仕事にもようやく慣れ、上司にもだんだんと認められるようになってきた、社会人2~5年目くらいのあなたへ。

なんとなく安定した未来もうっすら見えてきたけれど、心のどこかで「このままでよいのか」と引っ掛かる部分もあったりしないか。

周囲のひとには順調そうにはみえるらしいけれど、どこか歯がゆい思いがあったり。

なんとなく他のどこかにもっと自分の可能性があるのではないかと探し始めていたり。

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この記事を開くあなたは、そんな時期をきっと迎えているのではないかと思う。

この記事では、そんなモヤモヤしているあなたの心を晴らすヒントを体験談を混ぜて伝えられたらと思う。

 

私も「こんなはずじゃなかった」から「自分探し」していた

私も数年前まで「このままでよいのか」、「こんなはずじゃなかった」という引っ掛かりを3~4年抱えていた。

自分が選んだ就職先ではあったけれど、思っていた理想の世界とかけ離れていて、内面では葛藤を繰り返した。

社会人なりたてで、希望に満ち溢れていた分、何度も幻滅し、何度も後悔していた。

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しだいに、無意識に転職サイトに登録していたり、休日は東京や都市部へ出かけて「なにか」を見つけようとしていた。

今思えば、まさに「自分探し」をしていたのだと思う。

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「自分探し」は危険な行為。今の自分から逃げていないか?

そもそも「自分探し」とは、なんだろう。

調べても明確な定義はなく、人それぞれ異なるとは思うが、私のイメージでは、どこかに「本当の自分」を知る手がかりがあると信じて、その「どこか」を探しにいく行動のように思う。

おそらく、このような意味が一般的なのではないだろうか。

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しかし、そういった意味で捉えられる「自分探し」は、

1.「現在の自分」とは「遠くかけはなれた場所」に、どこか「今の自分とは異なる自分」がいると考えてしまう点
2.「今の自分の周囲においてやらなければならないこと」と「理想の自分を探すこと」が乖離しているようなイメージを与えてしまう点
3.そして「探す」というメタファには「終わりはない」と感じさせてしまう点=すなわち、「永遠に自分探し中」となってしまう可能性がゼロではない点

という、上記3つの点で、とても危険だという。

(「自分探し」をしてはいけない3つの理由!?/a>(東京大学 大学総合教育研究センター 准教授 中原淳氏)

振り返れば、数年前の自分も、「自分探し」はしていたが、どうにもこうにもそんな理想の「本当の自分」は簡単には見つけることはできなかった。

それは、現在の自分を否定して、単に別の場所へ「逃げようとしていた」からだった。

「今の自分」を無視して、「環境や場所」の問題としてすり替えて「逃げ」ている限り、堂々巡りで、内なる不満は大きくなる一方だった。

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「今の自分」を極めることで「本当の自分」が見つかる。

新たな自分を知る手がかりとして、転職や都市部へ移住するなど、とりあえず環境や場所を変えようとするのも、選択肢のひとつなのかもしれない。

そうすれば、一見、チャンスも出会いも自己成長も実っていくようにみえる。

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確かにそれも手段の1つだと思うが、しかし、実体験からいうと、結局、いまの自分の現状を知り、そこでの経験や成長をみっちり積むことでしか、先へとは進めなかった。

県外に出かけたり、転職について考えてみたりしたけれど、そういった行動は、根本的な解決にはならず、一時的な気の紛らわしで終わった。

このことについては、前述の中原氏も、「今のあなたが「すべての起点」です」と言っている。

どんな環境であれ、そこで「今の自分」がどれだけの経験・成長を成し遂げるかということが非常に大事だった気がする。

潔く「今の自分」の地点を認め、成長することを決意したとき、そこでの違和感や疑問さえ、いつしか成長の糧となっていた。これが、確かな「自分軸」に育っていたのである。

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確かな「自分軸」とは、まさに「自分探し」で探していた確固たる「本当の自分」だった。

それからは、モヤモヤも引っ掛かりもなくなっていた。

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それでも今が辛いなら、知らなかった自分を知り、見せなかった自分を開示せよ。

今いる場所での経験を前向きに捉えて行けば、次第にモヤモヤは薄れ、そのうちに「自分」は必ず、見つかる。

しかし、今の自分のことがよくがわからないという人も、必死に頑張ってもモヤモヤがとまらない人も、「逃げたい」と思うひとも、実際はたくさんいると思う。

そんな人たちには、「①知らなかった自分を知る」②「他人には見せていなかった自分を表現する」ということをやってみる、ということをオススメしたい。

コミュニケーション心理学などでよく使われている「ジョハリの窓」というモデルでも示しているように、自分という存在は「自分は気付いていないが、他人が知っている自分」=「盲点の窓」、そして、「自分は知っているが他人は気付いていない自己」=「秘密の窓」を多く含んでいる。

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「盲点の窓」、「秘密の窓」この二つの要素を開拓することで、私たちは「今の自分」の姿を包括的にみることができるし、それに伴って、現在の立ち位置を客観的に知ることができる。

人は、現状にモヤモヤしているときほど、部分的な側面しか見えていなかったりするし、素直に自分を表現していなかったりする。

ちょっと外に出て、安心して腹を割って話せる環境で、見せてこなかった自分を思い切って開示していく。

そうすることで、知らなかった自分や新たな価値観にふれることができるのだ。

 

 

 

「今の自分」と向き合う3つの方法

「①知らなかった自分を知る」、②「他人には見せていなかった自分を表現する」を実践出来る3つの手法を紹介したい。

1人でモヤモヤ考え続けるよりは、有効な手法だと思う。

 

①「ステップ1」に参加してみる。

ステップ1は、ヤマガタ未来ラボが主催している、家でも会社でもない、第3の場”サードプレイス”。

ゲストの話を聞いたり、人と話したり、新しい知識を学んだりすることで、明日からをイキイキと過ごすためのきっかけを見つける場。

毎回様々なテーマがあるが、最近は「自分らしく働くにはどうすればいいかを考える」というテーマで、山形で働く若い人向けの場を作っている。

まさに今「自分探し」中、「自分探し」に走り出しそうな20代の方などは、気持ちのうえで新たなステップを踏むというのに役立つのではないか。

11/20【受付終了/キャンセル待ち】ステップ1@BOTAcoffee 〜3人の佐藤さんと「山形で自分らしく働くにはどうすれば良いか」を考える〜

 

③キャリアカウンセリングを受けてみる。

「キャリアカウンセリング」とは

「もっと仕事を楽しみたい」「自分に何が向いているのかわからない」・・・個人が自分自身の人生を考えるときに、仕事を切り離して考えることはできません。

キャリアカウンセリングとは、その個人にとって望ましい職業選択やキャリア開発を支援するプロセスのことです。
単に個人と職業のマッチングを考え、仕事を見つけるお手伝いをするだけではありません。人生で遭遇する様々な経験を積極的に受け止め、その人にとってより幸せな人生を描く成長の糧とするための支援です。(出展:日本マンパワーHP

この「キャリアカウンセリング」は、仙台で受けることが出来る。

同じキャリアカウンセラー養成講座を受けた宮城・山形を中心としたキャリアカウンセラー有志の任意団体「キャリアネットワーク」が、毎月1回程度、仙台で無料のキャリアカウンセリングを実施している。(詳しくはこちらから)

「職場の人間関係」、「会社の中でどう生きていこうか」、「自分が何がやりたいかわからない」などの悩みを、専門の資格を持ったキャリアカウンセラーが聴いてくれる。

 

 

③「転職」を意識しているなら、転職エージェントに転職相談してみる

そうは言っても、もう次のステップを見て動きたい、というのであれば、転職エージェントに転職相談をしてみるのも手。

ヤマガタ未来ラボを運営している株式会社キャリアクリエイトは、山形県を拠点に転職先の紹介を行っている転職エージェント。②で説明した「キャリアカウンセリング」の専門知識を学んだコンサルタントが、転職の相談に乗ってくれる。

仕事の紹介を行うハローワークとの違いは、「詳しい企業の情報を知れること(経営者の価値観・社風・募集背景・仕事の詳細など)」、「転職活動に伴走してくれること(戦略を一緒に考えてくれる、面談日程などの調整をしてくれる、書類の添削をしてくれる)」などだろう。

転職活動は案外孤独。1人きりで活動すると、偏った視点で動いてしまい、後悔してしまうことも少なくないが、転職エージェントのコンサルタントと一緒に活動すると、その不安やデメリットが少なくなる可能性は高い。

私も先日、思うところあって相談してきたのだが、今まで考えたこともない選択肢、素敵なキャリア形成論を教えていただたいた。専門家から提供される情報や、異なる角度から見る「新たな発見」は新鮮だったし、終了後はほっとするような大きな安堵感や希望が湧いてきた。

山形密着の転職エージェント株式会社キャリアクリエイトに転職の相談をしてみる

 

3つの手法に共通するのは、1「安心・安全な場で」、2「自分以外の人と」、3「自分の気持ちを話すことが出来る」、4「対話の場である」ことだ。

 

例として、この3つの手法を紹介したが、これ以外の場所でも、上記の4点を満たような場で、「知らなかった自分を知る」、「他人には見せていなかった自分を表現する」ことができれば、今の自分を知れたり、モヤモヤが薄くなると思う。

もし、いきなり知らない人と話すのが嫌なら、友達でも、先輩でも、家族にでもいいから、「私はこう思うんだけど、あなたはどう思う?」と話すことからスタートしてみたらいいのではないだろうか?

ただ、あなたの周囲の友達や家族と話すと、時には「対話慣れしてないせいで決めつけてしまう」「山形で働く、の最新事情を知らないから自分が知ってる範囲の一般論で語る」「価値観が理解されず受け入れて話を聞いてもらえない」というような状況が発生してしまうかもしれない。

そんな時や話しても自分の気持ちのモヤモヤが晴れないという場合は、今回紹介したような場に話に行ってみると良いと思う。

 

 

まとめ

今回の記事では、現実に引っ掛かりを感じている20代が、やみくもに「自分探し」に走ることよりもまず、今の自分の現状を把握し、そこでしっかりと必要な経験や学びを手に入れる必要性を伝えた。

今の自分の現状がよくわからない人、今の場所で頑張ろうとしてもモヤモヤがとまらない人は、ぜひ上記にとりあげた3つの方法を活用してほしい。

積極的に他人とつながり、話す場を身近にもつことで、「今の自分」をこれまで以上に正確に把握できるようになり、今後の課題を意識しながら目標をもって日々過ごせるようになるだろう。

そして、あなたの大切な成長期間を、次への確実なステップとしていってもらえたら、うれしい限りだ。

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この記事を書いた人

saki

自然を愛し、自由を追求する、ごく普通の20代女子。夢は、森の中で平和に毎日過ごすこと。日々の未来、山形の未来について、時々本気で考えている...

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