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こんにちは。コラムニストの田口(@tagu_h1114_18)です。

6月18日(土)に、鶴岡市大鳥という山奥の集落で大鳥音楽祭をやります。

入場料3,000円が高いとか、距離的に遠いとか、仕事で忙しいとか。それぞれ都合があって来れない、もしくは行く気がないかもしれないけれど、そんなのを全部乗り越えて、大鳥に来てほしいから僕は文章を書く。

現場に来なきゃわからんものを、言葉で説明するのは難しい。だけど、全力で投げかけたい。

以前のインタビュー記事で、芸術は衣食住の延長にあるもの。そして、失われた力を呼び戻すもの。と大鳥在住の彫刻家、嶋尾和夫さんに教えてもらいました。

生きるために、芸術などなくても事欠かぬ。だけど、昔から人はそれを手放さなかった。

僕も、小さいときから音楽にずっと慣れ親しんできました。

中学校の頃から王道中の王道、J-POPばかり聞いていた。テレビではCOUNT-DOWN TVとかJAPAN COUNT DOWNとか、あとうたばんとかMステとか。そういうテレビで流れてた曲をチェックしてた。

超マイノリティー。初めて買ったCDは2000年に発売された福山雅治の『桜坂』。なんのこっちゃない。ロックやジャズ、海外のアーティストなんて殆ど知らない。だからかもしれないが、同級生がマイナー?なミュージシャンの曲を好んで聴いているときくと、何だか少し羨ましかった。

僕は中学生になって以来、音楽を耳から離したことはない。高校生になってからはWANDSやT-BORAN、RINDBIRGなどの80年代後半~90年代前半の曲にハマってた。同級生は誰も知らないけれど、当時所属していた社会人バレーボールチームの人たちとカラオケに行くと、ドンピシャなんです。目上の人にもわかる曲を覚えたいと思って聞き始め、20代の人向け、30代の人向けに唄い分けていました。「なんでこの曲知ってんの?」「まだ生まれてないやろ?」と聞かれるのは毎度のこと。おかげでJ-POPでは幅広く曲目を覚えて、友達がカラオケで唄う曲は当時はほとんど知っていた。

浪人している時は、自習している時は常にイアホンで音楽を聴いていた。机に向かって何かする時に音楽を聴きながらでないと集中できない体質になったのはこの頃からか。

大学生になってからは、流行りの曲を追いかけるのを辞め、youtubeで関連動画とかに出てくるアーティストの曲をランダムに聴いてみたり、メドレーを聴いてみたり。その頃はiPodも流行ってて、僕も買いました。半年で壊れましたが…。友達がDJをやっていた影響もあって、少しクラブ音楽に興味を持ち始めたのもこの頃。作ってくれたオリジナルMIX CDがお気に入りで、今でもたまに聴きます。クラブデビューは渋谷でしたが、どうもあの雰囲気に馴染めず、ナンパなんて出来ず、テキーラを飲みまくって死ぬほど吐いたこともあった。

通学するにも部活に行くにもバイトにいくにも、250ccのバイクで通っていました。耳にはイアホン。音楽を聴きながら時には東京⇔大阪を往復したこともありました。聴いていたのはJ-POPの懐メロが中心。なんだかんだ日本語が好きです。

社会人になって、ハートが少し強くなった僕は、再びクラブに挑戦。渋谷や新木場にはちょこちょこ行きました。一緒に遊びに行ける友達もいたので寂しくなることもなく、またクラブ音楽も少しは覚えたので結構楽しめたのを覚えてます。ライブハウスのバンドのノリはわからないけど、クラブのノリはちょっとはわかります。

山形に来てからも、家の中ではずっと音楽が掛かっています。聴いていると、作業がはかどるし、集中できる。気分転換にもなる。一人で無音だとたまに寂しくなるけど、音楽は結構紛らわしてくれる気がする。

ここ最近は、森の音を聞くようになりました。音楽とは違うかもしれないけれど、沢の近くで鳴くカエルの声、遠くでガサガサッ…と音を立てる鳥。近づくと飛び立つ、カモの羽音。葉っぱが風に揺れる音。

僕もずっと、音楽を聴くことを手放すことはできなかった

そういえば3年前、とある占い師ではないけど、そういう人に見てもらった時に、「あなたは音が身近にあるといいわよ」と言われたのを思い出した。耳が肥えているわけでもないし、音楽の奏者としてはへっぽこ極まりないけど、音楽が聴こえる環境が好き。ただそれだけ。

前置きが尋常じゃなく長くなった。

聴かなくても死ぬことなんてない音楽を、ずっと手放せなかったのは中毒か。はたまた依存か。いずれにせよ、僕自身が暮らしたり働いたりする中でなくてはならないモノになっているのは間違いない。もしかしたら、僕を法政大学に受からせたのも音楽の力かもしれないし、僕を大鳥に導いたのも音楽の力かもしれない。

これは確かめようもないことだし、ハッキリするわけもない。

けれど、音楽好きならみんな、『お気に入りの曲』があるもので、その曲を頼って力を貰ったり、癒されたりしてきたんだよね。

なくてもいいものとして認めながらも、

なくては困るものとしても認める。

矛盾しているようで、していない。

音楽はやっぱりないとダメなんだねって。そういう見えない力をちゃんと認めてあげること。体で感じてみること。

僕は聴くばっかりで、奏でることができない。奏でられる人は心底羨ましいし、スゴイと思う。

数分、時には数秒で、人の心をグイッと持ち上げることができたり、人の心に寄り添ってあげることができたり、会話のいらない時間を作ってくれたり。

大鳥音楽祭には一流の奏者がくる。地元で頑張っている演者もくる。

音楽オンチでも聞いてりゃ鳥肌たちます。ホント、来てよみんな。キャンプファイヤーもやるし、打ち上げもある。素泊まり2,000円だから懐にも優しいよ。

いつかは芸術祭にしたい…。大鳥地域の色んなところに芸術作品が飾られて、歩きながら芸術作品に触れることができる。ステージでの音楽の演奏は勿論、映画の上映、トークイベント、ワークショップ、森あるきなどなど…。どんなことができるか、どんな形になるかわからないけど、今よりももっと大きな渦に。消滅しかけている山奥でこんなことができるのか…、と衝撃を与える場に…。

その過程にある大鳥音楽祭を、ぜひ見に来てほしいし、応援してほしい。

開催概要

日程:2016年6月18日(土)

開場:13時~ トレッキング・ワークショップなど開催

開園:16時~ ステージにて演奏

場所:大鳥自然の家(山形県鶴岡市大鳥字寿岡112)

料金:大人3,000円 高校生1,000円 中学生500円 小学生以下無料

※大鳥自然の家へのご宿泊

宿泊費は2,000円です。当日受付で宿泊を申し込んでいる旨をお伝えください。

予約は以下のURLからお願いいたします。

http://goo.gl/forms/CetyNT4vmk

メールの場合は、件名に「大鳥音楽祭宿泊について」と記入し、名前・連絡先・宿泊希望人数をtagu_h1114_18@yahoo.co.jpにお知らせください。

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大鳥音楽祭は、人と人、人と地域が交差する辺境の音楽イベント。
世界へ向けて表現しているアーティストと、
山を歩きたい、森の中で創造作品に出会いたい、自然と調和する生演奏を
聴きたいという人とが出会う場です。
大鳥音楽祭を通じて、大鳥を好きになってもらうこと、
再び訪れてもらうことを目指しています。

【Artist】

・礒見博カルテット

今回のカルテットはドラム礒見博、トランペット高瀬龍一 、ピアノ阿部紀彦、ベース渋谷盛良。さらにゲスト天田透 フルートが入ることになっています。素晴らしい空間になること間違いなし。大鳥の夜空に響く虫の音と、星屑の光。そしてジャズ。何次元もの重なりが最高の時間を演出してくれることでしょう。

 

・天田透(JAZZ FLUTE)

1988年に渡独、ドイツ国立ミュンヘン音楽大学にて修行。1995年同大学修了。同(95)年、マルウォルドロントリオ・終戦50年平和記念日本ツアーに、ジーン リー(Vo)とともに参加。その後、日本・ドイツ両国でソロ活動を開始、2004年パリ日本文化会館ジャズフェスティバル”Jazz in Japan”にて「山下洋輔ニューヨークトリオ」にゲスト出演他、各地のライブハウス、フェスティバル等に出演。2010年以降は日本を拠点とした活動を展開。2012年にはファーストリーダーアルバム「Berlin」をドイツのEnja Records(日本版はMuzak)からリリース(天田透(fl/bfl/cbfl)井野信義(b)田中徳祟(ds)

 

・イナプラネチャーニン(FREE STYLE SONG,ACORDION,DRUM,BASE,GUITER)

鶴岡在住のメンバーが中心で活動しているバンド。自由な曲調と、なんだか懐かしいほくそえんでしまう雰囲気。自然に貌まれた大鳥でぜひライブをやりたいと思っていたので、今回の音楽祭に声をかけていただき最高にうれしいです!ちなみにバンド名、イナプラネチャーニンはロシア語で宇宙人という意味。

 

・朝日 祥雲御山太鼓(JAPANESE DRUM)

旧朝日村熊出地区の若者有志が集まり、日本の伝統文化を活かした新しい地域おこしとして平成2年に活動が始まりました。朝日の恵まれた自然を肌で感じながら育ってきた私たちにとって、日本文化の象徴である「和太鼓」に出会ったことは、素晴らしい出来事でした。平成6年からは子供の指導にも取り組み、微力ながら青少年活動にも参加しており、現在は大人14名(中学生1名、高校生1名、社会人11名)若童連18名(小学生)で活動をしています。主に地元朝日や鶴岡を中心に演奏の場とし、大鳥で開催されるタキタロウ祭りでも毎年出演しています。

 

・長尾トリオ

2014年よりギターとクロマチックハーモニカのデュオにて都内ライブハウスにて活動を開始する。アコースティックなサウンドを基本とし、jazz、ボサノバ、アメリカンポップス、映画音楽などバラードをレパートリーを中心に演奏を行なってきました。今回はコントラバスベースを加えたトリオの演奏となり、柔らかいアコースティクなサウンドをお届け致します。ギター:長尾 洋 クロマチックハーモニカ:中山ふじ枝 コントラバスベース:内藤 裕久

【Workshop】

・昆虫ピンバッチ作り(おりがね工房 山形太一)
金属板をたたいてまげて、大鳥にいる昆虫・生き物のピンバッチを作ろう!
とんぼ/かに/やもり/くも:800円 かえる/かぶとむし/くわがた:1000円
※製作時間20分くらい。

【Special Event】
①ブナの森をあるく。
森をあるき、山野草をみる。鳥の声をきく、虫にさわる。1~1.5時間のトレッキングコースをあるきながら五感を開放し、森を感じる。
日時:2016年6月18日(土)13:30~
集合場所:大鳥自然の家玄関前集合
参加費:500円
※保険料は含まれていませんので、必要な方は各自でお申し込みください。
人数:10人程度
予約: 名前・参加人数を明記のうえ、トレッキング参加の旨をメールしてください。tagu_h1114_18@yahoo.co.jp

②CAMP FIRE
音楽祭が終わったら、グラウンドでキャンプファイヤー。闇夜につつまれた大鳥で、大きな大きな火をかこみ、踊る。
日時:音楽祭終了後。(20時半~を予定。)
場所:大鳥自然の家 グラウンド
参加費:無料

【タイムテーブル】
13時 開場
ワークショップ開催(木~ほるだー作り・昆虫のピンバッチつくり体験・礒見博リズムワークショップ)
13時半~大鳥周辺トレッキング(1時間~1時間半の予定)
16時 開演 朝日祥雲御山太鼓
16時半: 長尾トリオ
17時15分: イナプラネチャーニン
18時〜 20時 天田透&礒見博カルテット
20時半頃~キャンプファイヤー
その後、大鳥自然の家内にて打ち上げ。
※打ち上げは参加費2,000円です。

大鳥音楽祭の詳細は以下のホームページからどうぞ。

大鳥音楽祭ホームページ

イベントチラシ

音楽祭チラシ最終

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最後はみんなで大きな火柱を上げるぞー!!!

せば、またの。