■藤村靖之氏講演会 ~地方の仕事を増やす「月3万円ビジネス」~
先日、私がお手伝いしている鶴岡食文化産業創造センター主催(以下、食文化センター)で、発明家の藤村靖之氏を鶴岡にお招きし、「地方の仕事を増やす「月3万円ビジネス」」という講演会を行った。
平日にもかかわらず100名を超える人が、県内外から参加してくれた。
ちなみに、動員は一切していない (笑)
参加者の4分の3は、20代~40代のワカモノ。
異例の若さに、正直驚いた。少しずつではあるが、庄内にも変化の兆しが見える。
■藤村先生をお招きすることになったわけ
食文化センターは、厚生労働省の雇用対策の税金で運営されている。
使命は、雇用を増やすこと。
「どうやったら地方都市で仕事が増えるのか?」
この大きな課題を、日々、考えている。
仮に、
景気が良くなったら雇用は増えるのか?
観光客が増えたら雇用は増えるのか?
企業誘致すればいいの?
きっとどれも大事なんだろう。
だけどどれも‘他人まかせ’な感じがする。
ちょうど、半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの鶴岡工場閉鎖のニュースが報じられていた。
地方は、待つだけしかないのか・・・。
そんな時、以前から自宅の本棚にあった「月3万円ビジネス」の本が目にはいった。
■月3万円ビジネスって
誤解を恐れずに短く説明すると・・・。
(月3万円ビジネスの詳細については、本を読んでくださいね)
仮に、毎月15万円の収入を得るとする。
15万円を1カ所から得るのではなく、3万円を5カ所から得る。
複数の仕事を掛け持ちするという発想。
そして、その3万円の仕事は、社会に役立つことを、愉しく、固定費をかけないで行なおう。
これを読んでピン!と来て、藤村先生の自宅に押しかけ、お願してきた。
本格的な起業は、ハードルが高いが、これならできる人が多いのではないか。
金額は小さいが、雇用を増やすことにつながるのではないか。
もし、100人の鶴岡市民が月3万円ビジネスを始めれば、地域はどうなるだろう?
・少なくとも今よりはお金がまわる。
・個人と個人のお付き合いになるので、地域に信頼のネットワークができる。
・子どもに、自宅でキャリア教育ができる。
・笑顔と希望が増える。
と思う。
国や市役所や商工がやっている動きに、この考え方もプラスし、個人も動いていけばいいんじゃないか。
そんな思いに至った。
■発想の転換
ここまで考えて、ふと、「本当の問題ってなんだろう?」と考えた。
私の答えは、
・雇われるしかない。
・1カ所から収入を得るしかないと‘思いこまされている考え方’
がモンダイなのではないか。
そんなある日、東京で、ソーシャルビジネスの先駆者や霞が関の官僚が参加する会で、議論を聞いて愕然とした 。
東京の人が想像している地方の現状は、現実とかけ離れている。
こりゃ、人任せにしちゃだめだ。と思った。
1人1人が自分の頭で考え、やってみるのが、最良の方法だと思う。
やってみなきゃわからないってこと。だと思う。
そもそも、今、私たちは、唯一の正しい答えが‘ない’時代に生きている。
自分にとっての正しい答えを、自分で探すしかない。
東京で暮らすもよし、山形に帰るもよし。
雇用されるもよし、起業もよし、月3万円ビジネスもよし。
私は、多様な働き方、暮らし方ができる地域がいいな~と思う。
■人は正しいことが好きなのではない、楽しいことが好きなのだ
ここまで書いてみて、あ~、固苦しい文章になってしまったな~と思う。
そんな時に、藤村先生の「人は正しいことが好きなのではない、楽しいことが好きなのだ」が浮かぶ。
まじめになり過ぎては、いかんいかん (笑)
だからこれを読んだ人も、そんな考えもあるのかと笑って読んでほしい。
私は、起業8年目。移住して3年目。
複数の仕事をかけ持ちしながら、食いつないでいる。
とっても愉しいが、とっても忙しい。
来年こそ、愉しいスローライフをめざしたい。
<月3万円ビジネスのオヤクソク>
①いいことしか仕事しない
②奪い合わないで分かち合う
③時間を増やす/支出を減らす
④借金と固定費をゼロにする
⑤2日しか掛けない
⑥みんなで生み出す
⑦インターネットで売らない
藤村先生が主催する非電化工房のサイトはこちら。http://www.hidenka.net
鶴岡食文化産業創造センター http://www.tsuruoka-shokubunka.com/