ども、鶴岡市地域おこし協力隊の田口(@tagu_h1114_18)です。

僕の所属している山形県鶴岡市で、新たに3名の協力隊を募集することになりました。

すごく嬉しいです。

今までのコラム記事で、Iターンをした自分が大鳥地域や鶴岡、庄内でいろんな経験する中で価値観や人生観が変わったこと、できることが増えたことなどを上げてきましたが、地域に住み込まないと経験できないことが沢山できて、良い意味で、人生変わりました。

次に入ってくる協力隊がどんな人なのか、どんなことを感じ、どんなことに喜び、悩むのかはわかりませんが、新しい仲間が増えることだと思っています。

そして最近、次の地域おこし協力隊を受け入れる福栄地域の人達と交流する機会があり、感じることがいろいろとあったので、鶴岡市の地域おこし協力隊に興味がある人に何かの参考になればと思い、書き連ねてみます。

福栄地区ってどんなとこ?

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山形県の地図。

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かなりザックリしてますが、赤丸の部分が福栄地区。

菅野代・温海川・木野俣・越沢・関川の5つの集落により構成されているのが福栄地区で、僕の住む大鳥地域と同じように、中山間地域です。山に囲まれ、水に恵まれ、四季がハッキリとしている。冬には積雪も2mくらいある地域。

山菜やきのこなどの山の資源が豊富なのはもちろんのこと、米やそばにも力を入れています。越沢地域では、超ステキな棚田を見下ろすスポットがあるし、「越沢そば」というお蕎麦があって、これまた美味しい♪

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“まやのやかた”で食べられる越沢そば

 

また、福栄地区は鶴岡市になる前、温海町という温泉街で結構有名な地域だったのですが、その時の名前の名残か、温海かぶという在来作物を作っています。

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温海かぶ

そのほか、関川地域には日本三大古代織りの一つにも数えられている『関川しな織』という伝統も受け継がれています。

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紹介したのはほんの一部ですが、福栄地区では情報発信も行っているので、そちらも覗いてみてください♪

【福栄地区の情報】

Facebookページ:福栄しょ

鶴岡市広報 きらり輝く人:福栄地域協議会「福の里」

福栄地区での協力隊受入れへの姿勢。

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先日、福栄地区の人たち40人くらいと、地域おこし協力隊の導入に向けた研修会に参加してきました。研修会の内容は以下のような感じ。

①協力隊の受入に際し気をつけて欲しいこと、協力隊の活動あれこれ

②地域課題の洗い出しと協力隊に一緒になってやってほしいことを考えるワークショップ

③懇親会

①では、鶴岡市地域おこし協力隊である僕ら2人がそれぞれ30分程度お話させていただきました。協力隊がくるけど、スーパーマンや企業経営者のような人ではなく、いたって普通の人が来るので、良い意味で期待しすぎないこと。無関心はツライから、声をかけてくれるだけでも嬉しい。地域づくりの主体は地域の人であって、協力隊はサポーター。こんなお話をさせていただきました。

②では、菅野代・温海川・木野俣・越沢・関川の5地域に分かれてワークショップ。地域の伝統の食材を生産し、加工するところまでは地域でできるが、デザインや流通・販売が弱いのでそこを協力してもらいたい。関川しな織りという伝統的な織物があるが、後継者不足。学校が閉校になったが、その後の活用が未定…。など、理想を大きく掲げるというよりは、現実に向き合う姿勢のほうが印象的でした。

③『地域で集まり』といえば、何かとつきものの酒飲みですね、ハイ。

懇親会が終わった後、越沢地域の人の家にお邪魔して、越沢の若い人たちと語らってきました。越沢には若い人が福栄地区の中では断トツに多い。婿入りする人が結構多いみたいですね。中心市街地から離れているのに、若者を惹きつけて離さない、不思議な力を持っています。

それに、越沢では地域の人同士の距離感が絶妙に良い。

「これから飲みさいっていい?」的な会話から始まり、飲み会会場(普通の一軒家)につくなり、鍵がかかっていない扉を勝手に開けて、「入るよー!」と一声。

鍋の具材とお酒を家の奥さんに渡したら、茶の間でビールを飲み始める。少し飲み始めると、あれよあれよと地域の人がなだれ込んでくる。

若者があれよあれよふと増える飲み会が日常ではないとは思いますが、地域どうしの人の距離感は日常だと感じた。

「なんでこんな越沢に若者が集まるんですか?」と聞いたところ、「やっぱ楽しいからじゃないかな。何かあれば集まって飲んで…口論することもあるけど、次の日にはまた飲んで普通に喋っている…みたいな。」という、ステキな答えが返ってきました。

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越沢の人たち

越沢では若者が積極的に地域でも活動しているから、協力隊と一緒に何かをやることはもしかしたら少ないかもしれない。けれど、似たような価値観を共有できる若い人はいると思うし、心が折れた時の支えになると思う。

大鳥地域には尊敬できる人が沢山いて支えられているのですが、残念なことに20代が僕一人なので、地域内では同世代と会話ができません。たまには「ゆずの『夏色』歌おうよー!」とか、「浜崎あゆみを久々に聞きたいねー!」とか言いたいんだけど言えない。

そういうなんでもない会話が、案外大事だと思うし、越沢にはそういう世代の人がいる。

越沢では、若い人が中心となって、越沢夢倶楽部という団体を作っていて、そこで稲刈り体験やトレッキングなどのイベントを主催しています。

越沢が登山口である、県指定名勝の摩耶山にトレッキングイベントを開催しているのですが、そこになぜか寿司職人とビールサーバーが同行します。

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頑張ってみんなで山を登った後に、山の頂上で握りたてのお寿司を食べながらビールを飲む!という超贅沢なイベントらしい。僕も一度はいってみたい。笑

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Facebookページ 越沢夢倶楽部

終わりに…

いかがだったでしょうか?

山形といっても、地域が違えば特産品や言葉も文化も人も違う。

けれど、もし鶴岡市が自分にフィットしそうであれば、ピンとくるようなものがあれば、人生の中の貴重な3年間を鶴岡に掛けてみるのも良いと思いますよ。

鶴岡市の地域おこし協力隊に興味があれば、ぜひ下記のサイトから募集要項をチェックしてみてください。

参考:【鶴岡市】福栄地域おこし協力隊の募集|ヤマガタ未来ラボ

また、こちらのコラムでは書ききれなかった部分も、僕のブログで綴っていますのでそちらも参考にしてみてください!

参考:【鶴岡市地域おこし協力隊を3名募集!】鶴岡で新しく地域おこし協力隊を受入れる地域の研修会に参加してきて感じたこと。|ひろろーぐ

せば、またの。

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この記事を書いた人

田口 比呂貴

1986年生まれ、大阪育ち。法政大学を卒業後、電子部品メーカーに勤務。2013年から鶴岡市地域おこし協力隊として大鳥地区に移住。現在、マタギ見習...

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