山形県では昨年度より、やまがたの「暮らし」と「仕事」を体験出来る数日間のプログラム『やまがたCAMP』を実施しています。
『やまがたCAMP』とは、山形県外在住の参加者が、地域で暮らす仲間たちと出会い活動することで、「自分らしさ」や「やりたいこと」を発見したり、新たな学びのきっかけにし、これからの自分の生き方・働き方を考えてみるという趣旨のプログラムです。
2019年度も、長井市・酒田市・真室川町・河北町がそれぞれ魅力あふれるプログラムを実施しました。
各市町村ごとに特色を生かして企画された体験プログラムはいったいどんな内容だったのか? 参加者はどんな体験をしたのか? キャンプに同行した未来ラボスタッフが、プログラムの一部をレポートします!
やまがたCAMP2019 in 酒田市(9/14〜16)編
【やまがたCAMP2019in酒田 】
◆実施日:2019年9月14日〜9月16日
◆参加者:10人(学生5人・社会人5人)(男女比3:7)
◆『やまがたCAMPin酒田』に興味を持ったポイント
・酒田市で暮らす人々に会いに行き話を聞けるところ
・移住された方の暮らしを聞けるキッカケが大好きなインテリアと関連した企画だったところ
・何度か酒田を訪れたことがあり、自然の雄大さや芋煮などの食文化に惹かれたこと
専修大学の学生5人が企画・運営したイベント『酒田、旅するトーク』
会場は、酒田市にある「つなぐ」をコンセプトにしたコワーキングスペース『サンロク』。
『やまがたCAMP in酒田』の2日目は、専修大学の「リーダーシップ開発プログラム」に参加している大学生の皆さんが株式会社ストーリーアンドカンパニーさんの協力のもと企画・運営したイベント『酒田、旅するトーク』が開催されました。
イベント前に、会場であるサンロクの施設について、運営に携わっている山脇文子さんよりお話をお聞きしました。
山脇さんは、旦那さんの転勤で東京から移住してきた方で、移住者コミュニティ「庄内で暮らそう!移住者交流会」のメンバーとして移住者の交流に関わっているそうです。先輩移住者として酒田での暮らしについて話してくださいました。
山脇さんのお話を聞いたあと、いよいよイベントスタート!!
専修大学の学生たちは、今回のイベント開催に向けて8月に事前調査で酒田を訪れ、酒田の町歩きをしたり、東北公益文化大学の学生と情報交換をしたとのこと。その際に、酒田には大人の人が魅力を感じるご飯・お酒・自然等はたくさんあるが、自分たちのような10代〜20代前半の若者が魅力を感じるものが少ないことに気づいたそう。
町歩きをする中で、気づいたのは「酒田にはスイーツ屋さんが多くある』こと。
多くのスイーツ屋さんに立ち寄り話を聞く中で、酒田に根ざしながら美味しいものをつくり、魅力を発信している店主さんに出会ったそうです。今回のイベントでは、その店主さん2人をお呼びし、イベントでしか食べられないオリジナルスイーツをつくってもらいました。
1人目のゲストは、ジェラート店「Baby Chu Chu(ベイビーチュチュ)」の加藤優さん。
丸い形のジェラートが特徴です。
実家は市内でお菓子屋さんをしており、小さいときからお菓子を身近に感じていたとのこと。
お店の名前は、地元のみなさんに育ててもらえるようにという想いを込めたそうです。
イベントオリジナルのジェラート。つや姫の玄米をふりかけた甘さも控えめさっぱりした味!
玄米のフレークもアクセントになり、あっと言う間に完食してしまいました。
2人目のゲストは、壺やきいも専門店『そらいも』の三浦 祐一さん。
お店を始める前は、航空自衛隊として働いており、全国転勤もあったとのことです。全国さまざまな場所で過ごす中で、生まれ育った酒田が一番いいと気づいたそう。山・川・島・食・文化が充実している場所は全国探してもなかなかないとのこと。兼業農家である実家の良さを生かしつつ、地元の人とのつながりをつくっていきたいとの思いからUターンを決意し、このお店をはじたそうです。
三浦さんがつくってくださったのは、焼き芋のブリュレ。
お芋の良さを感じられつつ、こんな楽しみがあることと気づいてほしいということで、こちらもこの日だけのオリジナルメニューです。お芋だけ食べても、ホイップクリームと散りばめられたドライストロベリーを付けてもどちらも美味しい!
ゲストのお二人と企画・運営をした学生のみなさんでの集合写真。
学生のみなさん、企画・事前の準備から当日の運営までお疲れさまでした!
<イベントに参加したみなさんの感想>
・酒田に住んでいても知らない酒田の魅力を知ることができて良かった
・知らなかったエリアとの関りを持つのは面白かった。
・今まで神奈川県、東京都にしかいたことが無かった。初めて地方に行って地方でできることがないか考えるようになった。
今回のイベントは、やまがたCAMPの参加者でもある学生が企画したものでした。参加者はこのプログラムに参加したことで、外からの目線で酒田の魅力を伝えることは、地元の人も気づかない新たな魅力を引き出すことができると気づいたのではないかと思います。また、学生以外の参加者のみなさんも、酒田との今後の関わり方を知るきっかけとなったのではないでしょうか。