こぐち・たかゆき)さん
『作る喜びをできる自信へ』子供の作品を画像でシェアサービス
山形から生まれたスタートアップ企業やEDGE-NEXTで起業した学生など、計5組のチームがアイディアを発表しました。
最初から誰しもが、完璧なアイディア・プレゼンが出来るわけではありません。
誰もが挑戦し、時に失敗し、学び、成長する
Venture Café は、そんな機会を提供する自由でフラットなコミュニティ。
プレゼン後はネットワーキングタイムで意見を交わしたり、さっそく事業に興味を持ち投資したいなんて案件も…!
昨年7月に山形で開催した「山形大学Venture Cafe advised by Venture Cafe Tokyo」。今年2019年も企画予定です。どうぞお楽しみに!
山形大学 EDGE-NEXT 後期*まとめ
初年度のEDGE-NEXTではこのような総合的な学びと、スキルを得て実践できる機会を展開することによって、新たな起業家が誕生しました!
ただ、ひとつ大切なことがあります。それは、
起業を「目的」にしてはいけない
ということです。世界にたくさんの人がいる中で、こんなにも人によって夢中になるものが異なる。
それが私にはとても意味があり、素敵なことだと感じます。
・他人にとってはつまらなく感じることでも、自分は面白いと興味持つもの。
・時間を忘れるくらい、わくわくしてしまうもの。環境、出逢い、経験…。
様々な要因から生まれる人の「興味・関心」
偶然にも、出逢ってしまった。そんな自分から湧き出る熱意があってこそ、人生の選択の中で「起業」という決断をしても、諦めずに立ち向かうことができる。
もちろん起業しても、しなくても。自分の中にある想い、こころの声を大切にして。
自分が心から「やりたい」と思えるものを突き詰めていくことが、自分を進むべき方向性へと導き。そしてそれがきっと、結果として社会への貢献にも繋がる。
この一年間取材を通して、目標へ向けて努力している人たちを間近で見て、感じ、考えて…。
私自身も一歩ずつ、歩んでいるところです。
【予告】EDGE-NEXTから新会社設立!
この春、EDGE-NEXTメンバーで「新会社を設立」します!
いきなり「起業」というのはハードルが高いですが、EDGE-NEXTを通して生まれたアイディアをこの会社の「事業」として形とし、仲間と共に運営していく新しい組織です。
設立は今月末(2019年3月)予定。
これからたくさんの夢が形となり、どのようなストーリーが生まれていくのか…。ますます加速していくEDGE-NEXTに、目が離せません!
2019年度「山形大学EDGE-NEXT」 基礎編参加者募集!
まだやりたいことが見つからない人も、何か新しいことを始めてみたい人も!!
EDGE-NEXTでは2019年4月より始まる、新年度の受講生を募集しています。
お申し込みはこちら↓
https://yu-edge.yz.yamagata-u.ac.jp/2019%e5%b9%b4%e5%ba%a6-%e8%b5%b7%e6%a5%ad%e5%ae%b6%e8%82%b2%e6%88%90%e6%95%99%e8%82%b2%e3%83%97%e3%83%ad%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%a0%ef%bc%88%e5%9f%ba%e7%a4%8e%e7%b7%a8%ef%bc%89-%e5%8f%97%e8%ac%9b/
「起業家精神」は、たとえあなたがどんな場所にいたとしても、必ず自分の人生を切り開く『力』となってくれるはず。
みなさんにとって、この春がまた素敵なはじまりの季節となりますように…*