「山形の人に会おう。」「山形の人と話そう。」 ヤマガタユアターンサミット

12/20(土)にヤマガタユアターンサミット(イベントページは【コチラ】)を行いました!
今回で3回目となるユアターンサミット、原宿にある「The Sad-Cafe」にて学生・社会人の方合わせて約60名の方に参加していただきました。

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第1部:トークセッション(テーマ「山形で仕事を作る」)

初めにトークセッションを行いました。ゲストは、ナリワイ代表の伊藤洋志さん、酒田へUターンして株式会社チェンジ・ザ・ワールドを起業した池田友喜さん、(株)フルセイルにて東京と山形を行き来してエンジニアとして活躍している渡辺信生さん、村山にて手づくりパンNOUKAを経営している佐藤喬一さんの4人。

「山形には仕事がない」という言葉を良く耳にしますが、実際はどうなのか、どうすれば良いのかということについて、話し合っていただきました。

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伊藤さんからは、個人サイズの仕事作りのなかのひとつ、南高梅や極早生みかんを収穫して販売するという遊撃農家の活動についてお話し頂き、おいしい食べ物がいっぱいある山形でも可能性がたくさんあるというお話をしていただきました。

池田さんからは、庄内地方を日本の西海岸と呼び、多くのスタートアップやベンチャー企業をインキュベーションする日本版シリコンバレー(シリコンビーチ)を目指して活動をしているお話しや、山形に来てからというもの、奥様が、近所の方から野菜を大量に頂いてくるというお話をされました。

渡辺さんからは、山形へUターンする際に、当時働いていた会社の社長に、「山形で今の仕事を続けさせてほしい。」と願い出て、社長は快く了承して下さり。現在では、子会社まで設立され、月に数回東京本社へ出社し、他は山形オフィスにてシステム開発を行っている現在の状況をお話しされました。

佐藤さんからは、現在3つの仕事をしていると思っており、パン屋など「お金を稼ぐという仕事」、イベント開催の企画や運営など「自己表現や自己実現するための仕事」、商工会や消防団など「地域の仕事」、すべてに共通するのが「生活を豊かにする」という事。豊かな生活とはなんなのか?というのを考えて行きたいとお話しされました。

遊撃農家や一棟貸しの京町家など様々個人サイズ仕事を組み合わせた「ナリワイ」をつくり活動している伊藤さんのお話や、「自分らしく山形で仕事をつくり、山形で暮らしている」そんなゲストの方々のお話を、来場者の方々も大変興味深く聞いている様子でした。

来場者の声「トークセッション」
・山形に関わる人の話が聞けて非常に有意義でした。
・山形でも自分の仕事をつくれるのだな、と感じた。
・自分で仕事をつくるという事は、自分にとってほど遠い事だと思っていたが、細々とした仕事は沢山あったり、一人ではなく仲間と一緒なら面白い事が実現可能なのかなと思った。

 

 

第2部:「仕事づくりラボ修了報告会」

トークセッションの後は「仕事づくりラボ修了報告会」を行いました。「仕事づくりラボ」とは、2014年7月からはじまった、山形での仕事をつくることに挑戦するプログラム。半年にわたり、地域の実情を知る現地でのフィールドワークと、東京での研修を繰り返し行い、受入先団体の課題解決や、自分のナリワイづくりに取り組みました。

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「課題解決コース」に参加した9人の研究生は、地域の受入先が抱える課題を解決する仕事・プロジェクトを考え、受入先に提案するための案を発表しました。

村山市商工会青年部チームは、「村山と言えば○○!をつくる」というお題と、商工会青年部の抱える問題に取り組みました。「もっと儲けてみませんか?」という直球な問いかけから始まり、人が集まらなくてはならない、その為の提案が、~だれでも一歩踏み出せるまち~「はじまりのまち 村山」、むらやまはじまり道場でした。

誰もが、自分の仕事や得意なことを教える先生、誰もが生徒。「楽しく、為になるものがあります!」これで、人が集まり、商店街が観光資源になる。今までの「1店舗」でがんばって稼ぐから、これからは「仲間」とお金、人、充実感を儲ける、仲間とともに儲けることができる街へ!未来の村山の人の笑顔が目に浮かぶようでした。

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丸勘青果市場チームは、高齢化によって生産者の減少・離職が増えつつある農業の変革プランを考える!ということに取り組みました。その為には、「農家」が減っていかない仕組みづくりが必要なのではないかと考えました。注目したキーワードが、居抜き農業、援農でした。その為に二つの提案を作り上げました。

“師匠畑付き”居抜き農業のススメ。新規就農者と引退する農家をマッチングする組織をつくれば、「すぐには儲からない。資金やモチベーションが長続きしない。」という問題が解決するのではないでしょうか。
東京に新しい家族を作ろう!「山形のために何かしたい」という強い思いを持った若い世代を、定期的にバス運行することで、受け入れ農家と繋ぎ、繁忙期の労働力軽減と、家族のような信頼関係を創れるのではないでしょうか。

10868226_10201972435551271_474380733298987917_n(写真:借りぐらしのケイ 桂さん)

「ナリワイコース」で活動してきた計6人の研究生は、トークセッションのゲストでもあるナリワイの伊藤さんから、個人サイズの仕事を生み出す方法を教わりながら、各自が「自分の仕事をつくる」ことにチャレンジしました。

森田さんが、このプログラムに参加した理由は、「実家の酒田に帰省するきっかけ」を求めて。当初、庄内の伝統工芸品(しな織り、庄内刺し子)を使い、物を作って売れないか?と考えてましたが、フィールドワークや研修を通し、『モノを売るよりコトを売る』に変更し、刺し子で補修や装飾するサービスを開始しました!
(sasikoyaウェブサイトリンク)

和田さんは、空き家が多いから、そこにある掘り出し物を販売し、移住者へと考えていましたが、フィールドワークで、「空き家が多いのは、貸し出す人が少ないから」「片づけがネックで、貸し出せない人が多い」と知り、空き家の片づけ+掘り出し物販売+空家の活用のナリワイを考え、動き出しています。
(空き家 +plus facebookリンク)

桂さんは、定年退職者が東北を選ばないのはなぜか?と考え、未知の奥に入り探そうと参加したそうです。フィールドワークで、定年退職した団塊男子 × 未知の奥の可能性は無限大という事を感じ、住居を確保し、自然農を実践できる遊休農地を確保できれば、自活できると考え、借りぐらしのケイと名づけました。

10868252_10201972435591272_881480537423914135_n(写真:sasikoya 森田さん)

「仕事づくりラボ」は、約半年の、長丁場のプログラムでしたが、参加者の方々は、それぞれ自分らしく地域や仕事と向き合い、これからの自分の人生を自分らしく生きる為の武器を手に入れた様に感じました。まだ、始まったばかりですが、今後、皆様にとってかけがえのない活動を続けていっていただければと思います。

来場者の声「仕事づくりラボ修了報告会」
・スクリーンでわかりやすく丁寧な説明で良かったです!
・皆さんの前のめりの姿勢を見て、モチベーションが上がりました。
・いかに山形の地域性に合わせるかという所に興味がわきました。

 

 

第3部:就転職フェア

その後は初開催となる今回のサミット1番の目玉、「就転職フェア」を行いました!
山形県内はもちろん、東京にて山形と関わりのある企業を合わせ、8社の企業と1市の雇用創造協議会、計9社の出展がありました。(以下、出展企業様)

①酒田市雇用創造協議会(酒田市)
②株式会社チェンジ・ザ・ワールド(酒田市)
③農事組合法人 山形おきたま産直センター(南陽市)
④株式会社プレステージ・インターナショナル(酒田市)
⑤株式会社ナイガイ(山形市)
⑥株式会社つたや(西川町)
⑦株式会社 あきない(本社:東京都、勤務地:山形)
⑧ホワットエバーパートナーズ株式会社(東京都、社員全員山形出身)
⑨株式会社ベーシック(本社・東京都、勤務地・山形)

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2014-12-20 15.27.03(写真:第3部 就転職フェアの様子)

よくある、堅いイメージの就転職フェアとは違って、フランクで親しみやすい雰囲気のなか、企業の代表者や採用担当者の方と来場者の方が、ざっくばらんにお話ししていました。来場者の方や企業の方から、東京での山形の就転職フェアなどの機会は少なく、このような機会は貴重だというお話を何度もお聞きしました。

来場者の声「就転職フェア」
・山形の良い会社を知れ、ラフに触れ合えて良かった。
・気になる情報を聞け、今後につながりそうなので良かった。
・様々なお話を聞けて楽しかったです。

2014-12-20 14.04.46(写真:これからの山形との関わり方を考えるWSの様子)

また、就転職フェアの時間帯で同時開催イベントとしてこれからの山形との関わり方を考えるワークショップ」「山形に関わる仕事の相談コーナー」を行いました。特に、ワークショップは人気で、これを目的に来場したという方も多かったです。参加者は、それぞれ、自分らしく山形に関わるキッカケをつかんだようでした。

また、来場者の方にはもれなく、山形のお菓子と、本サミットにて初公開の『Ur-turnBook』をプレゼントさせていただきました!

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「山形の人と話したい!」
「今すぐ山形に帰りたいんです!」
「いずれ、近いうちに山形に帰りたいんだよな~」
「まだ山形には帰るつもりはないんだけど、、」
「『地方で仕事を作る』ってどういうことなんだろう?」


参加する動機は人それぞれ。今回のサミットが「自分らしい山形との関わり方」を少しでも見つけるきっかけになれば幸いです。ヤマガタ未来Lab.は来年も今年以上にみなさまの「Ur-turn(ユアターン=自分らしく、山形と関わる前向きなアクションを起こす)」の実現に向け、精一杯活動していきます。

 

今回、サミットの開催にあたり、多くの方々のご協力をいただきました。ナリワイの伊藤洋志さんはじめトークセッションにゲストとして参加していただいた方々、「仕事づくりラボ」で最後まで活動し修了報告会を行った研究生のみなさん、転職フェアへ出展いただいた山形・東京の企業のみなさま、協賛していただいた企業のみなさま、そして来場いただいた参加者のみなさま、今回のユアターンサミットに関わって下さったすべての方に感謝します。

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この記事を書いた人

伊原 貴義

1992年山形県酒田市生まれ。2012年よりヤマガタ未来Lab.に参画。紆余曲折があり4年制大学に5年間通い、現在はIT業界に従事。酒田のラーメンと蒙古...

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