想いがあって移住する方にとって、様々な活動をしていくには同士(仲間)の存在が必要です。ではどうやって仲間を探せばいいのか。そこが今回のポイントです。

 既存のコミュニティ

まず一番手っ取り早いのが、既存のコミュニティに入るという方法。NPOや任意団体に所属するなどのほか、役場に勤めるとか、地域おこし協力隊に入るというのもいい方法かもしれません。

既に周知されている「看板」を背負うことができるので、当該コミュニティに受け入れられやすく仲間が得られるだけでなく、環境ややり方次第では活動もしやすくなるようです。
でも、僕の場合、上の方法を取る機会もあったものの、種々の原因が重なって違う道を進みました。

では、どういう方法を取ったか、自分の経験したことのみ今回は記してみようと思います。

1)地域のお祭りに出る

友達が投稿したFacebookのイベントページを見てすぐに、「面白そう!」だからという理由で「参加する」を押したのが、高畠町の『わらじみこし』でした。

参加当日になって分かったのですが、このお祭りはドの付くMのためのお祭りなんてこともささやかれるほど過酷なお祭りで、足袋に草鞋を履き晒しを巻いただけで雪が半解凍してミゾレ状になった道をみこしを担いでいきます。しかも道すがら沿道の方々から水をかけられるという。。。

神事が終わった後の達成感と一体感といったらとんでもないのですが、このお祭り、担ぎ手がいなくなって一端途絶えていたのだそうです。

それが地元の人を中心となって復活したわけですが、当然そこにはMの人もいるかもしれませんが、町おこしを応援したいという熱い方もいるわけです。

わらじみこし

こうしたイベントが過酷であればあるほど、そこで得られる一体感は強烈なので同士も見つかるかも?というわけです。(もちろん僕が参加したのはそういうのが目的だったのではなく、純粋に勘違いで面白そう!という動機だけだったのですが。。。)

2)勉強会に頑張って出る

縁あって、最上総合支庁で月に1回開催されている勉強会に参加しています。住んでいる山形市内からは車で片道90分はかかるところを往復したり、場合によっては宿をとって参加するので毎回は参加できません。

けれど、僕はここで勉強できるということより、様々な分野で活躍されている方々と出会えるというのが面白くて参加しています。

勉強会@最上支庁

そして有り難いことに、ここを起点にいくつかの出会いが繋がりました。

たとえば、故郷の農業の衰退を憂いてUターンした若手農家、山に入って天然の山菜やキノコを採取しているおじーさん、地域おこしに取り組んでいる若者グループなど。

3)東京での繋がりを持ち続ける

僕は2ヶ月に1度の頻度で東京に出向いています。「よんぱち村」という地域間連携を推進する任意団体の事務局をしているため、村のワークショップにあわせて上京しているのです。

簡単に説明すると、「よんぱち村」というのは地域と地域が連携し、そこに企画段階から東京の人間も関わり合って、新しいものを生みだしていこうという取り組みです。

現在山形でコーディネーター的な活動をしている僕にとって、この「よんぱち村」というのは欠かせない取り組みとなっています。たとえば商品開発をするにしてもマーケットとして想定するターゲットのことを知り、その嗜好に合わせた商品づくりをしなければなりません。そんな顧客視点を得られたり、様々な分野で活躍されている方々の智恵を頂戴できたり、他の地域で実際に取り組んでいる方々のアドバイスを貰えたりするのです。なにより新しい出会いや知識や感性が得られるのが、僕にとっては大きい。

と、山形でのご縁づくりなのになんで東京の話しが出てきたの?と疑問に思ったかたもいらっしゃるかもしれません。

でもこう考えてもらえれば伝えたいことを分かって貰えるかもしれません。『ご縁は天下のまわりもの』

世間は狭いと言いますが「えっ、そことそこが繋がっていたの?」ということがよくあると思います。得てして、第一線で活躍している人はそのような方と繋がっているものです。それは当然、地域をまたがっていても同じなわけです。おかげさまで。

四万十の双龍と

まとめ

東京にはスゴイ人が沢山いるけど、出会える確率は低い。山形にはスゴイ人は少ないかもしれないけど、出会える確率は高い

当然山形の人口が東京の1/10弱なので絶対数(人数)は少ないでしょう。だけど、ちょっと動けばそういう人にはすぐ出会えちゃうというのも人口の少ないメリットの1つです。

同じ論理で、「コミュニティでの1人の存在意義(価値)は東京の10倍山形にある」と教えてくれた方がいますが、それを流用させていただきました。

ぐだぐだと3つの方法を並べましたが、方法なんてどうだっていいんです。動けば当たる。出会える山形県。それを感じていただければ本稿の目的は達成したことになります。

山形で出会いませんか?僕は出会いたい!

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この記事を書いた人

梶村 勢至

1975年生まれ滋賀県出身。東京農業大学農学部を卒業後、和歌山県熊野地方の温泉旅館厨房で3年半勤務。その後、農業フリーターなどを経て、都内の...

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