学生記者のReinaです。

就職活動を始めたけど、自分がやりたいことが見つからない…

将来は働きながら子育てをしたい、山形で働きたい!

そんな方に、学生記者が山形の働く女性を紹介します。

 

今回のやまがたで働く人


出羽屋若女将 佐藤悠美(さとう・ゆみ)さんプロフィール
山形県山形市出身(1988年生まれ)。山形大学人文学部卒業(2011年)。大学卒業後、山形県の広告代理店に就職。転職を経て2014年に起業。結婚を機に老舗料理旅館「出羽屋」の若女将になる。現在は3人の子供を育てながら、若女将として働いている。

 

出羽屋の若女将になるまでの経緯

Q.大学を卒業後、どのような経緯で出羽屋の若女将になったのか教えて下さい。

A.大学生の時に、自分がやりたいことや、この先どんな道を歩みたいのか分からない時期にぶつかってしまって、その気持ちのまま就職活動をすることに気が乗らなかったので、就職活動をしないまま卒業しました。そこから夏までフリーターをしていたのですが、その時期に山形の事を知っているつもりで全然知らない自分の存在に気が付いて、山形でいろいろな情報収集が出来る仕事を探そうと思い、ご縁があった広告代理店に就職しました。
その後、一年で同業の会社に転職しました。情報誌の営業です。仕事をしているうちに、別の角度からさまざまな提案やプロデュースをしてみたいと思うようになり、山形×女性をコンセプトにしたライフスタイルを提案しようという思いから思い切って独立をし、2014年に広告代理業を起業しました。

そこで本の出版や企業さんのプロモーション活動などを3年程していて、その間に今の主人と出会って結婚したんですが…相手が旅館の息子さんだったので一緒に家業を継ぐことになり今に至ります。

Q.起業した会社は現在どうなっているのですか?

A.始めは、起業した会社と若女将の二足の草鞋でやっていたんですけれども、いずれは完全に出羽屋の方に入らなければいけなかったので、起業した会社の方は取引先の企業さんに事情を説明して段々と事業を縮小していきました。

Q.起業していたところから、若女将になることに抵抗はなかったのですか?

A.やっぱり最初の葛藤はありました。(笑)未だにやりたいなという気持ちもあったりするんですけど、出羽屋での仕事のやりがいも年数を重ねるうちに、見えてきましたし、実際に当時身に付けた知識などが現在も役立っていますし、当時からお世話になっている方々も出羽屋に足を運んでくださったりもするので本当にありがたく思っています。ここの土地で自分たち自身しか出来ないことを見つけながら日々楽しくやっています。

Q.なぜ山形で働こうと思ったのですか?

A.大学時代に、もし他の県に進学していたらまた別の道を歩んでいたかもしれないんですけど、大学も山形だったのに全然知らない山形があって、大学卒業後のアルバイトをしている時期にいろいろな場所を見て回ってみたら、山形ってすごく面白い、魅力的な人が多いことに気が付いたんですね。
その事を山形に住んでいる自分自身が知らなくて、それは私だけじゃなく山形に暮らしている他の人も同じだと思ったんです。他所から来る人も山形が素敵だと言うけれど、実際みんながどこまで山形の良さを知っているかというと、そこまで知らない。だったら、そこの架け橋役になって情報を伝えたい、情報を伝えることでみなさんの心の持ち方や暮らしがより豊かになったらいいな、という想いから山形で仕事をしています。

 

出羽屋の若女将という職業


Q.若女将とは、どんなお仕事をしているのですか?

A.人のマネジメントや経営の管理、接客、広報など、料理を作ること以外の全般的な所をやっています。経営も主人と私が任されてやっています。また、今までの広告の知識をいかして広報などに特に力を入れて取り組んでいます。今まで出羽屋のイメージだけでなく、もっと西川町や月山の魅力を世界中に知っていただきたいと思っているので、時間を掛けてですけど、そのためのブランディングしているところです。

Q佐藤さんが出羽屋の若女将として新しく始めた事を教えてください。

A.1年ほど前から『シェフズテーブル』という、料理人とお客様がカウンター越しで食事を楽しめるプランを新しく始めました。今までは、接客係が料理人の作ったお料理を配膳する形のサービスをしていて、そうすると一皿の料理に込められた背景や想いを接客係りの人がどれだけ説明できるか、ということが出羽屋の課題にありました。実際に食材を採りに行ったり扱ったりしないと説明が難しい場面もあったので、それであれば料理人が自らの口で想いを語れる場があれば、お客様と料理人の距離が近くなりますし、お客様のタイミングで料理をお出しすることができるし、心地よい雰囲気も演出できると考え、作ったプランです。もちろんプランを作るだけでなく、戦略を立て広報活動をしたため、1年で毎週末は予約が埋まるほど、お客様にもお見知りおきいただけるようになりました。

また、1年前にオンラインストアを始めました。これまで出羽屋を支えてきてくださった方と言うのはご年配の方が多くて、「近年は出羽屋に行きたくても行けない」という声が多く聞こえてきていたので、ご自宅でも楽しんで頂けるような商品を作れば、月山の香や山菜のほろ苦さを感じて頂けると思ったのがオンラインストアを始めたきっかけです。コロナがあって始めた訳ではないんですけど、結果的にコロナ禍に相まって、緊急事態宣言で来られないお客様にも「出羽屋の味を楽しめました」という声もたくさん頂けました。

Q.出羽屋の若女将として働く上で心がけていることはありますか?

A.内向きに心がけていることは、自分のメンタルが安定していないと、表情などですぐにスタッフやお客様に伝わってしまうところはあるので(苦笑)、自分の心を良い状態に保つ事を意識しています。週に一度通っているお茶のお稽古は、じぶん時間の最たるものですね。また外向きのお客様に対しては、お客様の貴重なお時間を頂いたという想いで、満足して帰って頂けるような、心地よいサービスやおもてなしというところには、凄く心がけています。山菜や山に関するちょっとした雑談もとても喜ばれますね。

Q.これから挑戦したいことはなんですか?

A.出羽屋が存在しているのは月山からの恵みがあってこそ。ここ近年は地球温暖化の影響などで自然環境が変わってきて山の生態系も少しずつ変わってきています。山と共に生きている私たちだからこそ、山を守っていかなければならないと思うし、自然に対して優しくいなきゃいけないので、サステイナブルな経営に務めていきたいです。あとは飲食という業種にとらわれず、農業や教育などの分野とも良い関わりができたらいいなと思います。人間が生きていく上で大切な事を教えてくれる場所、出羽屋村みたいなものを作りたいなと思っています。

子育てと仕事の両立

Q.どのように仕事と子育てを両立していますか?

A.我が家は少し特殊で、スタッフを含め周りにたくさん大人がいるので、周りの人に助けて頂きながら、頼れるところは頼っています。一番上の子供の時は、初めての事ばかりで完璧主義になっていたんですけど、2人3人目の時は手を抜いていいところも分かってきて、その方が子供も伸び伸び育つので、いいかなと思っています。

Q.両立をしていく上で特に大変なことはなんですか?

A.やっぱり子供が体調を崩すことが大変です。急で予測出来ないことなので調整が出来ずいろんな人に迷惑をかけてしまうことがあります。なので最近では常にリスクマネジメントをしながら、私しか出来ない仕事をなるべく減らすようにしています。元々オンラインストアやホームページの運営などは私しか出来なかったんですけど、最近ではスタッフでも管理ができるようにシステムをととのえています。

Q.子共との向き合い方特にで大切にしていることはなんですか?

A.ONとOFFをしっかり区切って、何時以降は仕事をしないという風に決めたら、その時間は100%子供と向き合うようにしています。子供ってホント敏感ですからね。少しでも怒りや焦りを悟られると「ママ、ぼくのこと大好き?」なんて聞かれたりするので、そんなときは「マズイマズイ」と自分に言い聞かせ、限られた時間を子供たちの遊び相手や、ご飯を作ったり子供のメンタルを維持してあげることに勤めています。

☆最後に大学生にメッセージをお願いします!

大学が全てではないと思います。今、大学に通っていると大学生活や就職することがゴールになってしまいがちなこともあると思うんですね。でも実際社会に出てみると本当に社会は多様性で溢れていて、ゴールだと思っていたことが全然ゴールじゃなくて、通過点であり、もしくは全然違う道が開けて来たりすると思うんです。もちろん目の前のことを全力で頑張ることや楽しむことも大事だと思うんですけど、今しか出来ないものにチャレンジしてもいいんじゃないかなって思います。

Reina’s comment

今回は出羽屋の若女将である佐藤さんに、インタビューさせて頂きました!広告代理店への就職から起業、そして出羽屋の若女将、三人のお子さんがいる働くママさん…様々な経験や知識は、どんな仕事においても生きるのだなと感じ、働く上で様々な選択肢を持つということの大切さを知りました。今回はzoomでの取材になってしまったので、いつか出羽屋を訪れたいなと思います!


【出羽屋】
○住所 山形県西村山郡西川町大字間沢58

○電話 0237-74-2323

○ホームページ  https://www.dewaya.com/ 

○Instagram sansai_dewaya

○Facebook @https://www.facebook.com/%E5%87%BA%E7%BE%BD%E5%B1%8B-298526250165799/

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