文・まよひが企画 佐藤恒平
パートナーと一緒に山形へ・・・のヒントを見つける座談会
福島で高校時代を過ごした私ですら、大学進学を考えるまで山形県という土地を意識したことが全くなかった。結婚を期に山形への移住が決まった人もまた、同じではないだろうか。
パートナーの実家であるという理由で結婚と同時に山形に来た方々をインタビューして欲しいという依頼をヤマガタ未来ラボから頂いたのは、自身の結婚から丸3年がたった7月のことであった。
連れて来られるカタチで、地元ではない山形で暮らすことになった方々の本音と向き合い、パートナーを山形に連れて来たいと思っている方のヒントになるキーワードを見つけて欲しい。これが今回の取材で私にくだされたミッションである。
つまり今回の記事は、山形に嫁に来た人の共感を得るためのあるある話特集ではない。
読んで欲しいのは山形に相方を連れて来たいと思っている山形県出身のあなた。
山形在住で遠距離恋愛中で、山形に相方を呼び込みたいと企てているあなた。
そんな「迎え入れる側」の方に向けた役立つ情報を分析する、リサーチ企画なのである。
8月某日、会場となるタリーズコーヒー松見町店。スーパーマーケット・ヤマザワに併設され、小規模なカルチャーイベントに貸し出せる半個室を完備しているこのお店に、山形に嫁いで10〜20年程のキャリアを持つ女性たちに集まって頂いた。各々お仕事の都合で集合タイミングに若干のズレがあり、1名1名が別々に店内に入って来たため、個々に自己紹介をしながら着席してもらうことになった。なんだか女子トークバラエティーのようだなと思い、
「グー◯ンヌーボーみたいですよね?」
と言ったが、ご参加のみなさんはきょとんとしていた。どうやら番組を見ていたのは僕だけだったようだ。ただ、女性のトーク番組こそ、男性にとって示唆に富んだ意見が得られる場所である。
今回の取材記事も、山形の男性にとっての(または彼氏を山形に呼び込みたい女性にも)有益な記事になって欲しいと願っている。
本音をリサーチするという取材目的であることから、取材対象者には「本名・顔出しは行わない」という旨を伝えてある。なので、どのように対談していくかというとこんな感じである。
すべてはこの ぬいぐるみ達が話した という設定で行なっていく。
ぬいぐるみ達の中の人が一体誰なのかは、あえてぼかしながら話は進めていくので、本人を特定しようとする無粋なことはやめて欲しい。
全員が到着し、それぞれのぬいぐるみに感情移入が済んだところでいよいよ座談会スタートである。
※懇談中に得た気づきは、その都度に【わかったこと】として紹介して行きます。
それでは、パンダさん、ウサギさん、カエルさんよろしくお願います。まずは自己紹介からお願いしてもよろしいでしょうか?
私は北関東出身で、山形に嫁いで10年です。山形市内に在住で夫と子供、夫の両親と同居しています。医療系の仕事しています。
東京都出身で山形歴およそ20年、置賜地方で夫と子供と暮らしていて、義理の両親とは同居はしていません。すごいところに嫁いでしまった奥様たちが情報交換をする会を主宰しています。
瀬戸内海に面した地域からこちらに来ておよそ15年になります。起業してカウンセラーしています。夫と子供、義理の父と暮らしています。
よろしくお願いします。今日は 夫に山形に連れてこられちゃった系妻(勝手に命名) のみなさまに来て頂いているのですが、今後も増えるであろう連れてこられちゃった人たちが、明るく楽しく山形ライフを送れるように、みんなの経験から、いろんな知恵を貸してください。
「山形連れてこられちゃった被害者の会」結成ってわけですね
そう思って頂いて差し支えないです。ただ、みなさん現在も山形で四苦八苦しながらも楽しく生活されてる方に集まってもらったので、「大変なこともあるけれど幸せな被害者の会」ってことでひとつよろしくお願いします。
あと、人形と対談は僕も初めてなので、ツッコミが雑になるかもしれませんが許してください。
<ぬいぐるみ一同> はーーい!
まあ正直なところ、山形の環境って嫁いできた人にとっていろいろ厳しいですよね。それはリアルな事として受け止めないと行けないかなと。例えば雪とか・・・
私は瀬戸内海に面したそこそこ田舎出身なんですけど、雪がまったく降らないとこから来たんで、冬は本当になれなかったですね。1年目に雪で転んで骨折しましたよ(涙)しかも、転んでも誰も助けてくれない。雪の素人には過酷すぎます。
当時、天気予報で東京の空模様見るとなんだか帰りたい気持ちになってたわ。
私は嫁いだの3月だったんですが、桜が咲かないわ雪があるわで、陽気な気持ちになれずホームシックになりました。最初の1ヶ月は毎晩泣いてたし。
よく移住関係のPRの時、山形は災害が少ない場所ですよーって触れ込みを聞くけど、私にとっては毎日の雪が災害みたいだった。。。
【わかったこと】
・慣れない人には冬場の雪は災害に見える。災害発生時には相応のフォローが必要
私25歳で結婚して置賜に住んだけど、周辺歩いてもなかなか人に会えないってのにびっくりした。雪もあるからみんな車を使うのが前提なのね。ふらっと歩いて同世代と会うことが難しいっていうのは、実感してみないとわからないよね。
パートナーの方と付き合ってたり、結婚を決める過程での山形のイメージってどうでした?
うちの夫はその辺がとても上手だったわ。北関東の同じ職場で出会ったんだけど、付き合っている段階から山形のスキー場とかに連れてってくれて山形に慣れさせてくれたの。あと、河原でよく友達を紹介してくれて、山形って楽しい雰囲気のとこだなって思えるようになっていったかな。上手に外堀を埋められた感じ(笑)
河原で友達紹介?
芋煮ってやつね。最初はなんでこの人こんなに河原に行きたいんだろうって不思議だった。
山形の男性、本当に河原好き多いわよね。同級生とか地元の仲間とまだ関係が続いてるっていうのは凄いなと思う。私は結婚前はそういう地元のつながりに憧れてた。
確かに芋煮って独特の社交場になってますよね。
私の場合は、さくらんぼや米沢牛食べさせてくれたのもイメージアップとしてすごく効果的だったわ。山形で米沢牛を食べてからプロポーズされたんだもん。
特産品を食べてからプロポーズの合わせ技が功を奏したわけですね。さすがブランド牛肉。
いまの食卓のメインは米沢牛よりも義経焼き※ だけどね。
※ラム肉の味噌漬け焼きのこと
【わかったこと】
・観光地や特産品で山形県のイメージアップを図れる。
・地元の友達などとの交流することでパートナーにも楽しい雰囲気が伝わる
・芋煮で集まる事が好きな人は河原が好きと思われてる可能性がある
ところで、パンダさんはスキー場などで雪を体験していたわけですけど、それでも山形の雪はつらかったですか?ホームシックかかってたって言ってましたけど。
観光で行くのと、毎日見る雪は違う。(断言)
雪って勝手に綺麗なイメージ持ってたけど、日常の雪はそうとも言い難いものね(除雪したあとの雪とか)。秋の芋煮に見ると、私には「ああ。まもなく雪の季節かぁ」って後ろ向きな気持ちになるもの。
結婚してから本当の雪の大変さはわかったけど。嫁いで来るまで知らなくてよかったかも。
確かにね。私も山形のイメージはわりとよくて、彼の元に嫁ぐのはそんなに抵抗なかったのよね。だから最初2、3ヶ月お試しで住んでから結婚しようと思ってたの。でも実父が山形行くなら結婚して行けって強く勧めてきたから、お試し期間は無しになったわ。
あれ?・・・もしかしてお試しで住む期間があったら?
私個人の感想だけど、間違いなく移住に抵抗していたと思う。だから、住んでみてのギャップでがっかりさせちゃいそうなら、過酷な季節のお試し同棲は気をつけなきゃだめよ★
静かにうなずくパンダ&カエル
【わかったこと】
・同棲するなら、パートナーが山形のイメージと現実とのギャップに戸惑う可能性を考慮しておく
そういえば実際住む前に山形のイメージって、パンダさんもウサギさんも結構いい感じだったんですね。カエルさんはどうですか?
私は大学で付き合ってた彼が卒業と同時に彼が山形に帰ってしまったのよね。早く結婚をしたかったけど、「山形に引っ越しかぁ…」と結構躊躇してたところがあって。でも今の旦那さんが一番誠実で大好きだったのよね。
なるほど、山形だからっていうより、ご主人の心がカエルさんの決心に繋がったってことですね。
それもあるし、彼、もの凄く山形LOVEだったのよ。
すごく山形のこと褒めるのよ。いいとこだよーって。
うちもそう!!長男だからかな?
うちも長男で山形LOVEだわ。山形の長男って山形のことをもの凄く好きに育て上げるための教育論みたいなのあるのかしら??
みなさんの話を聞くと、確かに郷土愛を育むような教育プログラムがなされてるような気がしちゃいますね。結果的にみなさんの脳内にある山形のイメージアップになってるから、いい結果出てますしね。
故郷にもどった時に、普段は標準語を喋っていた旦那が一気に方言になった時はびっくりしたけどね。しかも、帰りの高速道路でさ・・・
もしかして、下り路線で那須高原を越えたあたりから急になまりはじめたとか?「ここからみちのく」っていう看板を過ぎたくらいで。
そう!それ!なんでわかったの?凄い凄い!!!
いきなり山形弁のスイッチ入ってびっくりしたのよね。
当時の驚きをパンダさんに語るカエルさん
(東北自動車道の中にそんな境界線みたいなのがあるんだ・・・)( )内は心の声です
【わかったこと】
・山形LOVEを熱く語ることは、パートナーの脳内山形のイメージアップに繋がってる
・方言と標準語を瞬時に切り替えられるスキルは他県民からすると驚異的
方言は聞き取れないこともあったでしょうし、先ほどの雪のこともあり、みなさん山形に来て初めての年はホームシックになりがちだったとのことですが、どう気持ちを切り替えたんですか?
こう考えて見ることにしたの「別に山形に永住するわけじゃない」と。これだけでだいぶ気持ちの持ちようが変わります。
実は私も、「期限を決めないで山形に住んでる」つもりでいるわ。この場所にいなきゃ行けないんだ!っていう思い込みを捨てるだけで、だいぶ気持ちが軽くなるわ
それは、具体的にどこに移り住みたいとかではなく。このままなんとなく永住してもいいし、場合によっては移住するかもしれないっていう、気負わないメンタルを持つってことですか?
そういうこと!「ここから出て行きたい」っていう願望とは全然ちがうものだから誤解しちゃだめよ。できればいつでもこの場所から動けるんだって安心感のためにも「貯蓄」は凄く大切にすべきね。
【わかったこと】
・一生山形に住まなくてはいけないと思い込み過ぎないことで気持ちは軽くなる
・パートナーは出て行きたいと思ってるわけじゃないことを理解すべし
・いつでも動けるんだという心の負担軽減のために貯金は大事
一生住むわけじゃないと思うことかぁ。そんな気持ちの切り替え方があるんですね。勉強になります。
私がなんとなく感じているのは、県外から嫁いだ方って、生活環境や人間関係の不満を聞いてくれる人がパートナー(夫)1人だけしかいないケースが多いのですよね。でも、不満を夫相手に話すと仲が悪くなり最悪離婚へ。逆に夫に迷惑かけまいと自分で溜め込みすぎるとメンタル面が脆くなってしまうんですよね。
(ウサギさんが、さらっと救いのないコトぶっこんできた)
どっちにとっても悪い結末にしかならないけど、何か対策はありそうですか?
やはり、同じ境遇の友達をつくるのが一番かと。旦那さんは、ご自身の負担を減らすためにも、さりげなくそういった県外から来た奥様同士が繋がれる手助けをしてくれたら嬉しいな。
私は、そういった県外から嫁いで来た奥様が意見交換しあえるネットワークづくりなんかをしているけど、きっかけは自分自身のためだったのよね。まだこっちに来て間もない頃、何かのイベントで天童市に嫁いだ同世代の方と出会った時、私、手を強く握って「お願い!友達になって!!」ってお願いしたらしいのよ(カエルさんはもう覚えていない)。それが会を作るようになったきっかけなの。
同じ立場で共感しあえる県外から来たお嫁さんって、職場内でも見つけることもなかなか難しいのよね。だから、集まれる会やイベントって絶対に必要。できれば近場だけじゃなくて、ちょっと離れたところ(愚痴とか言っても聞かれないとこ)で価値観の合う人と出会えるチャンスがあったらいいなって思います。
ぜひそういう情報見つけたら、旦那さんもさりげなく情報を共有してくれたら嬉しいかな。
【わかったこと】
・夫だけのフォローでは限界があり、それは仕方ない
・同じ境遇の奥様同士が出会うきっかけ作りに、パートナーも協力してあげると◎
・ちょっと離れたとこのイベントや会合にも気持ちよく送り出してあげよう
家庭以外の繋がりづくりは大事ですよね。ではパートナーの事で質問なのですが、結婚されて山形にきてからパートナーの方は何か変化はありましたか?こう変わってくれて良かったとかあったらぜひ教えてください。
<一同> ・・・すぐには思いつかない・・・
(結婚して山形に来ると夫がこんなに素敵に変わりました!って感じの内容でイメージアップを図ろうとしたのに失敗)あんまり変わったことはないですか・・・
うちは結婚前から様々手を回してくれてて、気遣いの面で変わってくれた感はあったかな。今考えて見ると旦那やるじゃん!って思う。嫁いですぐに仕事見つけて来てくれたから外との繋がりもできたしね。あと、出産期にいつの間にか義理の両親と同居になっていて、なんか夫よりもまわり環境が少しずつ変わっていったかな。
同居は大変?
いい面も悪い面もありって感じ。仕事にちゃんと集中できるのはおばあちゃんのおかげだけど、子供の育て方についてはあんまり口は出して欲しくないかなって気持ちもある。教育熱心なのよね義理の母は。でも、昔のやり方と今は違いも出て来てるから、その辺どう折り合いけるには夫の手助けが必要で、彼がもう少し変わっていくことに期待・・・
そういう時こそご主人には味方してほしいよね。やんわりと義理のお母さんに伝えてくれるとか。
通訳的な存在になるといいってことですか?
ただ伝えるだけだと、嫁ー姑の関係を対立させかねないから、例えば自分の想いのように義母さんに伝えるとか。自分が悪役を引き受けてくれるとか・・・
理解しました。お嫁さんが孤立しない立ち振る舞いが大事ってことですね。時には敵のふりして、お嫁さんと姑さんが理解するように立ち回ったりとか。息子と母の対立にすり替えることで、一時的にお嫁さんを対立の場から逃がしたりとか。
そうそれ!逆に、表立って味方につくことで嫁の立場を悪くするケースもあるから注意が必要よ!
自分で言っといてなんですが、その全体の関係性を読んで、なおかつ自分が嫌われるかもしれない事やるのは難しいですよ。家庭内ファンタジスタ※ですよ。
※ファンタジスタとはサッカーでドラマチックな展開をパス1本で作り出すスタープレイヤーのこと。フィールド全体を把握し、支配する力が求められる。
実家で暮らしはじめると旦那であると同時に、息子というポジションにもなるのよね。いい旦那と良い息子を両立しようとしているのはわかるんだけど・・・
お嫁に来た瞬間から、自分の味方って限られるから、本音を言えば理由を問わず私たち側について欲しいのよね。いい息子であることはあんまり望んでないの。
結婚後にご両親と良い関係を築くということは「いい息子」を演じるのとはまたちょっと違うってことよね。旦那さんの実家なら「いい息子」のままで居てはダメ。逆に奥さんの実家に住むなら「いい娘」からは成長していかなきゃいけない。
いい息子からステップアップして次のステージの旦那になってくれたらここから更に嬉しいな。せっかく来てあげたんだからっていうと偉そうだけど、でも、連れて来た側の人にぜひお願いしたいことね。
【わかったこと】
・ご両親との同居で良い息子・娘の役割を担うと、パートナーは居心地悪く感じることがある
・周りに味方がいないパートナーの味方をするには、状況に応じた立ち回りが必要(難易度高い)
・いい息子、娘から次のステージへのステップアップをパートナーは望んでる
変わったと言えば、結婚して実家で暮らすようになってから、しばらくは手を貸してくれることがなかった家事を、最近は主人がけっこう手を貸してくれるようになったわ。それこそ実家に帰ると親にあまえて片付けとかおろそかになるのかなーって思ってたから凄く嬉しいわ。
私は家事(特に掃除)が壊滅的に苦手で当時から旦那さんが手伝ってくれてたの。それ自体は凄く良いコトなのに、嫁いだんだから自分がやらなきゃって気持ちが心の奥にあって、実は結構な後ろめたさを感じてたのよね。でもね最近はそこにしっかり甘えていけるようにしようと思ったの。
わりと大胆な路線変更ですね。というか、旦那さんいい人ですね。
自分でできないことでも、嫁に来たからしなきゃって気持ちが、勝手に自分を悲劇のヒロインみたいにしてたのよね。そうやって自分の課せた重荷で不幸になってたら本当に不毛。あるがままを受け入れる仏のようになろうと思ったのよ。
好意を受け取る側の心境もかなり重要ですね。せっかくの旦那さんのサポートも、受け取る側の気持ち次第でストレスになってしまうわけですから。
それにしても悲劇のヒロインから仏とは凄い転身ですね。ちなみにその仏さんは旦那さんが掃除してる時は何やってるんですか?
旦那の存在に深く感謝しながら横になって連続テレビ小説見たりしてるわ
寝てる仏・・・タイにいるやつだ
アユタヤにいるやつですね。
たしかに、奥様のためにご主人が頑張ってくれることに対して、罪悪感や後ろめたさを感じられるよりも、十分に感謝してくれた方が嬉しいですね。
差し当たって、この感謝の気持ちを伝えようと、旦那には吸引力が変わらない有名な掃除機をプレゼントしたわ。
罪悪感や後ろめたさを感じさせないってのは凄く大事だと思うわ。例えば日常の不満とか主人に聞いてほしい時、辛そうな顔されのがわかっていると、相談できなくなってしまうもの。
できれば話は聞いてほしい。でも言ったことで嫌われたり、困らせたりすることには抵抗がある。ここが難しいわよね。
どっちも受け止める心を鍛えるしかないないわね。みんな仏になっちゃえ!
確かに、みんな仏の心をもって受け止められるようになったら平和にはなりそうですね。
これから山形にパートナーを連れてくる方々に向けたリアルで具体的なヒントをありがとうございました。また機会があったら義理の実家対策編や、結婚後の就職編など様々スピンオフ座談会できそうな気がします。その時はぜひ力を貸してください。
<ぬいぐるみ一同> はーーい!
座談会を終えて
終了時間を大きく上回って白熱した座談会となった。実は家出した体験談や、ありがた迷惑なサポートについてなど、ここには載せきれなかった小ネタがたくさん出た座談会であった。
移住後の暮らしについて様々なサポートはあるものの、連れてこられちゃった系のみなさんの本音をきくと、現行のサービスとのギャップを感じる部分も多々あり、私自身も大変勉強になった。
今回は山形に嫁いだ方々の本音の聞く構成だったため、普段はぐっと我慢している内容も話してもらった。そうこれは、普段はこれを我慢して家庭を頑張って支えている方々の言葉なのだ。
だからこそ、わがままを言ってるだけという風に捉えないでほしい。この気持ちとの折り合いのつけ方にこそ、ウサギさん・カエルさん・パンダさんがそれぞれ培ったテクニックが隠れている。人口減・少子化の現在においてだからこんな本音と向き合い寄り添えたら、子育て世代の転出を少なくできるアイデアが生み出せるかもしれない。
山形においでよって言いやすい要素をひとつでも増やし、県外から嫁いで来た人々が、決心してよかったと思えるためには、山形に連れて来たパートナーだけでなくその周囲の人材が、いかにフォローしていくかも課題の一つであると感じた座談会だった。
座談会の続き、東京で開催するので先輩たちと話しませんか?
今回の座談会に参加したパンダ・カエル・ウサギさんの誰かがやって来る座談会を、9月2日(土)に東京で開催します。
パートナーを山形に一緒に来て欲しいと考えているアナタ。
山形出身ではないけど、パートナーに着いて来て欲しいと言われて戸惑っているアナタ。
結論なんか出さなくて良いので、まずはいろいろ話しませんか?
山形で自分らしい暮らしを送っている先輩、山形にUターンIターンした先輩たちと話すイベント9/2 ステップ1「”やまがた×じぶん”のことを先輩と話してみる座談会」はこちら