学校の壁を越えた探究型学習支援プログラム「開け探究のトビラ」を利用して高校生自らが記事を書いています。

 

驚くべき歴史を持つ山形のハッカ

飴や虫除けなどで使用される「ハッカ」。

現在、ハッカといえば、北海道の地名のついたハッカ油をよく目にしますが、北海道でのハッカ栽培が盛んになった背景には、実は山形県が関わっているんです。

北海道でのハッカ栽培は、1891年に天童市高擶地区の屯田兵が北海道に山形のハッカを持ち込んだことをきっかけに始まりました。

明治時代の山形は国内有数のハッカ産地で、なんと!国内初のハッカ油の輸出は山形県の港から行われています。

西洋のミントと比べてアジア圏のハッカは香りが強く、その香りで世界中の人々を魅了しました。

 

 

「山形ハッカを広めよう」山形ハッカプロジェクト

長年忘れ去られており、山形県内の多くの人があまり馴染みがなかったハッカですが、ここ数年の間に少しずつ、その状況に変化が出てきています。

ハッカ農家の数は着実に増えつつあり、歴史的背景や産地ブランド化への将来性を考慮して、山形県は「村山特産野菜」に天童市の薄荷を認定しました。

一方で、まだまだ山形産ハッカの認知度は低く、ハッカの生産量も少ないため一般への流通も多くはありません。

そこで、私達は、山形ハッカの広報活動により山形県内のハッカ需要の拡大を図り、ハッカ農家の経営持続に貢献したいと考え、2021年2月から活動を開始しました。

山形県でかつて盛んに栽培されていた山形ハッカの認知度をもう一度高め、高校生だけではなく、子供から大人までもっと幅広い世代に山形ハッカの魅力を知ってもらうことが山形ハッカプロジェクトの活動目的です。

山形ハッカ

天童市で栽培されているハッカ「赤円」

私たちの探究活動では、山形県で育てられたハッカを総称して「山形ハッカ」と呼んでいます。

現在、山形県内では「赤円(読み:あかまる)」と「ほくと」という2種類のハッカが栽培されています。

「赤円」は山形県の原種のハッカで、赤色の茎が特徴です。「ほくと」は北海道でハッカ油への加工用に改良された品種で、油を多く抽出できます。

山形ハッカについてもっと知りたい方はこちら https://sites.google.com/yamagatahigashi.jp/yamagata-hakka/

 

山形ハッカプロジェクト・活動の軌跡

モンテディオ山形様にご協力いただき、天童市のNDソフトスタジアム前でハッカの花束の配布と、ハッカの栞を作るワークショップを行いました。

また、THEATER SIDE CAFE SLOW JAM様のご協力の元、コラボ商品の販売も行いました。レモンハッカクッキー・ハッカバタフライピーティーを販売し、大きな反響を頂きました。

 

 

 

活動のこれから ~新2年生グループが活動を引き継ぎます~

新2年生がこれからの活動について意気込みとともに文章でまとめてくれました。

私たちは栽培班と商品開発班に分かれて活動をしていこうと思っています。昨年度の先輩方の活動を参考にしつつ、新しいことにも挑戦していきたいです。栽培班では、ハッカをイチから育てて、地域の方々と協力して栽培したりする予定です。

商品開発班では、企業の方々とコラボをして、県内の方々に興味を持ってもらえるような商品を開発する予定です。

令和4年3月引継ぎ会の様子

 

 

こんな方に活動をサポートしてほしい。

・山形ハッカを使った料理や広報関係の商品開発に協力してくださるお店の方

・商品開発にあたり、ハッカを提供していただける方

・山形ハッカの栽培方法について教えて頂ける方

ご協力いただける方はお気軽にご連絡ください。

 

連絡先

所属高校:山形県立山形東高等学校 山形ハッカプロジェクト

Instagram: https://www.instagram.com/yamagata_hakka

Gmail: 2021199@yamagatahigashi.jp

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この記事を書いた人

やまらぼ探究部

山形県内の探究型学習の今をお届けします。山形県内の学生自身がライターとして活躍。日々、問題と向き合いながら、協力して、解決していく学生の...

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