コーディネーターの田中です。
今年も大変多くの方にお世話になりました。
今年1年を振り返り、一足早く新しい年へ向けての抱負を。
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2021年、オンラインでのコミュニケーションが定着しつつあるなど、コロナ前と全く同じに戻ることはないとことを実感します。
ヤマガタ未来ラボはといえば、東京・田園調布の朝日町出身のオーナーのカフェ「スジェールコーヒー」で未来志向の山形県人会・未来ラボのオフ会と称して、『スジェールバー』というイベントを2015年から毎月1回開催していましたが、2020年2月に休止(お店も閉店しました。。)。
2021年12月末現在、定期イベントは主催していません(不定期でオンラインイベントを時折り開催しています)。
ヤマガタ未来ラボにとってのコミュニティ
ヤマガタ未来ラボは、「人と人のつながり=コミュニティ」を大切にしています。
(メディアは元々コミュニティを形成するものだけど、そんなイメージがない人もいるかもしれません。そのあたりはちょっと古いけどこちらの記事を→ メディアはコミュニティを形成する。この当たり前のことをメディアはどれだけ自覚しているか ))
未来ラボは『コミュニティメディア』とも言えるかもしれない。(コミュニティメディアとは コミュニティメディアのつくりかた )
そんな「コミュニティ」の価値を感じていて大切にしている私たちにとってイベントが開催出来なくなり「ただのWEBメディア」になったことは、少なくとも私にとっては大事なものが欠落した感じでいいようのない焦りのような感情がありました。
様々な業界が新型コロナの出現で変化を余儀なくされた中、ヤマガタ未来ラボも同様だったのです。
加えて、「(山形との)関わり方のグラデーション」の一部が薄いことに気付いていたしユーザーからの声も聞いていたため、これまでやってきたイベントを、オンラインイベントにただスライドするだけというのも、なんか違う…じゃあどうするの?とモヤモヤを考え続けていました。
そんな中、自分の未来をつくるゼミ第2期の卒業イベントとして開催した「ヤマガタ関係人口横丁@オンライン」は、多くのつながりが生まれ、自分たちの存在意義というかやるべきことを再確認しました。
withコロナ時代の、未来ラボのコミュニティ2.0
ヤマガタ未来ラボは「山形と人をつなぐ、人と人をつなぐ」ことをしてます。
この画像は、企業や自治体向けにヤマガタ未来ラボを紹介する資料に入ってるスライド。
大事にしてきたコミュニティを作るためのイベントが出来なくなって、自分たちは一体どうするのか?をモヤモヤ考える中で、言語化し直しました。
なぜやってるの?WHY
山形に関わる人が、キャリア選択の転機に「山形」をちゃんと比較検討出来るようになる
→10年前から未来ラボ始めましたけど、県外いる人が山形の情報がないって言うのは全く変わってない。県内住んでる学生の状態もあんまり変わらない。人が山形にUターンかどうか等を決断するのって転機(ライフイベント等が発生したり、予定していたことが起こらなかった)のタイミングですが、その時になって初めて山形について情報収集しても、山形についての情報が十分に得られていないまま意思決定せざるを得ないのではないかという自分の原体験もある。
どのようにやってるの?HOW
若者と山形県内地域の人との「ネオ親戚」「縁故採用2.0」「ネオ県人会」のような繋がりを作る・増やす
→何か買い物するときに扱っている親戚がいたらそこから購入したり、繁忙期には休日に手伝ったりしませんか?そういう、他人と親戚のような付き合いをする関係性の間柄のことを「ネオ親戚」と言ってます。「縁故採用2.0」は、親戚ではない他人同士が元々知り合いで関係性あった人が入社すること。(どちらも仙台の一般社団法人ワカツクの渡辺一馬さんが話していたワードを使わせてもらってます。一馬さん、この場をお借りしてお礼申し上げます!)
「ネオ県人会」とは、こちらの山田さんの記事をご参考に。未来ラボのオフ会は、完全にネオ県人会だった。
ヤマガタ未来ラボでWHY実現のためにHOWのやり方を採用している理由は、
1利害関係のない“一歩先をゆく山形在住の人” と「ナナメの関係」で関わる(「家族以外の山形との関係があり良好で、成長できる環境」が山形にある)
↓
2親・先生・友達とも違う、「自分の理解者・本音が話せる・自分の価値観を受け入れてくれる・相談ができる人」が出来る。
↓
3 自分の居場所が山形に出来る。
4自分がいるべき場所・いたい場所として「山形」が選択肢になる。
5山形で仕事を探そうという気力が湧き出る
という順番があると考えているから。
コミュニティとは「人と人のつながり」。一番身近で最小単位のコミュニティは家族と言われています。
勤務先に3のようなつながりがあればそれは素晴らしいことだし、会社がそうじゃなければ社外にあると良い。
私たちの事業、転職支援とコミュニティはこういった部分でも繋がっている。
で、何をやるのか。
・「山形のことを知りたい人」自身が、山形の人に話を聞いてコンテンツを作る。
・人とのつながりを求めている山形県内の人が、自ら発信していく。
そんなやり方で、「イベント頼りにしない、両者がつながれる仕組み」を作ろうと(上記以外のやり方も含めて)模索中です。
伝えた内容がどれだけ刺さるかと考えると、テキストや動画の二次情報ももちろん伝える手段として大事なんだけど、やっぱり「百聞は一見に如かず」で、直接話したり、体験した方が伝わるものが大きい。
つながり方をもっとダイレクトにもっと距離を近くしたい。
情報を伝えるありきではなく、人とのつながり・関係性の構築をコーディネートをする。
だから、ヤマガタ未来ラボは情報を伝える「WEBメディア」ではない。
では何か?というと、コーディネートメディア(仮)かなと。
「コーディネーター」という存在
「WEBメディア」と「コーディネートメディア(仮)」の違いは、「山形と関わりたい人」を「山形の人・組織・地域」を繋ぐコーディネーターの存在。
コーディネーターがつながりをコーディネートする中でプロジェクトの始まり・プロセス・結果などをヤマガタ未来ラボで「発信」します。
主役は「つながりを求めている人・つながりが必要な人」。
コーディネーターは、企てを持ちながら人と人をつなげて行きます。
また変えるかもしれないけど、私も一旦「編集長」という肩書は降りまして、いちコーディネーターと名乗りたいと思います。
2022年もヤマガタ未来ラボをよろしくお願いします。
ヤマガタ未来ラボ(所属:株式会社キャリアクリエイト)
コーディネーター 田中麻衣子