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アートキャンパス2017 ~異界なる鶴岡へのいざない~
名刀「袖の雪」異聞 Talk & Performance

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【名刀「袖の雪」】
この太刀はもと、庄内藩中老菅実秀(1830~1903)の愛刀で、明治28年酒井忠次3百年祭の折、酒井家に献上したもの、後致道博物館所蔵となる。黒漆塗の休め鞘には「天正三乙亥年五月二十日子ノ下刻、武田兵庫頭信実討死の刻、三州名倉住奥平喜八郎信光得之」とある。長篠合戦の折のことである。

 日本美術刀剣保存協会庄内支部結成30周年で「庄内ゆかりの名刀をふくむ名刀展」を公開。酒井家に伝来した刀等30余振が出品された。展覧会開催数日後の夜の事である。重要な展覧会時は職員が交代で展示場の建物に泊まる。この夜は犬塚学芸員の番であった。静寂を破って展覧会場の防犯ブザーが鳴り出した。12時30分頃である。驚いて展覧会場に駆け上がって確かめるが異常はない。ブザーの故障だろうと気にとめずその夜はすぎた。警報器は超短波式で、何かが遮るとブザーが鳴る仕組み。翌日は酒井学芸員の番である。前夜は何らかの故障だろうと気にとめずにいた。ところが同じ時刻、即ち12時30分頃また鳴りだした。行ってみると異常はない。ところが次の日も、また次の日も同じ時刻頃に鳴りだしたのである。こうなってはどうもおかしい。そこで展示品の中にある名刀のことに誰か気がついた。その名刀は「袖の雪」備前助次の太刀。太刀は菅実秀の愛刀で、明治に酒井家に献上したもの。白鞘を黒漆で塗り金字で下記のとおり由緒がある。 
「天正三乙亥年五月二十日子ノ下刻武田兵庫頭信実討死ノ刻三州名倉住奥平喜八郎信光得之」
 子の下刻といえば、12時から1時の時刻。即ち毎夜12時30分頃にブザーが鳴り出すのは武田信実の怨霊の出現ではないか、奥平信光への怨みであろうか。しかもその隣には、奥平とともに武田方に攻め入った酒井忠次の佩刀国宝真光の太刀が展示されてある。その夜にこの太刀だけ閉館後に保管庫に引き上げてみた。その夜は酒井学芸員の日、館長もわざわざ11時過ぎから12時30分まで様子を見に来ていた。この夜に限ってブザーは鳴らなかった。いよいよ武田信実の怨霊出現説が強まり、翌朝太刀を供養するお経をあげてもらったという。
その後日談として、創立35周年記念、特別展「徳川四天王展」を開催した。その時また警報器が鳴り出した。心霊者がきて、霊がのりうつるから子どもは近づけるなといわれたりしたそうで、懇ろに供養したという。(日本美術刀剣保存協会協力団体庄内支部サイトより)

開催日程

◇ 2017年11月12日(日) 14:00 ~ 16:00 13:30開場
◇ トーク:東雅夫 氏(文芸評論家)
ゲスト:酒井英一 氏(致道博物館参与)
パフォーマンス 森繁哉 氏(現代舞踏家)&巫座
◇ 会 場 致道博物館 御隠殿 (0235-22-1199) 山形県鶴岡市家中新町10−18
◇ 定 員 50名 (定員になり次第締め切ります)
◇ 参加費 700円 (当日お持ちください)

◇ 申込み方法:申込書にご記入の上、郵送、FAX、メール等にてお申込みください。〈11月10日 締切〉
 お申込受付後、順次受付証をお送りします。
 
主催:特定非営利活動法人公益のふるさと創り鶴岡 
Cellular:080-9633-5566 E-mail: k.tsuruoka2017@gmail.com

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