こんにちは!
こちらは長井市にあるカフェ…ではなくて、ものづくり会社「光洋精機」。
初めまして。ここで働く金子です!
うちの事務所、最近新築したんですが、めっちゃカフェっぽくないですか??
(働く若い人に気に入ってもらいたくて、こんな感じにしました)
光洋精機は、山形県置賜地方の長井市にあるものづくり(金属加工)の会社です。
このオフィスの内装も、光洋精機が得意とする技術を体現しているんですよ!
光洋精機では、新入社員教育で金属製のコマづくりを行っています。
約6ヶ月かけての取り組みです。新入社員教育では、設計・加工・検査の他に自分でつくったコマを持って全日本製造業コマ対戦に参加します。
このプログラムを、学生の皆さんにも体験してほしいと思い、体験プログラムを開発しました!
3日間で実施するための体験プログラムづくりには相当に頭を悩ませました。
そして体験プログラムを完成し、この夏、東北芸術工科大学の松村茂教授と株式会社キャリアクリエイトが共同で企画する体験プログラムに参加しないかと誘われたのがきっかけで、実際に参加してくれる大学生を募集することに!
6月28日に、東北芸術工科大学内で行われた学生への説明会に社長と二人で参加し、学生さんに参加を呼びかけました。
そのとき、使った資料の一部です。
東北芸術工科大学1年生T君が説明会で話を聞いてくれて、その場で「参加します」と表明してくれたけど、なかなか正式申し込みがなかったのでハラハラドキドキ・・・。
その後、約束通り申し込みがあって、コマ作り体験プログラム参加してくれました。(8/21~8/23日の3日間)
見出し:芸工大1年生Tくんが、カフェみたいな会社で金属製のコマづくりを体験!
T君の3日間の軌跡をたどってみましょう。
たった3日間でコマの設計・加工・検査に挑戦です!
ちゃんとコマの形はできるのでしょうか?そして、うまく回るのでしょうか!?
【1日目】
まずは技術課でデザインスタート!
インターネットの情報や技術課のスタッフからアドバイスを貰い、なんと4種類のデザインとモデリング・プログラムを完成させてしまいました。
モデリングとは、ソフトを使って、点や線、平面や曲面、単純な形の立体などを組み合わせて、望みの立体物の外形(3Dモデル)を形作る事で、プログラムとはコンピュータ(工作機械)が作業を順番にこなせるようにプログラミング言語によってプログラムを作成する事を言います。
自分でデザインしたコマをモデリングし、そのプログラム作成まで体験できるんです!
教え手の社員は「T君の反応が良く、理解しているかしていないかわかりやすかった。」と、熱心に指導しておりました。
学生が主体的に関わってくれると、教え手も自然と熱が入り、想定外の良い結果が生まれるようです。
【2日目】
1日目に作成した図面を携えて加工の現場へ!今回は旋盤での加工になります。
現場のリーダーに教わりながら、加工がスタートしました。
(画像は研修でコマ作製中の新入社員Y君)
「なんでこうなんですか?」
と真剣に聞いてくるT君に、加工現場の指導者もニコニコ顔で説明に力がこもっておりました。
【3日目】
ものづくりはつくって終わりではありません。
良品しか出荷できないのです。
そこで必ず検査が必要になります。
3日目は品証課で検査(測定作業)を行いました。
ノギス、マイクロメーター、二次元測定器など様々な計測器での測定です。
(ノギスで測定中)
(マイクロメーターで測定中)
(二次元測定器で測定中)
精度はバッチリ、T君の要領の良さに驚く品証課の方々。
「入社してくれたら即戦力なんだけどなぁ」と漏らしておりました。
そしていざ、回転時間の計測へ!
指を思い切りひねって、コマを回すと、回る、回る、回る。
非公式ながら、4分30秒回転しました!
(これまでの最高記録は2分50秒)
本人も驚きと満足の表情で、思わずこちらも嬉しくなりました。
見事、形になった4つのデザインのコマがこれです。
最後に、この3日間の体験をT君にインタビューしました。
Q1・インターンシップに参加した理由は?
A・大学で紹介されていたインターンシップの企業の中で、唯一の加工業で興味を持ったからです。
また、名前だけは知っていたけれど、実際はどんな企業なのか気になったので参加してみました。
Q2・満足する内容でしたか?
A・はい、もちろんです。
実際に現場で設計や加工を体験できて、貴重な経験を得られました。教えて下さる方々にも親切で分かりやすく説明をして頂きました。
製作したコマもしっかり回って安心しました!
Q3・インターンシップの前後で、光洋精機㈱に対するイメージは変わりましたか?
A・参加前は精密機械を作っていそうな会社だなと思っていました。参加後は、人と機械の仕事を両立させることで精巧な製品を製造している会社だと感じています。優しい方ばかりで、コミュニケーションもお互いによくとる活気あふれた会社でした。
Q4・現在、興味のある業界や企業はありますか?
A・製造業はもちろん、イベント業界や地域活性、音楽関係なんかも興味がありますね。
Q5・インターンシップの中で、1番印象に残ったことはなんですか?
教えて下さる方々全員が、やり方を教えてくれるだけでなく、なぜそうやるのかといった理屈まで
詳しく指導してくれたことです。
友人にも勧めたい、また参加したいと言ってくれたT君。
4分30秒回転させたことで、次回はもっとこうしたい、という思いも芽生えたという事です。
お世話になった人1人1人にお礼を言っていた姿も印象的でした。
3日間お疲れさまでした!
来てくれたのが嬉しくて、あの日から、会社の玄関に飾っています。
あなたも、カフェみたいな会社で金属製のコマづくりを体験してみませんか?
光洋精機では、通年で、コマづくり体験プログラムを実施しています。
カフェみたいな会社見てみたい!というノリでもウェルカムです笑
同じような体験をしてみたい人は、ぜひ、以下のプログラムの紹介記事を読んでみてください。
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この記事を書いた人
光洋精機株式会社
公差1/1000ミリを目指す、県内随一のものづくり企業。平均年齢37歳と、たくさんの若者が活躍している会社です。過去5年間、新卒採用の離職者はな...