山形県の海側。最南端に位置する鶴岡市鼠ヶ関(ねずがせき)。
ここでは、毎年4月15日、最高にクールでクレイジーなお祭りが開催されています。
この「鼠ヶ関神輿流し」は、豊漁と豊穣を祈願する勇壮な祭り。
何が「クレイジー」なのかと言うと、、、それは、、、
「ずっとお酒を飲み続けている」から!
巌島神社祭典(鼠ヶ関神輿流し)
午前9時頃から白装束の若者達が祭り太鼓や笛にあわせて御輿をかつぎ、家々を練り歩き途中で出される御神酒でさらに勢いがつき、3~4時間かかって鼡ヶ関川にたどり着くとそのまま川に入る。川では互いに水をかけあいなどする勇壮な祭りです。単に洗い清めるだけでなく神の霊力を強めるための呪術の一種ともいわれています。
引用元:山形県鶴岡市観光連盟
お祭りの始まりは2日前の13日に遡ります。
鶴岡市鼠ヶ関に住む「精進人」と呼ばれる若い男衆は、連日飲み続け本番に向かいます。
完全に出来上がった状態でスタートしているので、神輿は初めから右にゆらり、左にゆらり…笑 笛と太鼓に合わせて、「ぺろれろれ」という独特の掛け声を上げながら約5時間村の中を練り歩きます。
もちろんお酒の補充は怠りません。
ところどころのポイントで円形を組み、舞うのですが、「ぺろれろれーーーーー」の掛け声に合わせて姿勢を低くして回転します。
最後に舞う人は一升瓶のお酒をいっきに飲みほします。ただ飲むわけではなくて、これもおなじく「ぺろれろれーーーーー」の音に合わせて回りながら。そして一升瓶を周りの人にかき回されながら飲み干します。
こうした一連の流れを村の各所で行います。
クライマックスは、「神輿流し」。
まだ肌寒い時期にも関わらず、男たちは川へ向かってダイブします。
雪解けの混じる冷たい鼠ヶ関川の中に飛び込み、神輿を川に流しながら水をかけます。
ある程度流れたところでもう一度担ぎなおし上流へ。
これを三度繰り返してようやく終わりです。
トランス状態の大人たちを拝めるお祭りは他にはなかなかないと思います。
ぜひ一度、4月15日に鶴岡市鼠ヶ関に来て、お祭り「鼠ヶ関神輿流し」を体感してください。
写真提供:Jo Igarashi
巌島神社祭典(鼠ヶ関神輿流し)
https://www.tsuruokakanko.com/cate/p0217.html