子育て中は、働く時間が限られてしまい「働きたいけど好きな職業に就けない」「仕事をしても家事も育児も両立できるかしら?」という悩みを抱えている人も少なくないはず。
「自由な働き方=(好きな仕事+家庭の両立)の方程式」は、時間や場所に捕われない「自由な働き方」で、「好きな仕事」を続けながら「仕事と家庭を上手く両立」している人のワーク・ライフ・バランスや、その仕事の始め方も紹介する企画です。
ワーク・ライフ・バランスとは
国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会(内閣府)
記念すべき第1回目は、筆者である私、フリーランスライター 三浦麻耶を紹介します。
「自由な働き方=(好きな仕事+家庭の両立)の方程式」の実践者
三浦麻耶
1986年生まれ。福島県出身。東日本大震災を機に山形へ避難。避難先で結婚、出産を経て専業主婦となる。ご縁があり、長男が1歳の頃外注ライターの仕事を始める。現在はライターとたまにアルバイトをしながら家庭と仕事バランスを保っている。5歳男の子一児のママ。
仕事の内容
紙媒体やWEB媒体で、記事を書いています。
依頼内容によって内容は変わってくると思いますが、基本的に企画から原稿作成まで行います。また、書くこと以上に、企画力や取材相手とのコミュニケーション能力が問われる仕事だと感じています。
企業に所属するのではなく、フリーランスとして、企業と契約してします。
現在は3つの会社と契約していますが。契約先によって仕事内容は変わります。
1つは誌面媒体、2つはウェブ媒体。ずっと誌面一本でしたが、仕事の幅を広げたいと思い、昨年末に某ウェブメディアに、今年3月にヤマガタ未来ラボに応募しました。
(仕事の流れ)
誌面媒体
企画・構成立案→打ち合わせ→ラフデザインの作成→取材・撮影の手配→取材→原稿の作成→校正
ウェブ媒体
企画立案→取材・撮影の手配→取材・撮影→原稿の作成→ワードプレス(記事を公開するシステム)への入力→校正後の修正
フリーランスライターのメリット・デメリット
メリット
何と言っても「自宅で仕事ができる!」=通勤がないということ。その分家事に回せるし、家事と仕事のペース配分をある程度自分でコントロールできるということは在宅ならではのメリットですよね。
自分の知りたいと思っていることを企画にすれば、自分の知識を深められるし、普段生活していたら、絶対出会わないような人に話しを聞く機会もある。
仕事なので楽しいばかりじゃないのが現実ですが、誌面になったとき、ウェブで公開されたときに達成感を感じられ、それに対して反響があったときが一番嬉しくて、だから続けられています。
メリットまとめ
- 通勤時間がない
- 自分のペース配分で仕事ができる
- 自分自身の知識が増える
- 普段は会う機会がないよう人にも出会える
- 形になったときの達成感を味わえる
デメリット
在宅と言っても、取材で外出する必要があります。子どもが幼稚園に上がる前は、近くに実家がなかったので一時保育を利用していました。半日預けると1000〜1500円、1日で2500円。1記事いくらの世界なので、保育料を差し引き、事前の準備、原稿作成の時間を考え、時給に換算すると・・・外で働いた方が絶対に稼げます(笑)
その当時は、子どもの昼寝中か夜寝てから原稿を書いていました。昼寝なので1時間〜2時間程度、夜書くと寝不足になる。家事と仕事が溜まっているときは、週末パパに子どもをお願いすることもありました。
企画を考えるのに頭を悩ませたり、中々思うように書けなかったり、ひとりで考えていると行き詰まって発狂したくなるときもあります(私だけ?)
取材や原稿を書いている時だけが仕事ということもなくて、クライアントと取材相手とのやりとりは、平日週末昼夜問わずなので、仕事とプラベートを完全に分けられない。子どもいるときもスマホばかりになってしまうのは、在宅のデメリットだと感じています。
デメリットまとめ
- 仕事への対価が割りに合わない
- 育児や家事の合間にできる仕事量は思うより少ない
- 基本仕事はひとりなので、孤独感もある
- 場所には拘束されないが、メールやLINEなどのやりとりに拘束される
私なりのワーク・ライフ・バランスの見つけ方
現在、ライターを始めて4年半。収入を増やすために1日5時間で週3日パートタイムを掛け持ったこともあります。
主人の仕事上「家事育児分担が望めない」+「実家に頼れない」。
「私が働くこと」=「自分の負担になる」=「家事が回らなくなる」=「仕事が続けるのが辛い」の悪循環に陥り、家事も仕事も両立できる私に合った仕事量をずっと模索してきました。
最近は、クラウドソーシングでライターの仕事を増やしつつ、短期のアルバイトをすることで落ち着いています。
アルバイト期間は忙しくても、それが終わればライター業に集中できる。ライター業が落ち着けば、家事をする(たまにだらける)。
1度に全て頑張るのではなく、ローテーションにしてメリハリをつける方が、私の飽きっぽい性格にも合っているのかなと。山形は果樹大国なので短期バイトがたくさんあるのは助かります。
現在の収入は、ライター業で3〜6万/月+その他の仕事と言う感じ。
子どもが成長して、私のワーク・ライフ・バランスも変わってきたときに、柔軟に動けるよう今は1つの仕事、会社にとらわれない働き方を続けていければと思っています。
フリーランスのライターをどうやって始めたのか
「以前も書く仕事をしていたの?」と、よく聞かれますが、読書や素人レベルの文章を書くことは好きでも、職業としては全くの未経験者でした。
きっかけは?と聞かれれば、以前自費出版した冊子(これについては話すと長くなるので割愛します)を見た方から「ライターをやってみない?」と声をかけてもらったことから。ライターを始めたきっかけとしては特種な例ですね。
ずっとレストランなどで働いてきたので、本当は飲食店で働きたい気持ちはあったんです。サービス業は土日祝日が忙しいのは知っていたので、平日しか働けないとなると正直厳しいだろうな。
しかも希望は平日週3日。その条件の求人はフランチャイズのような大手企業ばかりで、自分が働きたいようなお店で働くのは無理と諦めていました。社会との繋がりも薄れできた頃で、元々人に話を聞いて書いて伝えることが好きだったこともあり、「育児の合間にできるなら」とライターを始めました。
フリーランスライターの始め方
ステップ1:練習は自分のブログで
「ライターに興味がある、でも自分の文章に自信がない」という人は、ブログを始めるのがオススメです。ウェブ媒体では1200〜3000字くらいを求められることが多いので、1記事1200〜5000字以上を目安に書いてみてください。子育てのことでも良いですし、趣味のことでも、料理のレシピでもOK! ポイントは、自分の体験談+情報を集めて、読む人が分かりやすく、ためになる内容を心がけて書くといいかもしれません。
(ヤマガタ未来ラボでは、2018年10月にWEBライティング講座を開催するそうですよ。近くなったらこちらもチェックしてみては?)
ステップ2:写真スキルを上げる
ライターは文章を書くだけではなく、自分で写真を撮ることもあります。“プロのように”とまではいかなくても、キレイに撮れる角度や構図は勉強しておいた方が絶対に有利。ライターのエントリーシートには、自分のブログやSNSのURL を書く欄があり、選考の基準のひとつになっています。
ステップ3:当たって砕けてもOK
書くことに自信がついたら、ライター募集している媒体を探します。掲載されている記事を熟読すると、メディアの読者層や求められる知識が分かります。地元紙なのか、ウェブ媒体なのか、自分が書けるジャンルはどんなものなのか考え、ここで書いてみたいという媒体を見つけたら臆せず応募しましょう。
向いている性格
- 知りたいと言う欲求・好奇心がある人
- 初対面の人ともコミュニケーションが取れる人
- 人の話を理解しながら聞ける人
- スケジュール管理がきちんとできる人
- 期限を守れる人
必要な環境
- パソコン
- プリンター
- Wi-Fi
- スマホ(ないと不便)
求められるスキル
- 企画力 ★★★★★
- 文章力 ★★★☆☆
- 撮影力 ★★☆☆☆
準備期間・資格
なくても可。
活躍の場
フリーランスライターとしての活動の場は、主に「特定の会社と契約」か「クラウドソーシング(ネット上で不特定多数の人へ向け業務を外注するシステム)」。編集のスキルが身に付けば、その先に「自分でメディアを立ち上げる」という可能性もありますね。
次回もお楽しみに!
次回も、時間や場所に捕われない「自由な働き方」で「好きな仕事」を続けながら「仕事と家庭を上手く両立」している人や、始め方をお伝えしていきます。
お楽しみに!