
キャリアカウンセラーの田中です。
『やりたいことがわからない』そんな悩みをよく聞きます。
進路・就活・転職・探究活動などで、『やりたいことがわからない』と悩んでいませんか?
私たちは、小さい頃から『やりたいことは何?』『大きくなったら、何になりたい?』と、何か「こういうことがやりたい」と言うことを求められてきましたよね。
明確に「こう言うことがしたい」「これがやりたい」と答えられたらいいけど、それができないから困っている。
であれば、「やりたいこと」という切り口で探すことを一度、やめませんか?
今日は、そんなお話です。
まず、「やりたいこと」で仕事探し・キャリア選択をすること自体は、もちろん否定していません。やりたいことがあるなら、思い切りやってください。以上。
しかし、「やりたいことがない」場合、じゃあどうするか。ここに向き合うのが本日のテーマです。
「やりたいこと」ではなく「できること・得意なこと」を切り口にしてみる
「やりたいことがない・わからない」そんな人におすすめしたいのは、「できること・得意なこと」からアプローチをしてみることです。

「やりたいこと・できること・すべきことの3つの縁が重なる部分を広げていけたら素敵なキャリアデザインだね」という考え方があります。
この「できること」は、資格とか英語が話せる・経理ができるみたいな『スキル』的な意味合いではここでは捉えません。
だって、「やりたいことではないけど英語は得意。だから得意な英語を活かして、仕事にしよう!」ってしたら、「得意でできるけどやりたいことではないから、仕事する毎日が苦痛」みたいになってしまう恐れがあるから。
ここでの「できること・得意なこと」は、こんなことです。
- 自分では普通だと思っているけど、他人からすごいねと言われること
- やると、心が落ち着くこと
- 苦なく続けていること
- やめられない、止まらないこと
- やると気持ちが明るくなること
- 気づくとついついやってしまっていること
- 上手だねと誰かに言われたこと
- そういえば、好きだったこと
これらは、努力を努力と思わずにできること、と言えます。
自分では普通にしてるだけだけど、仕事では評価される・褒められる・成果が出しやすくなります。
これは「強み」「向いていること」とも言えます。
知り合いの若手社会人は、こんな「しくじり先生」をテーマにしたキャリアイベントでこんな話をしてくれました。

キャリアを模索していた、その背景には…
「就活ではやりたいことを聞かれるし、やりたいことは持ってないといけないと思い込んでいたけど、向いていることで仕事を選んで今続いていることを考えると、自分にとっては、やりたいことよりも、向いていることの方が重要」と語っています。

この若手社会人は、「昔から、何をすればどうなるかパキッとしている計算式などがある数学は好きだった。今の仕事(デジタル広告・マーケティング)は数字がはっきり出る仕事。それが合ってるんだと思う。」と話していました。
向いていること・できること・得意なことを見つける方法
それを見つけるには、自分の歴史を振り返る方法が有効です。
ぜひ、この動画を見ながら『自分史ワーク』をやってみてください。
ワークをするだけでは「よくわからなかった」となる人も結構多いです。
ワーク後に、キャリアカウンセラーとの振り返り面談をすることで、キャリアカウンセラーが向いていること・できること・得意なことを含めたあなたの特性の言語化をお手伝いします。
自分史ワーク後の振り返り面談を希望される方は、公式LINEからチャットでメッセージください。
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自分の特性・個性をフラットに捉え、それが強みとして生きる文脈を見つけるという視点を持つと、仕事探しの幅が広がります。
ぜひ、自分について理解を深めてみてください。