2月9日(土)、東京・秋葉原にある廃校になった中学校を活用したスペース「3331 Arts Chiyoda」にて、「ヤマガタユアターンサミット」を開催しました。

「東京から、山形との関わり方を考える」がテーマのこちらのイベント。

山形にUターンするから就職ガイダンス…とかのイベントではなく、UIターンするしないの話の前に、「自分のこれからの人生、山形とはどう向き合ってく?」をまずは考えてみない?という趣旨のイベントです。

参加者の方の多くは山形出身者や、山形になんらかの縁がある方。会場には、山形関係のパンフレットもズラリ揃えました。

第1部トークセッション「山形から東京都の関わり方を考える。」

山形へのUIターンを経験した山形県内在住者4人が、県外在住の若手社会人が特に気になる疑問を、1問1等形式で答えて頂く形でトークセッションを実施。(ゲストはこちら)コーディネーターは編集長が担当しました!

「山形にUIターンしたきっかけは?」という質問では、「都会のイヤなところを見たから」「父親が年を取ったから」などの答えが。”田舎で暮らす”という事で、やっぱり気になるのはお金のこと。なので、「実際にUIターンして食べていけました?どうですか?」とぶっちゃけで聞いてみました。

すると、「Uターンした当初は、カメラマン見習いでの5日連続徹夜とかある生活ながら、月8万円で暮らした修業時代がだった」(船山)と赤裸々に語って頂きました(笑)。「東京で働いていた頃に比べると、お給料が半分から3分の1になった」(佐藤)でも食べ物の頂きものがあったりして生活していけているそうです。吉野さんに至っては「新庄に戻ったらお金を使わなくなったから、東京で働いていた時より貯蓄が増えた」そう。「ガソリン代とか、灯油代とか、実は生活インフラコストがかかる」(井東)といったリアルな意見も。

「山形の現状って、本当のところどうなの?」という質問では、4人中3人が「雪が深い」と回答。そうゆう”今”かい…と思いつつ(苦笑)も、聞いてみると皆さん一様に「雪がありすぎて生活が大変な面もあるけど、マイナスな面をプラスとして捉えていくのが大切」という、ポジティブな捉え方をされていました。

「庄内は、Facebookが盛んで。facebookを活用して、コミュニティや経済活動をよくしていこうという動きが盛ん。いいね!ならぬ、”庄内いいのぉ!”が拡がってます」(井東)

 

「東京在住の人に望む事は?」という質問では、「お盆と正月に友達を連れてきてほしい。そうゆう小さな事が第一歩。」(井東)

「特に冬は、外に人が歩いていない。人が歩いていると、年配の方も“お!”となるから、友達を連れて、特に冬に来てほしい」(船山)

「身の回りの人を大切にして欲しい」(吉野)

会場から質問を受け付ける場面では、「Iターンのよそ者が地域に入って地元の人を説得させるにはどうしたら良いか?」という実践的な質問も。それに対してゲストは「地域コーディネータは黒子に徹するべき。私は10年はメディアに出ない、と決めている」(井東)と実体験をもとに答えていました。

2部:山形の伝承野菜を使ったフランス料理のケータリングを食べながらのランチ交流会。

この会をプロデュースしたのは、鶴岡出身のお2人。(詳細はこちら)山形の伝承作物を活用しての起業を準備中のお2人がその取組を紹介。

その後も、参加者の方同士、想い想いに交流されていました。

3部:プレゼン&ワークショップ

3人のセッションゲストをお呼びし、山形県内に在住するいろんな生き方の件人を紹介。そのプレゼンを聞いた後、参加者同士グループを作っての座談会を開催。

1人目のセッションゲストは、庄内にあるNPO公益のふるさと創り鶴岡に勤務している橋本さん。「山伏から見る庄内の今」という事で、“山伏”を切り口に、自分らしく生きている庄内人を紹介。

都会の大手広告会社を辞めて鶴岡に移住した人、海外生活を経てUターンした人、多様なキャリアの持ち主たちが、庄内に魅せられて住み、山伏修行をしています。

2人目のセッションゲストは大学生の伊原君。「大学生によるUターンOB訪問」の報告会。自身も迷っていた山形へのUIターンについて、実際に都会からUIターンした方にインタビューを実施、そこで聞いた内容を発表。

3人目のセッションゲストはおきたまネットワークサポートセンター勤務の細川さん。「置賜はともだちが出来る」という切り口で、おきたま若者交流塾を中心としたの活動の発表を行ってくれました。

各プレゼンの合間には、対話の時間を20分ほど設け、グループごとに感想や本音を話し合う機会を設定。

様々な意見を聞いて刺激になったという意見が多く、非常に満足度の高いワークショップとなりました。

最後にスタッフを紹介。 ちなみに今回のイベントは、ユアターンメンバーから企画運営スタッフを募集し、3人の企画メンバーと中身を詰めてきました。(なんと偶然にも全員酒田市出身(笑))

プラスして、2人の当日スタッフにお手伝い頂きました。

総勢約100名の参加者が集まった、ヤマガタユアターンサミット。

感じたのは、「みんな、これからどうしようか、を悩んだり考えてる」という事。だけど、なかなかそれをアウトプットする場も機会もなく、モヤモヤしている、ただ時間が過ぎて行く…となっているようです。

「これからどうするか」それを決めるのは結局、自分次第。

そうなんだけれども、それを話したり、話を聞いたり、という場・コミュニティ自体が大事な存在。今回の機会、特に対話の場は、「たくさんの人の、様々な意見が聞けて参考になった。刺激になった」という声が多くあり、この機会が、参加者の皆さんの自分らしい前向きな一歩につながると良いなと思います。

更にブラッシュアップして、また開催します!1年に一度、このような機会を設けて行きたいと思います。

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この記事を書いた人

田中麻衣子

1984年山辺町出身。新卒で山形での就職後上京。求人広告営業を経て、2012年ヤマガタ未来Lab.をOPEN。東京と山形行ったり来たり。...

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