みんな、どんな仕事を、どんな感じで働いてるの?
山形県内で働く20代社会人に、突撃インタビュー!!
ヤマガタ未来ラボ編集部では、山形で働く20代を“ミライさん”と呼んで、応援しています!
今回は、やまらぼインターン生の大津が、山形で働く20代の先輩に話をお聞きしました。
今月のミライさん★
鍛治玲菜さん
職業:大久保硝子店にて注文や見積もり、卸売りなどの事務作業を中心に行っている。採用活動担当。
年齢:1998年生まれ
ーー鍛治さんはどのようなお仕事をなさっているのですか?
株式会社大久保硝子店で業務部に所属しており、基本的に事務作業中心に行っています。注文や見積もり、卸売りなどです。また、就職の採用活動も担当させていただいております。
ーー学生の時はどんな仕事をしたいと思っていましたか?
大学に入学した頃は、音楽の先生になりたいと思っていました。ですが、実際に音楽を学んでみて、音楽の先生になるかどうか迷いがありました。小さい頃からピアノを弾き、小学校から大学までずっと同じ楽器を続けていて、音楽以外のものに触れたことがなかったと気付き、自分が音楽以外の世界でどのくらい活躍できるのか、自分のポテンシャルについて考えたとき、全く違う仕事を考え始めました。
ーーその中でも大久保硝子さんに入社を決めた理由は何ですか?
いろいろな新しいものに挑戦していたことが理由の一つです。『ガーデン事業部』という、「家の中から窓を見たときに一番最初に見えるものは庭、だから庭造りをしよう」ということで始まった事業があるのですが、その事業を新入社員に一任しているところがすごいと感じました。中小企業だからこそ、自分の個性やアイデンティティを尊重し、意見を拾ってくれて、個々を大事にしてくれるところがいいなと思って入社を決めました。
ーー働く前と後で仕事に対するイメージや考えは変わりましたか?
働く前は、正直なところ、「仕事はお金を得るための手段、生活するためのツール」という考えでした。ですが、働いてみて、いろいろな仕事に挑戦させていただき、たくさんの経験をしたことで、「今自分は社会的にどのくらいできているのかを認めるもの、自分の価値を決めるもの、自分を成長させてくれるもの」だと考えるようになりました。
ーー仕事のやりがいは何ですか?逆にここは辛い、難しいと感じることなどはありますか?
大学での企業説明会などで、自分が話しているときに頷いてくれたり、企業理念や経営ビジョンに共感してもらえると、上手く伝えることができたと思い、やりがいを感じます。他には、普段の仕事で窓口として問い合わせを受けたときに、経験がない中でも、ちゃんと接してくれる、自分と取引してくれるお客様がいると、認めてもらえているのかなと感じるので、頑張らないとと思います。あとは、「新入社員なのにすごいね!」と言っていただけると嬉しいですね。
難しいことは、「人を相手にするときは正解がない」ということです。どんな言葉で伝えればいいのか、上手く伝えるにはどうすればいいのか、自分の言葉やふるまいで会社のイメージが決まってしまうこともあるため、なかなか難しいところです。
ーー地元や都会ではなく、山形で働こうと思ったのはなぜですか?
最初は都会も考えていました。ですが、大学4年間を山形で過ごしてみて、山形には、山形交響楽団や山形オペラ協会、高校に音楽科があるなど、音楽活動がすごく盛んだと感じました。音楽を仕事にしたいわけではないけれど、音楽から離れたいわけではなかったため、山形にいたら音楽と一緒に過ごせるかなと思い、山形で働くことを決めました。
ーー都会ではなく地方で働くことの魅力は何ですか?地方の企業の良さはありますか?
地方に多い中小企業は、自分のことを大事にしてくれて、意見を尊重してくれると思います。実際に働いてみて思うことは、社員の声を聞いて働き方などを変えようとしている企業が多いと感じました。給料や働き方などの面で、大企業に劣る部分があるかもしれないけれど、その概念を覆そうと頑張る企業が多いことが魅力だと思います。
ーー今後の目標を教えてください。
社会人として、社内でも社外でも信頼される人になりたいと思っています。そして、社外の人に信頼されるには、まず、社内の人に信頼されることが必要だと思います。自分がミスした時にどういう対応をするかが重要で、例えば、ミスをしたら謝る、わからないことがあれば正直に、「わからないので教えていただきたいです」と言うことが大切だと思います。信頼される人はミスをしない人ではなく、素直に正直に真摯に対応ができる人だと思っています。そして、もう一つ、プライベートの目標を持ちたいと考えています。プライベートが充実している人の方が、仕事も充実している人が多いとお聞きして、今はプライベートの目標を何にしようか考えているところです。
ーーこれから就職活動を始める人にメッセージをお願いします。
これからずっと働いていく中で、どんな仕事の内容かというのはもちろん大事だけれど、それだけではなく、自分がどういう働き方をしている大人になりたいか、働くイメージを持ってみてほしいと思います。実際に企業と面接するときに、ここの会社で働くイメージが持てるかどうかを考えるのはすごく大事で、働くイメージが持てない会社だと自分が将来どうなってしまうのか不安になってしまうと思います。こういう働き方をしたい、というビジョンにあった会社や選択肢を選べばいいと思います。どういう働き方をしたいか、どういう人生にしたいかを考えて、そこからどういう会社で働くのがいいか、そこを見つめ直してほしいと思います。
やまらぼインターン生あとがき
今回取材させていただいた鍛治さんは、私の大学の先輩であり、同じ分野の勉強をしていた方なので、話を聞きながら共感する部分が多くありました。特に印象に残ったお話は、地方の中小企業の魅力についてです。大企業と比較したときにマイナスな部分が見えがちですが、中小企業だからこそ『自分の個性や意見を大事にしてくれる』、それは私が求めている働き方と一致していると感じました。新入社員だから大きな仕事は任せてもらえない、決してそんなことはないのだとお話を聞いて知ることができました。
そしてもうひとつ、お話を聞いて、わからないことは「わからないので教えてほしい」と素直に言うことが大事だと思いました。どうしても、わからないことは恥ずかしいと思ってしまいがちですが、それを言えるか言えないかで、自分自身の成長の度合いが全く違ってくると感じました。これからの長い人生で多くのことを吸収し、成長するためにも、常にそういう姿勢でありたいと思います。