こんにちは。ウーロン茶か何かのTVCMで、すしやパスタが出てきて、『おいしいものは脂肪と糖分で出来ている(太りますよって意味で使われてます)』っていうCMを見て、寿司もミートソーススパゲティも自分が超好きなものなので、なんか凹む田中です。
これまで、山形で良い仕事を見つけるためにやるべきことやその具体的な方法について話しました。
その結果、『大事なこと・譲れないものはやっぱり譲れないわ!その「譲れないもの」を含んでいる「良い仕事」って山形にないよね!だからUターン出来ない・する気ないんだよね~!』という方もいらっしゃるでしょう。
ええ、そうでしょう。予想しておりましたよ。「で?」という声が聞こえます…。
皆さんが「仕事」に求める大事なこと・譲れないことって何でしたか?
1人1人の考えを聞いていないので推測ですが、恐らく、こんな事では?
- 給与が今より下がらない(UPする)
- ゆとりがある生活。暮らしやすい生活。
- これまでの経験・専門性がしっかりと活かせる。
- 興味関心がある/強みが活かせる業界(職種)の仕事である
- 福利厚生がしっかりしている。
- 職業人として、人として成長できる
- 社長・上司・同僚が尊敬できる・共感できる。
- 安定している、大手。
- 社内恋愛OKである
- 副業OKである
- 同僚がかっこいい・美人で目の保養になる。
もう思いつかないんでここらへんにしときます。
ここで私が言いたいのは、
『全部そろっている会社なんてそうそうないよ!』
ということ。
だけど、都会の企業は、当たり前のようにこれらを網羅している企業もあるため、そして人は望むから「出来ればこんな良い仕事が良いな」と普通に考えてしまうということも往々にしてあるのです。
この状態を図に表すと、このようになります。
「仕事」にいろんな魅力的な要素を求めています。
しかし、何度も書いてますが、山形には企業の絶対数が少ないため、都会にゴロゴロある「いわゆる魅力的な仕事」が少ないのです。それなのに、「仕事」に「良い仕事」の条件をあれもこれもと求めても、それが揃ってる会社なんて正直多くありません。だけども私たちは今いる都会の仕事の現状と比べてしまうが故に、「Uターンしたいけど良い仕事ないわー」ってなってしまうのではないでしょうか。
そこで、山形で「良い仕事」が見つけられないからUターン出来ないというあなたに提案です。
「魅力的な仕事の全ての要素を、“1つの会社に雇用されて行う仕事”に求めない」
というのはどうでしょうか?図にするとこうなります。
今まで「良い仕事」として求めていた要素を「仕事」に求めず、「雇用される仕事」以外の場所でその要素を実現するのです。
「雇用される仕事」以外の場所というのは、例えば「ナリワイ」。
「ナリワイ」という働き方/暮らし方は、伊藤洋志さんという方が実践している働き方。伊藤さんは、シェアアトリエ、一棟貸しの京町家、モンゴル武者ツアー、ブロック塀をこわすワークショップ、収穫して販売するという遊撃農家という形態を開発し南高梅や極早生みかんで実践するなど、現在5ケ以上の仕事を組み合わせて生活しているんです。
いきなり、会社員辞めてこんな生き方をしよう!というのはすごいハードルが高いと思うけど、会社員しながら、雇用先での「仕事」以外の自分の仕事で稼げば、不足分のお金がカバー出来ます。
●給料・年収・所得の一部を「ナリワイ」に求める
平均給与の差でもおわかりのように、都会と比べると山形県の所得水準は低いです。20代のうちはそんなに差がないかもしれませんが、30代を過ぎると、山形で働いて得る給与は、都会でもらっていた額の3~5割減するというのが通常でしょう(人によって差はあります)
だからこそ、譲れないポイントとして「都会で得る給与と同じ額を1つの雇用先からどうしても得たい」という人は、正直Uターンしない方が良いでしょう。(但し、国家資格がなければ働けない職種であれば、ギャップは多少少ない傾向にあります。)
「都会と比べて劣る額の給与」で生活するのがイヤならば、雇用先以外で不足する分を稼ぎましょう。そして、生活にかかる出費を減らしましょう。
こう書くとデイトレーダーとかの副業して、家計を切り詰めて節約しましょう、とか言っているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
「生活の質を高めながら、自分の技を磨き、自給の延長で仕事を生み出す。雇用がなくても困らない生き方」を一部実践してみましょう、ということ。
小さくトライ&エラーを繰り返して、リスクなく起業の練習にもなります。
●やりがい・仲間・これまでの経験を活かす・地域活動・娯楽の一部を「ナリワイ」に求める。
これらも、全て「雇用先の会社」に求めない。ナリワイの中で実現・カバーする。そうすれば、探すべき「良い仕事」の基準も変わってくるし、働き方・生き方の視野も広くなってきませんか?
ナリワイは、楽しくやるのでどんどん仲間が増えて、おもしろいからそれ自体を「娯楽」と捉える事も出来ます。
「雇用先が副業禁止だったらどうするの?」という質問もありそうですが、ここではその議論は省きますが、世の中はそうゆう流れになっています。(山形県内の行政のみなさま、地域へのUターンを促進したいのであれば、副業OKにした企業を優遇する施策を実施した方が良いと思いますよ)
そうはいっても、そんな働き方、イレギュラーじゃない?と思っているかもしれませんが、時代は1人で複数の仕事を持つ方向に行っていると感じます。
しかもこの動き、鶴岡市や酒田市では実践している人がいるんです。このまま「地域やばいよねー」「仕事ないー」って言ってるだけじゃなくて、やれることはやろう、自分達で作ろうという動きも進みつつあります。
ひとりで始めるのは、やっぱりハードル高いと感じるかもしれませんが、仲間がいれば心強い。実践している先輩に話を聞ければもっと心強い!
という事で、完全に宣伝になりましたが、ナリワイ実践者・伊藤さんを師匠とし、自分のナリワイ創りに取組み、庄内のナリワイ実践者とも交流するプログラムはこちらです!