※この記事は、山形県に関わるイベントを紹介しているページです。
イベントに関するお問い合わせは、リンク先の各主催者へお問い合わせください。


大鳥

昨年の秋に開催した大鳥山の教室、今年も開催します。

今年は、マタギが春熊猟で使う狩猟の道を実際に歩いてマタギの話を聞いたり、山のモノを使って食卓を作ります。

ご興味あれば、ぜひお申し込みください。

【プロローグ】
雪に閉ざされた半年間を乗り越えて4月になると、集落の道端にふきのとうが顔を見せる。再び春がやってきた悦びを体で感じながら、大鳥の猟師たちは別の心情を持って山を眺める。

春熊猟。
大鳥の猟師にとっては一年で一番大切な時。

熊が冬眠から目覚める頃と時を同じくして、大鳥のマタギたちは鉄砲を持って奥山へと向かいます。ザクザクザク…。鷹爪を履いたマタギたちの足音がブナ林の中を響き渡る

雪庇の上を歩くときの緊張感、雪崩が来るんじゃないかという恐怖、滑落すれば命が無いと思わせる場所のトラバース。
無事、集落へ帰れることを山の神に祈りながら、険しい残雪ある山を走り回り、クマと対峙する。

山は、ヒトを特別扱いなんてしてくれない。
クマにもヒトにも、平等に恵みをもたらし、平等に危険をもたらすのが山であり、自然である。道具が進化し、より安全に、より正確に猟ができるようになっても、この意味においては、クマとヒトは対等なのかもしれない。

人のために設計された自然、先読みができる自然では感じられない山の世界を、大鳥のマタギと一緒に歩きます。

【イベント内容】
今年の大鳥山の教室では、春熊猟の際に使用している山の道をトレッキングします。山の上ではガイドの工藤悦夫さんから熊狩りのお話を伺います。熊狩りの方法、マタギ言葉・マタギのルール・山の神などのお話を通じて自然との向き合い方を考えるキッカケになるといいですね。

山を降りた後は、森にあるモノを活用してみんなで食卓を作ります。火の燃料となるモノ、食器として使えるモノ、食材として使えるモノ。その場で採集し、その場で調理します。

“あるもので間に合わせる。”

身の丈に合うスケールで、森のモノを利用する業(わざ)を学び、食卓を作り、調理をし、食事をいただきます。

普段何気なく眺め、歩く山とは、全く違う世界が見えてくるかもしれません…。

【スケジュール】

会場:皿淵沢周辺

時間: 8:30~15:00

集合場所:タキタロウ館駐車場集合。皿淵沢まで車で移動

1.熊狩りの道を歩く。
皿淵沢~茶畑山までトレッキング。(約一時間。)

2.マタギの話。
熊狩りが繰り広げられる山を目の前にしながら、工藤さんからマタギ・熊狩りの話を伺います。

3.森の食卓準備
皿淵沢周辺にあるモノを活用して食材にしたり、食器にしながらみんなで食卓を作っていきます。

4.森の昼食
みんなで作った料理を、森の中でいただきます。

※熊狩りの道のトレッキングについては、藪漕ぎをしたり、川を渡るような危険な道はありませんが、斜面が少し急な箇所があります。足腰・体力に全く自信がない方はご遠慮ください。

※想定していた森の食材や材料が採集できない場合があります。森の頂き物は「行けば必ず採れる…」といったものではありません。サルやクマが先に木ノ実を食べてしまって、思ったように採集できないかもしれない。山のモノが不作の年もある。自然の循環を受け入れ、山にお邪魔する。そんな心構えでいられると良いですね。

【スタッフ】
ガイド:工藤 悦夫(Etsuo Kudo)
大鳥で生まれ育った現役マタギ。春熊猟への出猟は勿論、山菜採り・薬草採集・キノコ採り、木の実拾い、狩猟まで。大鳥周辺の山をフィールドに、幅広い山の資源を活用している。また、山形庄内ネイチャーゲームの会の代表として森の中での楽しみ方・遊び方を教える指導者として活躍中。

コーディネーター: 田口 比呂貴(Hiroki Taguchi)
鶴岡市地域おこし協力隊として、2013年に鶴岡市大鳥に移住。翌年には狩猟免許を取得し、マタギ見習いになる。現代に通じる山暮らしを模索しながら、山菜採り、キノコ採り、米作り、時々狩猟な暮らしを行う。月間5万PVのブログ「ひろろーぐ」を運営。地域文化や生業・暮らしを再定義する視点でモノを書き、発信している。

【イベント情報】

大鳥山の教室Vol.2『山の業(わざ)と理(ことわり)~熊狩りの道・森で作る食卓~』

■実施日時:10月11日(日)8:30~15:00

■集合場所:タキタロウ館駐車場(山形県鶴岡市大鳥字高岡55−8)

■募集人数: 8名まで(最低催行人数:4名)

■参加費:大人4,000円 子供(小学生以下)3,000円(講師謝金・保険料・食材代込み) ※参加費は当日に頂きます。

■持ち物:登山に適した格好(長袖・長ズボン・靴)・フリースなどの防寒具・軍手(ゴム手袋でも可)・カッパ・水筒・カメラなど・(持っていればナイフ・ナタ)

【申し込み方法】
下記URLから応募フォームに飛んで頂き、必要事項を記入してお申込ください。
応募フォームURL:https://docs.google.com/forms/d/1ldvyyTeHsEVToRhpJNfDocLkvG9AjUfiK2atGAhdqwk/viewform?usp=send_form

※応募フォームからの申し込みができない場合、tagu_h1114_18@yahoo.co.jpへ必要事項(名前・年齢・性別・生年月日・住所・電話番号・メールアドレス)を記入の上、メールを送ってください。

申し込み締め切り:10月8日(木)迄

※申込み頂けたら、こちらから確認のメールを送らせていただきます。
※FBイベントページの参加ボタンをクリックするだけでは、参加申し込み完了となりませんのでご注意ください。

【注意事項】
○本イベントは、タキタロウ館にて集合・解散となります。集合場所までは各自でお越し下さい。

○タキタロウ館~皿淵沢までの移動は、各自の車or乗合での移動となります。あらかじめご了承ください。

○小雨決行。天候次第で、プログラム内容を一部変更する可能性がございます。

○荒天が予想される場合は前日の夜までに中止の旨を電話かメールで連絡致します。

○イベント中に撮影した写真は、大鳥daysのホームページ、広報等に使用させて頂きます。不都合がある方は、あらかじめお知らせください。

○申し込みの際にご記入いただく個人情報については、下記目的以外での使用は致しません。

・農協のイベント保険への加入(一日保険)

・今後の大鳥に関わるイベント案内。

【お問い合わせ】
tagu_h1114_18@yahoo.co.jp (鶴岡市地域おこし協力隊 田口まで)

※件名に、「山の教室についての問い合わせ」とご記入ください