こんにちは、山形に住んで3年目。【山姥RPG】プレイヤー、橋本 蕗(@fuki_butterburです。

 

今年も山形の夏は暑い…東京を出る時「山形は冬は大変だけど、夏は涼しそうだ!」と思ったのは大間違い。

東京のようなモワッとした排気ガスくさい空気はないものの、湿気のある暑さにやられ気味です。

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▲夏バテに、朝日町特産あっぷるニュー豚で作った引力バーガーはいかがですか?

→引力バーガーは朝日町産業創造推進機構(FACEBOOKページはこちら)のイチオシ商品です。

 

さて、引力バーガーで鋭気を養いつつ、たけのこ山編スタートです。

前回はこちら>>魅惑のタ・ケ・ノ・コ採り【山姥RPG】レベル2~都会人の目覚め5~

 

深夜2時に登山!?それってどんな苦行?

さて、山のお師匠さんに連れられ、夜8時頃タケノコ山のふもとに到着。

そこから車の中で仮眠をとります。

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▲仮眠…車の中ではなかなか眠れませんでした…

「2時に出発するぞ!」と言われていたので、午前2時にアラームをセットしてスタンバイ!

蕗 「懐中電灯よーし、はけご(カゴ)よーし、軍手よーし、カッパよーし」

蕗 「…(アレ)お師匠さんが、起きてこない…」

車の窓を叩いたりしても起きてこないお師匠さん…

困り果てていると、ライバル達が次々とやってきました。

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▲お師匠さんに噂には聞いていましたが、さんさい山のタケノコと異なり、

たけのこ山は本場なのか、まだ2時すぎだというのに多くのライバル達がやってきました。

 

お師匠さん 「おお!目覚ましが壊れていた!もう準備は出来てるな!ん?なんだそれは?」

この時点で

・リュックを2つ持っていこうとしている(小さいリュックは大きいリュックにしまう)

・荷物をゴチャゴチャ確認している

プレイヤーの姿を見て

お師匠さん 「なんだ、それは!全く段取りが悪い!早く起きてたんだろっ!」

とお師匠さんは怒って、なんとプレイヤーを置いていってしまったのです…

 

蕗 「ええ…こんなにキツく言われたことなかったけどどうしたんだろう…」

と思いつつ、暗闇の中師匠を追いかけます。

 

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▲懐中電灯の灯りしか頼りにならない闇夜…

追いついた師匠にまた叱られます。

お師匠さん 「なんだ!そのライトは。電池変えてないんじゃないのか!?」

この懐中電灯はお師匠さんからの貰い物。

出発前に点灯するかどうかは確認しましたが、暗闇を歩けるかどうかは確認していませんでした。

 

結果、お師匠さんに後ろから照らしてもらって蕗は歩きます。

しかし後ろからやってくる、ライバル達にどんどん抜かされます。

「ごくろうさん」

「こんばんは」

どう見ても、私の2倍ぐらい生きてそうな方々がサクサク登っていく中…

蕗 「ゼーゼー(苦しい)」

そしてお師匠さんは

「あと少しだ!」

というのですが、なかなか目的地にたどり着かない…

結局、たけのこを採る場所には午前5時を過ぎた頃、到着しました。

 

ケタ違いのハードワーク、これどこから登るんですか?

さて、今回も笹薮の中に入っていきます。

お師匠さん 「この雪面を超えると素晴らしいタケノコが生えているんだ!」

プレイヤー 「…」

なにも考えられないぐらい怖い…雪面の下が見えないのです。

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▲問題の雪面

蕗 「あのーこれ、もし滑ったりして落ちたら…」

お師匠さん 「あーもう決まりだな、終わりだから絶対滑るなよ!」

※お師匠さんはダメになる、死ぬということを「決まり」といいます。

蕗 「えっ…で、でも流石にここは怖いです。」

お師匠さん 「アイゼン持ってきてるだろ!大丈夫だ!」

 

 

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▲アイゼン…雪山に登るための道具で登山靴や長靴にはめて使います。詳しくは>>こちら

お師匠さん 「アイゼンを履くのを面倒くさがった奴がお陀仏になるんだからな。」

蕗 「で、でもこれつけると歩きにくいですね…」

 

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▲かんじきでの雪山トレッキングは何度か経験しましたが(桃色ウサヒの日記に詳しく載ってます)

アイゼンはほぼ初めて…恐る恐る雪の壁をゆっくり渡りました。

お師匠さん 「おう!そのあたりから入っていけ!」

蕗 「!??」

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▲こちらは参考画像ですが、これより斜面が急な笹藪でした。

蕗 「…どこから入れば…」

お師匠さん 「どこからでもいいから、斜めに進むんだ。縦にグングン登っていくんじゃないぞ。じゃ、俺は左行くから、橋本さんは右な。」

蕗 「…(一緒に来てはくれないのね…)」

 

こうなったらやるしかない…ただひたすら横に横に登っていくと…

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▲おお!確かに、さんさい山のたけのこより極太!

蕗 「おお!あった!」

ひとつ見つけるとどんどん見つかります。

※今年は不作だったそうですが、例年だとひとつの根元から3本ぐらい生えていることが多いそうです。

夢中になって採っていると、なんだか開けた所に出ました。

蕗 「どこだ…?ここは…?」

たけのこ採りは夢中になって採っていると採っていた場所が分からなくなるそうです。

聞いてはいたけど、本当にわからない。

上に登ったんだからと下ってはみたものの、お師匠さんの姿も見えない。

 

腕は限界…体も限界…もう、今日帰れないかも。。

そう思っていたら

お師匠さんが山の上の方から降りてきました。

「おーい!一回上の方に荷物置いてこーい!」

またあの雪壁を越えていくのか…そう思ってアイゼンを履いた所…

 

履いている間にアイゼンの金具が取れた!

いま、ペンチとかないし直せない…え…どうしよう…

お師匠さん 「俺のと交換してやるからそっちのアイゼン貸せ」

蕗 「あ、はい。い、一旦笹藪にもどっていいですか」

お師匠さん 「そのままでいい!交換してやるから!」

 

まさにその、次の瞬間の出来事でした…

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▲毎度、絵心のないプレイヤーで申し訳ありません。

お師匠さんが左のアイゼンを交換してくれて、右のアイゼンをはこうと足をずらした時、

バランスをうまくとれなかった足は滑り…

手はなにも捕まっていなかったので滑り止まることもなく

滑落!!

※一緒にお師匠さんも落ちてました

 

【山姥RPG】大☆ピンチ!!

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▲プレイヤーの脳内には超有名ゲームの彼がGAMEOVERする姿が浮かんだそうです。

 

蕗 「雪山で滑落注意!ってよく聞くけど、こういうことなんだな…」

走馬灯のように今までの人生がまわりはじめ、何m落ちたでしょうか…

必死に近くの笹に手を伸ばすも捕まえきれず…もうダメだ…と思ったその時!

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▲先に落ちていた師匠が、笹藪と雪面の間に滑り込み、私をキャッチ!

蕗 「た、助かった~」

お師匠さん 「命に変えても守ってみせるって言ったろ!」

※ここだけ切り出すとカップルみたいですが違います。

 

九死に一生を得たプレイヤー

「死にかけるような体験」をしたプレイヤー蕗

その結果、「安全確保」「自分の力量」「安い道具に命は預けられない」ことを知りました。

※プレイヤーのアイゼンは一般的なアイゼンの半額程度で購入したものでした。

 

今回の【滑落】はプレイヤーにとって学ぶ所が多かった…

プレイヤーは経験値+5を得て、

☆☆☆レベルアップ☆☆☆

【レベル3 山ガールの一歩】になりました。都会人→山ガールに昇格です。

プレイヤーから

「山ガールでいい!山姥とか恐ろしいような所目指さなくても…モゴモゴ」

というような声が聞こえたような…嫌でも山姥(やまんば)目指してもらいますよ!

 

ちなみに帰り道、様々な箇所でタケノコ採りをしている方々を発見!
(私たちが収穫していた所よりもだいぶ安全そうだったが師匠いわくいいタケノコは危険な所に生えているらしい)

蕗「…私、この人たちと同じ場所で採るぐらいのレベルなんじゃ…」

タケノコで6月は稼いでやる!と意気込む師匠 と

もう、生きて帰ってくるのが精一杯のプレイヤー

 

天と地ほどのレベルの差を感じつつ、それでも師匠に追いつけるよう頑張ろうと誓う蕗であった…

【DATA】

タイム:午前2:30入山→午後0:30下山 (10時間

持ち物:大きいリュック・小さいリュック・杖・はけご・ヘルメット・軍手・ゴム手・手ぬぐい・懐中電灯・カッパ・アイゼン・朝食・水1ℓ・飴少々

収入:6,000ネカ

 

収入の話

10時過ぎに笹藪から抜け出して下山したプレイヤーとお師匠さんは、すぐに山のふもとにあるすこし怪しげな店へ…

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師匠が「来年からは自分で売ればいい。今年は採ってきて、箱詰めして売ってなんて全部は難しいと思うから今年はここの店に卸なさい。」

というのでとても名残惜しかったが採ってきたタケノコは山の店に収めた。

 

そして6000ネカゲット!!

お師匠さんから「なんだ、たったの6,000か…(1万ぐらい稼いで欲しかったらしい)」と蔑まれながらも私はこの日、初めて自分が収穫したものを卸すという出来事を体験したのでした。

 

次回予告

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山姥RPG始まって以来の大幅☆☆☆レベルアップ☆☆☆を果たしたプレイヤー蕗。

しかし、その一方で山には異変が起こっていた…

 

次回は…

・お前はやっぱり足でまといだ!

・たけのこ山に異変…どうしたんだ今年!

・午前中に戻って来れるのか…時間との闘い!

の3本です。次回もまた見てくださいね。

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