先日、白鷹町にて人生初の紅花摘みと紅花染めを体験してきた。
自然大好き人間の私にとって、これがものすごく楽しい経験となった。

 

きっかけは、紅花染めドレスの輝きに魅了されたこと

そもそもなぜ、今回紅花摘み・紅花染めを体験したのかというと、
発端は高畠町在住のシンガーソングライター加藤マチャアキさんのコンサートだった。
(マチャアキさんの陽気なキャラクターがツボで大好きな私。)
なんと、マチャアキさん、コンサートの冒頭で、紅花染めの米沢織の衣装を着ていたのだった!!
観客席からみていると、その紅の色がとっても美しくて、不思議なくらい輝いていた。

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もちろんマチャアキさんも、歌声も輝いていた!
その美しい真紅を眺めながら、「紅花染め、私もしてみたい!山形人なんだから、やってみたい!」
と思い立ち、
そんなことを周りに話していたら、いつのまにか白鷹町で体験する流れになったのだった。

 

白鷹町の紅花畑で紅花摘みをやってみた

当日は早起き。長袖長ズボン長靴を着用し、荒砥駅に集合。
真夏にしてはスゴイ格好なのだが、紅花はトゲを持っているから、肌に刺さらないよう完全防備しているのである。
間もなくして、今回お世話になる白鷹町紅花音羽屋さんの石井美由樹さんがお迎えに来てくださった。
たどり着いたのは、荒砥駅から車で約5分の、素晴らしい景色が見渡せる紅花畑。

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収穫のピークは過ぎていたが、紅花たちはきれいに咲いていた。

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石井さんに紅花の歴史や知識、文化を教えていただきながら、紅花摘み開始。
ひたすら紅花が咲いている列に沿って、黄色い紅花を中心に黙々と摘んでいく。

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ひとつひとつ、丁寧に。S__9281541A_0
休憩をしながら3~4時間くらい摘み続けたけれど、思ったより全然採れなかった。
紅花が貴重だとされる理由がにわかに想像できた。

ちなみに私が摘んだ紅花の花びらは、77グラム。
他の体験者4人と比べて少なかった。
多分、他のみなさんが黙々と摘み作業に没頭する中、私だけ畑を駆け回る蝶々やカエルにがっつり気をとられていたからだと思う。
(カエルなんて、10年以上ぶりに見たから、興奮してしまった)

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次は紅花染めをやってみた

その後、紅花音羽屋さんで、紅花染めを体験。
摘んできた花を、水洗いし、アルカリ性と酸性の力を借りて染めていく。

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使用したのは、アルカリ水として椿の灰でつくった「灰汁水」、酸性水は梅を燻製にした「鳥梅」を水に漬けた「梅酢」。
化学的な成分は一切使っていない。
この二つの液体に花びらを浸して、トントンと染め上げていく。

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ひたすら染めていくと、このような感じになっていく。

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ある程度染まったら、井戸水で洗い流していく。

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すると、紅花の赤の色素が現れてきて、優しい可愛い桃色に染まっていた。

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この色味は、化学染料では決して出ないだろう。
自然の優しい色味だなと感じた。
話によれば、紅花染めされた衣服や布というのは、どんなに古くなり退色しても、成分が残り続けているため、紫外線にあたったときやブラックライトをあてられたときには、黄色っぽく蛍光するのだそう。
とても不可思議だけれど、電子レベルで起きている化学反応らしい。
化学の難しいことはよくわからないけども、とりあえず、ほかの花とはやはり違うということだろう。

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昔の人の知恵ってすごいし、紅花の可能性がすごすぎる

石井さんのお話からたくさんのことを考えさせてもらった。
「昔の人は、本当に賢い」と連呼されていたけれど、本当にそうなのだと思う。
いろいろなことが科学的に証明されてきているけれど、それに先立って、昔の人は、理にかなった生きる知恵を得ていたんだと思う。

そのひとつが紅花染め。

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ひとつひとつの作業が丁寧で、手間のかかる作業だけれど、だからこそ面白いし、人間の身体に合ったものを生み出せるんだなと感じた。山形の女性は、紅花染めの下着を着て、体を温め、冷え取りをしていたようだし。

ちなみに7月には紅花スキンケアが発売されたとのこと。
早速私も石井さんにいただいて化粧水とバームを数日間試したのだが、これがとっても肌に馴染んでよかった。
庄内のハーブ研究所スパールさんと共同で開発したのだそう。
肌につけても良し、お茶として飲んでも良し、ドライフラワーにして飾っても良し。
紅花、可能性がでかすぎて、可愛い。

 

そんなこんなで紅花について楽しくまじめに学べた1日体験だった。
来年も石井さんのところで紅花摘み・紅花体験をしたい。
それと、いつか紅花染めの着物を着てみたいな~とか思ったりもした。

マチャアキさんのドレスみたいな真紅も素敵だし、今回体験染めした優しい桃色もいい。
山形の女性なら、一度は着てみたいものだ。

 

 

 「山形やってみた部」で、ちょっと地元の財産に意識してみない?

私は山形人なのに、全然、紅花のことを知らなかったことに気付いた。

昔は私たちの生活に常にあったはずなんだけれど、いつのまにかその文化はフェイドアウトしている。
というようなことは、紅花以外にも世の中結構ある。
わざわざ体験しに行ったり、話を聞きにいかなければ、わからなくなってしまっている。
産地に住んでいながら、その財産を使いこなせていないのは、どうなんだろう。
つい最近までなんにもないと思っていた山形には、実は、財産も希望もあるのではないかと思い始めた。

知らないヤマガタを知りたい、いや、普通にヤマガタで思い切り遊びたいっていう人たちでも、みんな集まれば、なんかとっても楽しいのではないか?

ということで、これから「山形やってみた部」を発足します!
知っているようで知らないヤマガタを一緒に初体験しましょう!

 

 

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この記事を書いた人

saki

自然を愛し、自由を追求する、ごく普通の20代女子。夢は、森の中で平和に毎日過ごすこと。日々の未来、山形の未来について、時々本気で考えている...

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