山形県では昨年度より、やまがたの「暮らし」と「仕事」を体験出来る数日間のプログラム『やまがたCAMP』を実施しています。
『やまがたCAMP』とは、山形県外在住の参加者が、地域で暮らす仲間たちと出会い活動することで、「自分らしさ」や「やりたいこと」を発見したり、新たな学びのきっかけにし、これからの自分の生き方・働き方を考えてみるという趣旨のプログラムです。
2019年度も、長井市・酒田市・真室川町・河北町がそれぞれ魅力あふれるプログラムを実施しました。
各市町村ごとに特色を生かして企画された体験プログラムはいったいどんな内容だったのか? 参加者はどんな体験をしたのか? キャンプに同行した未来ラボスタッフが、プログラムの一部をレポートします!
やまがたCAMP in 長井(8/ 23〜8/25)編
【やまがたCAMP2019 in 長井 】
◆実施日:2019年8月23日〜8月25日
◆参加者:女性9人(学生5人・社会人4人)
◆『やまがたCAMPin長井』を知ったきっかけ
・大学のゼミで長井市を訪れたから
・置賜地方への移住を検討しているため移住情報を集めていた
・長井観光局のHPを見て
◆『やまがたCAMPin長井』に興味を持ったポイント
・女子旅で、長井の観光を味わうことができる
・小さい頃に祖母の家で経験した農業体験をしてみたい
・長井の地元の人と一緒に話がしたい
※『やまがたCAMP2019 in 長井』の概要はこちら
長井のプログラムの目玉は、農家レストラン『なごみ庵』での野菜収穫体験!
プログラム2日目、長井市在住の菅野ちゑさんが店主を務める『なごみ庵』にて、野菜の収穫体験をしました。
なごみ庵は、昔から「いつか農家レストラン」をやりたいと夢見ていたちゑさんが、還暦をすぎてから仲の良いお友達と一緒にはじめたお店とのこと!
朝9時、畑へ移動し、農作業用のアームカバーと麦わら帽子を着用。参加者の中には、初めてアームカバーを着用したという人もちらほら。
ちゑさんに教わりながら、慣れない手つきでナスときゅうりを収穫!
1時間弱で、この量!!
収穫した後は、採れたての野菜を使って、山形の郷土料理『だし』をつくります。
料理の先生は、ちゑさんと一緒に『なごみ庵』で働いている高橋さんです。
出来上がった「だし」。採れたての野菜で作った「だし」は間違いなく美味しい!
自分たちで作った「だし」を食べながら、ちゑさんに話を聞きました。
「長井のいいところは、普通の自然があるところ。自宅から見える朝日が昇る瞬間が幸せで、当たり前のことが素敵だと思う」と話してくださいました。
なごみ庵は、以前は近所の人がおしゃべりをしに訪れることが多かったそうですが、今では県外や外国人の方も訪れているとのこと。たくさんの人が長井を訪れ、そしてなごみ庵に来てくれるのが嬉しいというちゑさん。
仕事をする中で、大切にしているのは「自分も楽しみながら仕事をすること。そうしたら、訪れる人ももっと楽しくなるから」。私たちが訪れた際も終始笑顔を絶やさず接してくださいました。
最後は、みんなで集合写真。
食べきれなかったお野菜は、お土産として持ち帰りました。
長井に住む大先輩は、誰よりも長井を楽しんでいる笑顔が素敵な方でした。私たちもすっかりちゑさんの笑顔の虜に。みなさんも、長井を訪れた際はぜひちゑさんに会いに「なごみ庵」を訪れてみてください。きっと、長井の魅力を存分に教えてくれるはずです。
<参加者のみなさんの感想>
・野菜の収穫をするのは中学生以来だったので、とても楽しかった。
・何歳になっても楽しみながら自分のやりたいことを仕事にしているのが羨ましい。
・食と人柄に惹かれ、また来たいと思った。なすやトマトなど多くの野菜の収穫に触れて、知識も身につけられ、人とのふれあいも経験することができたのでよかった。
・もしまた長井を訪れるなら、なごみ庵に行ってちえさんともっとお話がしたい。
『やまがたCAMPin長井』での体験プログラムを通して、参加者は長井の自然や人の魅力に触れ、都会では味わうことのできない貴重なひとときを過ごすことができたようです。ぜひ、この体験をきっかけにまた山形を訪れ、山形との関わりを持ち続けてもらえたらと思います。