2020年2月にリニューアルオープンした山形県立図書館。

すぐ隣に新たな駐車場も整備され、利便性が向上して以前よりグッと足を運びやすくなりました。

しかし、学生時代にくらべて図書館に行く機会が減ったという社会人の方も多いのではないでしょうか?

「図書館って、本を借りるために行く場所でしょ? 本なんて借りないし、ネットで十分」

と思っている、そこのあなた。

新しくなった山形県立図書館は、本を借りるだけの場所じゃないんです!

むしろ、を借りなくても楽しめる&使える場所なんです。

いったい新しい県立図書館は何が変わったのか? 何ができるのか?

まずは新しくなったポイントをご紹介します。

 

リニューアルして何が変わったの?

今回の大規模改修により、図書館エリアは約1.4倍に拡大。開架冊数は約40,000冊増の22万冊となりました。

しかし、変わったのは内装や本の数だけではありません。

一番の大きな変化は、図書館のコンセプトそのもの。

山形県立図書館は、これまで「静」のイメージが強かった図書館のイメージを、「動」の要素も兼ね備えた多様な場に変容させるべく、以下の4つの柱を掲げてリニューアルしました。

●ときめく図書館
●つながる図書館
●たよれる図書館
●ひろがる図書館

(H27年度策定「山形県立図書館活性化基本計画」より)

これからは、今まで図書館を利用したことがない人たちにも利用してもらえるように、アクティブラーニングルームや研究室を活用して講座やイベントを企画するなど、さまざなま出会いや体験のきっかけを提供し、地域の人々が集い、つながる場としても機能する図書館を目指します。

利用しやすくなったと言っても、図書館にあまり馴染みのない人が図書館に入ってまず思うのは、「どこから見ればいいの?」「どうやってまわればいいの?」ということではないでしょうか?

そこで、そんなあなたのためにヤマガタ未来ラボが、デキる社会人になるための『県立図書館活用術』と題して、リニューアルした県立図書館の歩き方をご紹介します。

デキる社会人は、あらゆるメディアで情報を仕入れる!

まずは、正面入口を入ってすぐ左手にある『新聞・雑誌コーナー』へ。

ここには、日経新聞などの全国紙20紙、河北新報と山形新聞などの地方紙のほか、133種類の雑誌があります。また、2階の新聞雑誌コーナーには前日以前の新聞と、専門誌を中心に312種類もの雑誌があります。

ビジネスマンなら、政治・経済に関するニュースや世の中の話題・流行など、幅広い情報を知っておきたいですよね。

ここへ立ち寄ってひと通り新聞・雑誌をチェックすれば、ビジネスや会話に役立つネタを仕入れることができます。

「新聞も雑誌もWebで見ている」という人も多いと思いますが、“デキる社会人”は、Webだけでなく紙媒体にも目を通しているもの。Webは空いた時間に手軽に見れるというメリットがありますが、新聞や雑誌の紙面ならではの情報の伝え方、デザイン・レイアウトの見やすさというのもあります。

インプットの量と質で差をつけるなら、平日のスキマ時間はWebで情報収集し、休日は図書館で紙媒体をチェックするというWebと紙の併用スタイルがおすすめです。

また、図書館を利用するメリットは、自分が意図しなかった「発見」や、思いがけない情報との「出会い」があるということ。

ここにくれば、自然とあらゆるジャンルの雑誌が目に入るので、興味・関心の幅が広がり新たな趣味が見つかるなんてこともあるかもしれません。

 

デザイン・アートに触れて感性を磨く!

次に、エントランスホール右手の『一般資料エリア』へ。

入ってすぐ目につくのが、吹き抜けの空間に高くそびえるラウンド型の大きな書棚。

足元から頭の上までぐるりと「本に囲まれた空間」は、それぞれの本の個性や魅力をダイレクトに感じられ、まさに“ときめく図書館”

▲エントランスホールにドーンとそびえる約5メートルの本棚は圧巻。

「最近、感性が鈍ってきたな…」「良いアイデアが思い浮かばない…」など、想像力の源泉が枯渇してきたと感じたら、ぜひこちらへ。

このコーナーには、おもにアートやデザインなどクリエイティブ系の本がそろっており、パラパラ眺めているだけでもいい刺激になります。

あえて自分の趣味とは違うジャンルや、仕事とは一見関係なさそうな本を手にとってみることで、普段とは違う視点で物事を捉えるきっかけになったり、企画や発想のヒントが得られるかもしれませんよ!

 

ビジネスの基本やノウハウを学ぶ!

そして、社会人の方にぜひ知っておいてもらいたいのがこちらのコーナー。

2階にある『ビジネス支援コーナー』です。

ここには、入門書から専門書までビジネスに関する本や資料がズラリ。

ビジネスマナーの基本や、企画書・提案書の書き方、敬語の使い方、うまい謝罪の仕方、ビジネス文章術、集客・PR、マーケティング・広報・広告など、仕事に役立ちそうな本がたくさん並んでいます。

ビジネスのいろはを身に着けたい新社会人の方はもちろん、会社のことや仕事で悩んでいる方にもオススメです。

また、県内の支援機関や県・官公庁からのパンフレットやチラシなどもあり、中小企業経営者の方向けの情報やビジネスに役立つ情報が手に入ります。

▲明るい窓際の席で資料を読んだり仕事をすることもできます。

図書館内ではWi-Fiが利用でき、電源コンセントのある席も用意されているので、一人で集中して作業することができます。街なかのカフェより静かで、お金もかからない! ビジネスマンにとってはありがたい環境ですね。

 

デキる社会人は、プロの力を上手に借りる!

仕事でよくあるのが、「◯◯について調べる」という作業。

皆さんは、調べ物をするとき、どうやって資料を探していますか?

今はスマホ一つで何でも調べられる時代ですが、ネットの情報はどこまで本当なのか、信憑性に欠けるという問題があります。

ネットの情報だけに頼らず、図書館を活用して「一次資料」にあたるという作業は、社会人としてぜひ身につけておきたいスキルの一つ。

しかし、図書館にある膨大な資料の中から自分が必要としている情報をパッと探し出すのは至難のワザ。

「◯◯に関する本って、どこにあるんだろう」と思いながら、ウロウロ図書館の中を歩き回った経験はありませんか?

そこでぜひ、活用して欲しいのが【レファレンスサービス】です。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、レファレンスサービスこそ、図書館ならではのサービス。

・調べたい事柄があるが、どんな本に書かれているのかわからない。
・ある事柄をもっと別の角度からも調べてみたい。
・雑誌に掲載された論文がないか探したい…。

そんなときは、図書館のプロに聞くのが一番。図書館では利用者の方の疑問・質問を解決するお手伝いを実施しています。そう、苦労して自分一人で資料を探す必要はないのです。

調べ方に迷ったらぜひ「レファレンスサービス」を使ってみてください。カウンターで「◯◯について調べたい」と伝えれば、図書館の方が喜んであなたのお手伝いをしてくれますよ!

※図書館の資料では十分に調べきれなかった場合は、該当する専門機関を紹介することもあります。(レフェラルサービス)

オンラインデータベースを活用して、デキる社会人になる!

仕事内容や職種によっては、本だけでなくデータベースが役に立つこともあるかと思います。

・特定の事項に関するニュースを調べたい
・昔の新聞記事を見たい
・法律に関することや論文のデータを調べたい

そんなとき頼りになるのが2階にある『オンラインデータベースコーナー』

2階の受付で申し込みをすると、過去の新聞記事(山形新聞・朝日新聞・日経テレコン)や法律(判例など)、論文、国立国会図書館のデータベースなどにアクセスすることが可能です。

データベースを活用すれば、欲しい情報を素早く入手できます。

<キーワード検索>
過去の新聞のデータから、指定したキーワードに関連する記事だけをピックアップ。

<必要なデータはコピー>
2階カウンターで申し込めば複写することも可能です。※データベース・マイクロフィルムの複写はモノクロのみ(1枚10円)

お腹が空いたら、おしゃれなカフェでひと休み【レストランIL BLU】

山形県立図書館に来たら、ぜひ足を運んでほしいのが、1階に新しく入ったレストラン『IL BLU』

白山にあった人気店が、図書館のリニューアルオープンに合わせてこちらに移転。四季折々の素材を生かしたハイセンスな料理に定評のあるイルブルならではのランチを堪能できます。

図書館に来たついでに美味しいランチが食べられるというのは、かなり嬉しいですね!


<ランチメニュー>
★真鯛のカルパッチョコース…1,800円(+税)
★旬の山形野菜とパスタのワンプレートランチ…1,000円(+税)
★限定10食!山形野菜のカレーランチ…800円(+税)

▲旬の山形野菜とパスタのワンプレートランチ(¥1,000+税)

素敵な器に美しく盛り付けられたランチは目にも楽しく、テーブルに運ばれてきた瞬間から心躍ります。野菜本来のおいしさと絶品パスタを堪能できるひと皿です。

▲おしゃれなテラス席もあります

テイクアウトメニューもあるので、館内のソファでコーヒーを飲みながら本を読むこともできますよ!
(図書館内は蓋つきの飲み物であれば持ち込み可能)

【IL BLU遊学館】
■営業時間
テイクアウトドリンク/9:00~18:00
ランチタイム/11:00〜14:00
カフェタイム/14:00〜18:00
※定休日:毎週月曜日、第3日曜日

TEL:023-631-7808
HP:https://www.ilblu-yamagata.com/
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ラウンジ・デッキエリアで心ゆくまでリラックス

リニューアルした県立図書館の魅力はなんといっても『居心地の良さ』。1階はBGMが流れ、堅苦しくない雰囲気で気兼ねなくくつろげます。

ラウンジ・デッキエリアは、中庭に面した大きな窓からたっぷりと光が降り注ぎ、明るく開放的な空間。仕事帰りや休日に、ここで一人の時間を過ごせばリフレッシュできること間違いなし

▲座り心地の良い椅子がいたるところに配置されているのも嬉しい

池泉観賞式の日本庭園を眺めながら、好きなだけボーッとしたり、心ゆくまで読書をしたり、誰にも邪魔されない贅沢な大人時間を過ごせます。

▲暖かくなってきたら、外のベンチで風を感じながら読書も

 

以上、ヤマガタ未来ラボ的“県立図書館の歩き方”をご紹介しました。

「本を借りる」以外にも、いろいろな活用の仕方があるということがおわかりいただけたでしょうか?

一度立ち寄ったら、その便利さと快適さにあなたもきっとハマります。

山形の社会人の皆さん、ぜひ、仕事にプライベートに、山形県立図書館をどんどん活用してくださいね!

【山形県立図書館】遊学館
■HPはこちら→(PC用)www.lib.pref.yamagata.jp/ (携帯電話用)www.lib.pref.yamagata.jp/m/
■住所:山形市緑町1丁目2-36
■TEL:023-631-2523/FAX:023-625-6520
■開館時間:令和2年4月まで9:00〜19:00、令和2年5月から9:00〜20:00
■休館日:第1、第3,第5月曜日、毎月第3日曜日、年末年始(12/29〜1/3)、特別整理期間

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