みなさん初めまして。yukariです。私は山形県出身の関東地方在住者。県外にいても山形とつながりたいと思って、こちらで記事を書くことになりました。

”県外に住んでるけど、山形県とつながりたい”

そう考える人って、結構いるんじゃないでしょうか?

でも一方で、「県外に住みながら山形とつながるって、実際どうやるの?」とも思いますよね。(私自身はそうでした、、)

 

そこで、県外に住みながら山形とつながって活躍している「ヤマガタ人」に、どんな人生を送り、どんな風に山形県とつながっているのか…。をインタビューしていくことにしました。

 

「山形県とつながりたい」「山形県出身であることに誇りを持っている」「山形県を盛り上げたい」と方が、その気持ちを行動に起こせるきっかけ・ヒントになれば幸いです。

 

 

山形仕事図鑑:番外編 ”県外に住みながら山形県とつながっている人”

今回ご紹介するのは、県外に住みながら山形県とつながっているヤマガタ人、「ミルクマイスター高砂(たかさご)さん」です。高砂さんは山形県寒河江市出身。大学から県外に出て、現在も東京にお住まいです。

普段はデザイナーとしてご活躍していらっしゃる高砂さんですが、「ミルクマイスター」としての活動を通して山形と関わっていらっしゃいます。

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都内某所、高砂さんのオフィスにお邪魔し、インタビューしてきました。2か所あるというオフィスのうち、1か所を拝見したのですが、なんとオフィスのオーナーの方も山形出身の方!偶然らしいですが、なんだか縁を感じますね。

 

こんにちは。Yukariです。『ミルクマイスター』って何ですか?

 

ぼくが勝手に名乗ってるんですけど。給食の牛乳とか余ったらもらいにいくっていう感じで、昔から牛乳がすごく好きだったんです。でも、大人になってから、牛乳があまり飲まれなくなってると聞いて、これはやばいと思って、なんかぼくにできることないかなと考えて、今は牛乳の魅力をたくさんの人に伝える活動をやっています。その一環として、山形と関わっています。

 

牛乳ですか。その活動はいつごろからやっているんですか?

 

牛乳に関しての活動の一番初めは、ぼくが大学生のころで、10年前くらいですかね。デザイン系の学校だったので、牛乳にまつわる作品を作ったのがきっかけです。新しい牛乳の可能性みたいなものを提案したいと思って。

 

牛乳好きでそこまでできるのすごいですね。

逆にそれくらいしか好きなものがなくて笑。ワインはかっこいいイメージあるけど、牛乳はかっこいいイメージないじゃないですか。でも、スタバのコーヒーはかっこいいみたいな。

ちょっと話がそれてしまうんですが、大事なのはイメージだと思っていて、イメージが結構人の行動を決めるし、すごく行動を左右するなと思って。牛乳=子供の飲み物、洗練されてないというイメージがあるとすれば、それを変えて、世の中を変えると面白いのかなって考えたんです。

 

大学のころに始めた牛乳への活動がずっと続いていらっしゃるんですか?大学から現在に至るまでの経緯について教えてください。

名古屋の大学を出た時に、いくつも選択肢はあって、地元に帰るか、就職するか…いろいろ考えて、結局就活を全然しないで山形に帰ったんです。帰った時にテレビ局とか応募してみたものの、全然引っかからなくて。そしたら父親が東京のデザイン会社一覧の電話帳をもってきてくれて、なんとなく東京もいいかな~って思いました。

 

別に入りたい会社もないし、その電話帳の「あ」の順からかけていって、「今募集してますか~」って順に聞いていきました。それで、ダメだったらページを破いて捨てて。「さ」行で一社ひっかかった会社があって、「作品を送ってください」と言われました。でも作品を送っても何も連絡が来なかった。

 

ただ、当時は山形に住んでいたので、もし「明日面接来てください」って言われてもいけないじゃないですか。だから、もう東京住んじゃおう!と思って、ネットで探して一番安い物件にすぐ電話して契約したんです。物件を全く見ないで決めたので、ゴミ屋敷みたいな感じでした笑

 

でも、知り合いもいないし仕事も決まってないし。実際、東京行っても応募した会社から連絡がこなくて、毎日やることがなかったので、公園に行って、プラプラして、ハトに餌やって…って感じでした。それで、もう一回応募した会社に電話してみたら、「ああ君ね~」って言ってたけど、ちょっと忘れられてたみたいです笑

 

雑誌などを作っている会社だったんですが、次の日面接に行って、特殊なツールを見せられて「きみつかえるよね」って言われて、触ったことないツールだったけど、「もちろんです」って言いました。それで採用されたんです。家に帰って、そのツールの無料お試し版をダウンロードして一日でマスターしました。はったりも大事だなと思いました笑。

 

その会社と次の会社で4年デザインを経験して、その間は牛乳のことも忘れてました。下手したら豆乳飲んでましたね。それで「何やってるんだ!」って笑。そのころ、そういえばおれが一番好きなのなんだっけって考えた時に、「やっぱ牛乳じゃん」って気づいたんです。そこで、ケビンミルクという牛乳の雑貨屋さんをやろうと思いました。

 

牛乳って飲むだけじゃなくて、グッズとかになるし、牛乳って存在自体が、結構かわいいんじゃないかって思ったんです。牛乳にまつわる雑貨屋さんを東京・江古田に作りました。

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(現在雑貨屋さんは閉店しているが、そこから生まれた人気キャラクター「ミルクのケビン」http://slee.co.jp/works/milk-project/

 

会社員から雑貨屋さんとは、一念発起ですね。

 

そうですね、でも当時結婚もしていなかったですし、「やろう~」という軽い感じでした。3~4か月で全部作りました。ここからミルクマイスターの活動が本格しました。

 

その後、あるイベントがきっかけで山形出身の人達とつながりができました。そこで出会った人たちと、山形みらい計画博覧会っていうのをやらせてもらったんです。山形でイキイキと仕事をしている人を集めて、山形での働き方を知るという内容で、七日町でやったんです。有名な山伏の方や、イタリア料理に使う野菜だけをつくっている方がブースを出すイベントでした。

 

その話をいただいたときに、牛乳が好きなので、酪農のブースやらないんですかって言って、作ることにしたんです。当時、酪農家さんとつながりがなかったので、いろいろ調べて営業電話みたいなのをかけて「こうゆうイベントがあるんですが、いっしょにやりませんか」って声をかけました。それで一緒にやってくれることになったのが、白鷹町の深山ミルクえんさんだったんです。酪農家さんって外から入ってくる人は入れないところもあるんですけど、深山ミルクえんさんは気軽に受け入れてくれる酪農家さんです。

wataru3 画像:http://slee.co.jp/works/milk-project/

 

そこから山形とのつながりが始まったんですね。

そうですね。その後、「ずっと夢MILKPROJECT」というのを立ち上げて、酪農と山形を掛け合わせて何か面白いモノづくりできたらなと思って活動しています。お菓子屋さんとマグカップ作って、マグカップにお菓子を入れたり。山形の果物の木を使って、カットボードを作ったりしました。

 

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(山形県の桑、さくらんぼなどの木から作ったカッティングボードとずっと夢MILKPROJECTのマグカップ。https://zuttoyumemilk.stores.jp/から購入可能。※カッティングボードは売り切れ)

 

これを機にぼくも山形に向き合うようになったと思います。住んでいたのに何にも知らないんですよ、山形のこと。ぼく、山寺も行ったことがないんですよ。よく考えたら、18歳で山形を出て、当時は行動範囲がそんなに広かったわけじゃないから、最近になって山形のことを知れるようになったし、少しずつそれを広げていきたいなと思ってました。

 

それから、山形に対する印象は変わりましたか?

 

知れば知るほど面白いし、表に出てない魅力のほうが面白いと感じます。自分で探さないとわからない魅力がたくさんあると思いますし、これを発信したらもっといいんじゃないかなと感じる魅力もわかるようになってきました。

 

山形って牧場のイメージってないと思うんですが、実際に話を聞いたり牛を見せてくれる牧場が結構あったりするんですよね。植物でも、山形を歩いていると都会では見られないニホンタンポポが結構ありますし。一回東京に出たからこそ気がつくことができる山形の魅力ってあるのかな、と思っていて、魅力の発見で何か手伝えることがあるといいなと思っています。

 

今後、ミルクマイスターとしてやっていきたいことはありますか?

ミルクマイスターとしては山形のいろんな産業とコラボしていきたいと考えています。陶芸とか、ガラスとか、将棋とか。けん玉もありますよね。

 

地元だけでとどまってる魅力を発信していきたいと思います。山形と牛乳、双方の魅力を掛け合わせて面白いことができればと思っています。

 

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おしゃれ男子なミルクマイスター高砂さん。夢を語る口調は力強くかっこいい

県外にいながら、山形と関わりたいと思っている方に対してアドバイスはありますか?

自分が好きなものを軸にやってみるのはどうかな。写真が好きだったら、山形の写真を撮ってHPつくってアップしたりして、山形の魅力を写真で伝えるのもいいと思います。食べるのが好きだったら、山形の伝統料理を作ってレシピを公開するとか。自分が好きなものを軸にすると、後々仕事にもつながるかもしれませんよね。

 

ありがとうございます。最後に、好きなものへの熱意を継続的に持ち、行動に移せるのはどうしてですか?

みんなが気付いていない魅力を伝えたいという欲求があるんです。みんなにわかりやすいように、魅力を形にして提案するのが好きなんです。

 

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取材後記

山形のために何かしたいな~、山形とつながりたいなと思っていても、「県外にいるから無理か!」と最初から諦めている人も多いのではないでしょうか。でも、好きなことをきっかけに、山形とつながることもできるんですね。

ミルクマイスター高砂さんと話していたら、山形と関わるためのアイディアを次々と出してくださったので、びっくりしました。県外にいるから…というのは思い込みで、自分次第で山形とつながる方法はたくさんあるんだということを気づかされました。

ミルクマイスター高砂さんの行動力もぜひ見習いたいですね♪高砂さん、本当にありがとうございました!

 

 

 

■HP:http://slee.co.jp/

 

Profile

高砂 航さん

1983年山形県寒河江市生まれ。 2002年名古屋学芸大学デザイン学科卒業後、 広告制作会社ザ・マン入社。 その後、(株)原宿サン・アドを経て、2010年にデザインの高砂設立。 練馬のフリーマガジン「nerimaga(ネリマガ)」を発刊。日本一牛乳好きのデザイナーとして、ミルクマイスターとしての活動を始める。オリジナルキャラクター「ミルクのケビン」の立ち上げや、全国の酪農家を取材し、その言葉を消費者に届ける「MILK新聞」を発行、酪農とその土地のものとのコラボレーションでミルクの多様性と楽しさを消費者に伝えるプロジェクト「ずっと夢MILKPROJECT」も展開。

主な受賞歴

・MISIA名前の無い空展:コニカミノルタ賞

・宣伝会議主催 販促会議賞:シルバー

> 株式会社スリープロダクション

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Yukari

ライター情報

Yukari

山形県白鷹町出身。東京の大学に進学。
卒業後、東京で経営コンサルティング・シンクタンクに入社し、金融機関などを中心とした企業経営者にコン...