転職、結婚、子育て…。人生のいろいろな変化の中で、皆さんはどこを「住む場所」、「働く場所」として選びたいですか?人生の多くの時間を過ごす場所は、自分自身の価値観や人間形成に大きな影響を与えるものです。

自分は今後どこで、どんな風に生きていくべきなのか?
地元に帰るべきか、都会で生活するべきか迷っている…。
地方に関わりたいけど、移住までは考えられない…。

そんな悩める方たちへのヒントにしていただくべく、今回は、厚生労働省主催の地方就職の取り組みである「LO活」の仕掛け人・伊藤悠さん、「ヤマガタ未来Lab.」山形にUr-turnしよう!編集長・田中麻衣子の対談を、3記事に分けてご紹介。

東京に住みながら、地方と東京をつなぐ”仕掛け人”たちは、いったいどんな理由で地方と関わっているのでしょうか。地方・東京どちらも知っている仕掛け人たちが考える「地方移住」とは?

前編はこちら>>地方と東京をつなぐ仕掛け人対談【前編】「地元」と「アイデンティティー」の関係からひも解く、地方との関わり方

編はこちら>>地方と東京をつなぐ仕掛け人対談【中編】自分の価値を高めたいのであれば地方で経験を積むのってアリ 

 

 

目次(この記事を読むのにかかる時間:5分)

  • もやもやする気持ちに蓋をせず、向き合ってみよう。行動することで理想の未来に近づける!

 

対談メンバーのプロフィール

ito伊藤悠さん:長野県出身。新卒で人材サービスの株式会社インテリジェンス(旧社名:現パーソルキャリア株式会社)に入社。その後、地方で事業づくりや復興支援など複数の経験を積み、約2年前にパーソルキャリア株式会社に再入社。現在は厚生労働省から委託されている地方人材還流促進事業(通称「LO活プロジェクト」)の仕掛け人として活躍。

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田中麻衣子:山形県出身。大学卒業後、地元企業で社会人を経験し、その後上京。東京でも会社員として働いたのち、ヤマガタ未来Lab.を立ち上げる。現在は、株式会社キャリアクリエイトに所属し、山形へのUIターン転職の支援なども手掛ける。

LO活プロジェクト(地方人材還流促進事業)

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LO活とは、地方就職を考える若年層に向けて、地方就職に役立つ情報を提供する厚生労働省のプロジェクト。全国46の自治体(道府県)・211の大学との連携により、どこよりも詳しい地方就職に関する情報を掲載している。(WEBサイトはこちら

 

 

 

もやもやする気持ちに蓋をせず、向き合ってみよう。行動することで理想の未来に近づける!

田中:この前学生と話していて、とてもいいなと思ったのが、「未来は何するかわからないからとりあえず動いてみよう」と言っていたことです。素直に、「まず行動する」っていう姿勢がすごくいいなと。見えない未来のことをもやもやと考えることも大切だけど、素直にまず行動してみるって気持ちを持てることも、とても大事なことなんだなと思いました。

 

伊藤:行動するために、自分と向き合えるかどうかが大事だと思っています。以前の僕みたいに30歳前にもやもや悩んでいる人もいると思うんですけど、その「もやもや」に向き合わずに、なんとなく流されていってしまう人もいると思います。僕は気になることから目を反らせないタイプなので、自己嫌悪に陥りながらも向き合い続けました。

 

田中:自分と向き合うのって苦しい作業ですよね。見たくないところも見なきゃいけない。でも、向き合わずに過ごしていると、長い目で見たらつけは回ってくると思います。自分の願望と現実に乖離があっても、「これが普通だ」って言い聞かせながら生きていくことになりそうです。

 

良い状態の自分でいたいのであれば、面倒かもしれないけど、一度自分と向き合ってみるのって、とても大切です。

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伊藤:地方に行くと何でも自分でやらなければいけないので、面倒なことも増えます。さらに言うと、地方は東京のように気のあうコミュニティとだけ付き合えばいいというわけには行かないので、考え方が異なる人も周りにたくさんいます。

理屈で正しいことを言ってもうまくいかないこともありますし、自分の相対的な価値が上がる一方で、仕事面で自分を助けてくれる人は少なくなります。

だから、最先端の人や物が集まる場所に身を置きたいという人には向いてないんですかね。ある程度自信があって、できる人の中でもまれたい人は、できる人がたくさんいるベンチャーとかでいいと思います。

 

自分はもともと自信がなくて、自信を回復しないと成果を出すためのスタートラインに立てなかったから、そういう自分には地方で働くことが最適の経験だったと思います。

 

田中:都会で成果とか実績を出し切れなくれてモヤモヤしているならば、「30歳前後」って、ジャンプアップする機会として最適かもしれません。

 

伊藤:20代で既に自分の力を出し切っていて、自信もある、不満がないっていう人は、そのままでもいいと思うんですよ。でも、いつの間にか自信を持てずに来ちゃったという人は、自分と向き合って、そのままの列車に乗っていくのではなく、乗り換えなきゃいけないと思います。

 

29歳の時、仕事の出来ないくせに僕は新規事業企画の仕事をやりたくて、東京で探したらどこも採用してくれなくて、地方に行きました。そこで頑張ったら、どこに行っても通用する自信をつけて戻って来られました。

だから、自分のためだけだったら地方に行くのは期限付きでもいいと思います。

行ってみて、そこが生きる場所だと思えたら地方に住めばいいし、また都市に戻ってもいいと思います。

 

自分を変えたい、何か別の道を見つけたいなら、地方での経験はオススメできると思います。いろいろと面倒なことは増えるけど、面倒なことをやってみて、初めて周囲に助けられていたことにも気づけます。

 

また、責任を追及される立場に立つことも重要だと思います。誰かが責任を取ってくれるところにいる限り、いつまでたっても成長はしません。都市部では、代わりにやってくれる人がたくさんいるので、選べるなら実力のあるほうに仕事は任されます。

だから、都市部では成果を出していないとチャンスが回って来る回数そのものが少なくなってしまうけど、地方では、現時点で実力がなくても、真剣に向き合っていれば自分に任せてもらえます。

 

田中さんは、どうやってそういう企業を見極めてますか?

 

田中:表面的なデータだけではわからないので、やっぱり会社に行って、仕事内容や人の育て方などを聞いたり、そこで働く人の声を聞いたりして、自分の目で現場を知ることが多いですね。

特に、人を大切にしたい気持ちはあるけど、採用スキルが追いついていない企業はもったいないと感じます。

地方の「地元での知名度・信用力を持っている会社」の中には、新規事業やイノベーションの必要性を感じているが具体的なアイディアがなかったり、アイディアはあっても実行するプレイヤーに出会えずにいる企業もあります。

そういう企業と昔の伊藤さんや私のような若者たちが出会って、仕事に真摯に取り組めば、気づけば自分の価値も上がっているし、企業にもイノベーションの種が生まれるようになるんじゃないかなと思いますね。

 

 

まとめ

たくさんの企業の中から、自分の力を活かせる企業を目利きするのは大変。

だからこそ、伊藤さんや田中のような目利き人が必要なのだなと実感します。

地方の実情を知っていて、東京・地方の両方で働いた経験もお持ちのお二人の話を聞いて、地方で働く魅力をより感じることができました。

今の自分を変えたい、もっと実力をつけたい、そんなもやもやを抱えた方に、地方という選択肢があるということは今回の対談で初めて知ることができました。

 

 

 

東京で山形との関わり方を考えてみるイベント「ヤマガタユアターンサミット」

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「今」の山形に出会えるイベントを、1月27日(土)に開催します。

ヤマガタユアターンサミットでは、「山形では今、どんなことが起きているのか」山形の今・チャレンジを知ることが出来ます。

ゲストは、山形のチャレンジャー達。山形にも希望があるんだなって、きっと希望が湧いてきます。

頭の片隅に「山形」「地方」とかのキーワードがよぎるなら、みんなでガヤガヤ話しませんか?

山形からやって来たゲストや参加者同士でも話すことで、「自分はどうだろう」と、自分の心を少し客観視できたりします。

今、必要に迫られて決断するような出来事はなくとも、「未来はわからないけど、何か動いてみる」てことを今しておくと、心の準備とか人脈とか人生の備えであるとか、とにかく人生にプラスになるはず。

「話す」のは、その第一歩。

小さな一歩が大きな一歩です。

ヤマガタユアターンサミット2018
  • 日時:2018年1月27日(土)13:00〜18:00
  • 会場:fabbit大手町(東京都千代田区大手町 2-6-1 朝日生命大手町ビル3F)
  • 主催:株式会社キャリアクリエイト
  • 共催:経済産業省 東北経済産業局
  • 後援:米沢商工会議所
  • 詳細、参加お申し込みはこちらまで。

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